以前、「キャピタルフライト」という本が出版された。
著者は もと日銀職員でコンサルタントの木村剛氏である。
これは、お金が国と言う垣根を越えて、海外に出て行ってしまうということについて著している。
先日、弊社のセミナーに名古屋共立病院の清原局長にゲスト講師としてお出でいただいた。
清原局長が講演で、「タイのバンコクの病院に提携を申し出たところ、日本の医療はグローバルスタンダードでないからと断られた」と話しておられた。
問題はここにある。
日本の医療は、海外のスタンダードとはみなされていないということである。
前立腺がんになった企業トップや政治家は、海外に治療を受けに行くという話もよく聞く。
こうしたケースでは渡航先はアメリカだが、タイやインドの医療レベルも近年非常に高いと言われ、しかも医療費は格段に安い。
特にインドなどは、アメリカから治療に行く人も多くなってきているそうだ。
日本からも、そろそろ患者が海外流出していくのではないだろうか。
「キャピタルフライト」ならぬ「メディカルフライト」いや、「ペイシェントフライト」である。
地域に残るのは高齢者ばかり、と言うことにもなりかねない由々しきことである。