去る4日、経済財政諮問会議は、「骨太の方針07」の素案を示した。医療関連分野については、次の通り。
成長力加速プログラム
(医療分野)
レセプトオンライン請求化を期限内に確実に達成するとともに、オンライン化の進展に合わせて、社会保険診療報酬支払基金の業務フローの抜本的な見直しを前提とした効率化等、審査・支払業務の見直しを進める。
また、医師と他の医療従事者の間の役割分担の見直しについて、平成19年中に一定の結論を得る。
(社会保障改革)
① 医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム
医療・介護サービスについて、質の維持向上を図りつつ、効率化等により供給コストの低減を図る。このため、以下の取組を盛り込んだ平成20年度から24年度までの5年間を基本とする「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」等を推進する。
生活習慣病対策 ・介護予防の推進、平均在院日数の短縮、在宅医療・在宅介護の推進と住宅政策との連携、診療所と病院の役割の明確化、EBMの推進と医療の標準化、重複・不要検査の是正、後発医薬品の使用促進、不正な保険医療機関や介護サービス事業者等への指導・監査の強化へ医師・看護師等の医療従事者等の役割分担の見直し、診療報酬・介護報酬の見直し、包括払いの促進、IT化の推進(原則レセプト完全オンライン化)、健康ITカード(仮称)導入に向けた検討)、地域医療提供体制の整備、医療情報の提供、医療・介護の安全体制の確保等
質の高い社会保障サービスの構築
【改革のポイント】
1.医療・福祉等について、医師確保対策、医療制度改革、「新健康フロンティア戦略」、がん対策、障害者施策等を推進し、国民のニーズに応えた質の高いサービスを提供する。
また、自殺者の減少に取り組む。
2.年金について、社会保険庁改革、年金記録問題への対応、被用者年金制度の一元化、パート労働者への適用拡大等を推進する。
3.社会保障の情報化を進め、国民が自らの給付と負担の情報等を容易に入手・管理できる仕組みの導入を目指す。
【具体的手段】
(1)医療・福祉等
・「緊急医師確保対策について」に基づき、医師不足地域に対する国レベルの緊急臨時的医師派遣システムの構築、病院勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備、女性医師等の働きやすい職場環境の整備、研修医の都市への集中の是正のための臨床研修病院の定員の見直し、医療リスクに対する支援体制の整備、医師不足地域や診療科で勤務する医師の養成の推進など、医師確保のための緊急対策に取り組む。
・小児医療や周産期医療の提供体制の充実やドクターヘリを含む救急医療体制の整備を進める。
・後期高齢者医療制度の施行、生活習慣病対策や介護予防の推進、療養病床の転換支援を含む地域ケア体制の整備、在宅ケアや終末期医療を含む地域における医療提供体制の整備等を進めるなど、医療制度改革を着実に推進する。
・「新健康フロンティア戦略」を推進するため、平成19年内に実施計画を策定する。また、「がん対策推進基本計画」に基づき、10年以内にがんの死亡率を20%減少させる等の目標達成に向け、がん対策に総合的に取り組むとともに、難病対策や肝炎対策を推進する。
・「障害者基本計画」判こ基づく重点施策実施計画を平成19年内に見直し、教育、就労、地域生活への支援など、障害者の自立と社会参加を促進する。また、発達障害児・者に対する支援や精神障害者の地域移行を推進する。
・中国残留邦人に対する新たな支援策を講ずる。
・「自殺総合対策大綱」に基づき、10年間で自殺率を20%以上減少させるため、自殺対策を総合的に推進する。