赤、白と言っても、今日はワインの話ではない。食品の話である。土曜日に訪問した北海道・帯広では「白い恋人」を見かけることはなかった。日曜日に行った名古屋駅で、「赤福」は見当たらなかった。たまたま週末に訪れた地域が、今回の食品騒動の舞台(の近く)であったのである。
赤福の社長の会見を見ていて、安全管理やコンプライアンス(法令遵守)という感覚がまるでないのにあきれるばかりだった。製造日の偽装や、売れ残りの再利用について、「工場の担当者が長年の経験からそうしていた」と言っていたが、それがまかりとおるなら経営者は何のためにいるのだろう。
まったく顧客のことを考えていないことは、今の段階で「再スタート」などと口走るところからみても明らかだ。まずは、現場で誤った手順や、法律を逸脱したことがないか監督するのが経営者の役目であろう。
経営者が見て見ぬふりをしているから、こういうことになる。今回のことも、恐らく良識ある社員からの内部告発が発覚の引き金だったのだろう。もしも、これが会社ぐるみでなく、担当者の独断で行ったとしても、そうしたことを未然に防がなくてはならない。よく「魔が差す」、とか「出来心で」という言葉があるが、そういうことを起こさないようにすることがマネジメントである。
先日、幕張の「costco」 に買い物に行った妻が驚いていた。レジで精算ののち、再度店の人がレジと持っている商品とを照合するのだという。これを「性悪説」とか、「顧客を信用しない店」と切って捨てるのは簡単だが、そうとは言えない面もある。こうした照合をすることで、ある人が「出来心」で犯罪者になってしまうことを防いでいるのである。
医療においては、やはり安全管理体制がこれから大きな課題となる。先ごろ、医療法改正で安全管理基準が強化され、これが来年の診療報酬改定にも反映してくることは間違いない。患者さんの、そして医療従事者の安全を守る体制を作ることが管理者の大きな役割になってくる。
マンションの構造設計、防衛庁艦船の給油、食品と様々な業界でコンプライアンスが低いことが露呈した。
取り締まる側の行政にしても、年金、そして今度のC型肝炎の問題もあり、「民」だけの問題とは言えないようだ(厚生労働省の地下倉庫には、まだ何か隠されているのではないか?)。