マニアックな話で恐縮だが、JR東日本のHPを見ると、「羽越本線あつみ温泉~鼠ヶ関間土砂崩れで不通」とある。
羽越本線は受難の年だ。去年冬には最上川鉄橋で特急「いなほ」が強風で脱線転覆の事故を起こしている。
今度は土砂崩れで復旧の見込みが立っていないという。
羽越線を経由し、青森と上野を結ぶ寝台特急「あけぼの」は、運休かと思ったが、う回運転をするという。
青森から秋田までは通常のルート。ここからさらに奥羽本線を横手へと進路を取る。
横手で北上線に入って北上へ出、東北本線で上野へというコースである。
北上線は非電化のためディーゼル機関車(おそらくDD51型↓)が牽引する。
通常はEF81型電気機関車が青森~上野を通しで牽引するが、秋田~横手間にEF81は入らないと思うので、小型のED75型が青森~横手間を牽引すると私は予想している。
かつてはこの「あけぼの」も大曲、横手、湯沢を経由し、新庄、山形、福島と奥羽本線を辿るルートであった。
しかし、山形新幹線の開通で山形~福島間が新幹線の線路幅になったことで、新庄から陸羽東線経由で東北本線の小牛田(こごた)に出るルートに変わった。
さらに秋田新幹線の開通で、秋田県南部(大曲、横手など)は新幹線の利用が増え、夜行の需要は減ると判断、さらに新庄~小牛田間が未電化で時間を要することもあって、羽越本線経由に変更された。羽越本線沿線の本荘、にかほ市などは秋田新幹線からも、空港からも遠い。
今回の不通で、私はかつてのルートである陸羽東線をう回するのかと思っていたが、北上線経由であった。
北上線は、かつては秋田~仙台間のメインルートであり、急行「きたかみ」(当初は「あけぼの」)、さらには特急「あおば」も北上線経由で秋田と仙台を結んだ。
「あおば」は、当時まだディーゼル特急(キハ181系)で秋田~上野間を結んでいた特急「つばさ」の秋田での折り返し時間を活用した運転(「間合い運転」という)であった。
(キハ181系↓)
東北新幹線開通後は、秋田~盛岡間を特急「たざわ」が結んだが、秋田新幹線工事で田沢湖線が運休の間は、「秋田リレー号」というディーゼル特急が秋田~北上間を代走し、その間北上に臨時停車した東北新幹線に接続していた。
北上線は、趣味的には非常に面白い線区である。
深夜の北上駅に、「あけぼの」の写真を撮る鉄道好きもきっと出没するだろう。

