保育園の新学期 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園>

今日から新学期が始まる。

クラスも同年代の子供たちが居るクラスがメインとなり、

昨年まで居たゼロ歳児クラスは、疲れた時などの休憩用ということになった。


つい先日までは、お部屋に入ると大好きな音楽が緩やかに流れ、

動きがスローな年下のゼロ歳児達がにこやかに迎えてくれたのだった。


ところが、朝、登園してお部屋に行くと、とても賑やかだった。

人数もこれまでの3倍居るし、声も大きく、部屋中を走り回っている。

きっとビデオを3倍速で再生している時のように、見えたに違いない。

翔は、そのパワフルな雰囲気に圧倒されて、呆然としていた。


誰が担当の先生なのか教えてもらい挨拶した。

新しいクラスのお部屋は間仕切りがまだ完了しておらず、

先生方が手分けして、引き出しや机などを運搬していた。

とにかく、てんてこ舞いと言った感じだ。


午前中にゼロ歳児クラスの説明&懇親会があったので出席した。

一歳に満たない我が子を預ける事に

不安を隠せないパパ、ママが揃って来ていた。

一年前は川地もこんな感じだったのだろう。

(翔の場合は事情が事情だけに心配事が多かったように思う)


それにしても、今年度は三人しか居ないようだ。

少なくてチョッと寂しい感じすらするので、

「実は昨年度はとても賑やかだったのだなあ」と改めて分かった。


一年間一緒に過ごしたお友達と先生は、

そっくりそのまま隣のお部屋に移動していた。

きっと、翔が休憩するとすればこちらの部屋に

出入りする事が多くなるのではないかと思った。


夕方、迎えに行くと妙にハイテンションになった翔が居た。

車の中でも、家に帰っても、お風呂の中でも何やら喋っている。

きっと今日保育園で起きた事を伝えたかったに違いない。

どうやら、早くもクラス替えの効果が出始めたようだ。


疲れた翔が寝るのに一分も必要なかった。