ホテルで朝食後、9時に出発。
大連は切子細工のガラス食器も名産だが、買う間がなかったのでホテルのショップでひとつだけワイングラスを購入。
「モーニングサービス」ということで35%引きにしてもらった。
20%引きから、交渉で35%になった。
大連駅前から路面電車に乗り、世紀街へ。
レトロな路面電車は、大昔の都電のようで懐かしい。
ここにあるのが旧満鉄本社だ。
当時の栄華をしのばせる立派な建物。
その後、満鉄経営の旧ヤマトホテル、天津街、大連港などを観光。
天津街は露店も出ており、ブランド品もここで安く買える。
というのは冗談で、もちろんコピー商品。日本持ち込み不可である。
そして、大連駅へ。いよいよ中国鉄道の旅の開始だ。
11:40発の「T541次」特快である。チケットには「新空調軟座特快」とあるが何の意味か分からなかった。
改札口は激混みで、おしあいへしあいしてホームに下りる。
チケットの文字の意味が列車を見て分かった。
昔の客車でなく、真新しい電車の特急(こちらでは特快)だったのである。
機関車の引く客車は最高速度が120キロ。
しかし、電車は車体下部に「160km/h」の表示がある。
この電車は一瞥したところ、おそらくドイツのICE3を中国でライセンス生産したもののようだ。
上海~南京間などを日本のJRが技術協力した「はやて」型車両が走り出してニュースになったが、東北部ではドイツ車のようである。
あとで聞いたが、瀋陽にはBMWの、長春にはaudiの工場があるという。
定刻に出発。軽やかに走り出す。出入り口上の電光表示には電車の速度が表示されるのでうれしい。
途中までは120キロ程度だが、遼東半島部から大陸部に入った頃から速度を上げる。
電光表示に「158」、「159」の表示が続けざまに出る(横浜のクルーン投手を思い出してしまった)。
しかし、広い平原を走っているのでまったくスピード感はない。
ただただ、何もない平野を突っ走る。しかし貨車をたくさん連結した貨物列車と、頻繁にすれ違う。
メーデーの休日で満席の車内はいたって快適。女性服務員が1両に1人乗車しており、頻繁にゴミの回収や、ホウキとちりとりをもっての清掃を行なう。とにかく清潔な車内は、想像していた以上であった。
何もない平原を走っているのもかかわらず、普段日本でも使っているソフトバンクの携帯が「圏外」になることはなかった。
中国の携帯電話は日本と違うGSMという方式だが、ソフトバンク携帯は通話、メールともにそのまま使える。
線路に沿って基地局を置いたのだろうが、それにしても驚きである。
そうこうするうち、大連を出て3時間28分後、瀋陽市の瀋陽北駅に定刻に到着。
この間、大連を出てから無停車であった。在来線で約400キロも無停車というのは現在の日本では見かけない。
(夜行の「北斗星」が函館から仙台まで無停車と時刻表に載っていても、機関車の交換や、運転士の交代で停車している。
客扱いの停車はしないということ)
中国の客車の列車に乗ることを想像しており、その点では肩透かしを食った感じだった。
400キロを3時間28分で走破したということは、平均時速114km/hである。
瀋陽のホリデイインにチェックイン。
1時間ほど休憩ののちに夕食に出かける。ホテルの近くのレストランなので歩いていく。
遼寧料理の店で、椎茸と野菜の炒め、川魚の揚物、豚肉と野菜の炒め、麻婆豆腐、きゅうりのスープに炒飯。
東北地方は寒いので脂っこく、香辛料も利いている。私好みの味(どこの料理もたいてい口に合うが)。
1人の女性ウェイトレスがつきっきりで給仕してくれる。横顔が小倉優子似で可愛らしい。
食後、腹ごなしに市内中心部を散歩。
(追記)

