昨日、カリフォルニアで全世界が(と言うといささか大げさだが)注目した飛行機のトラブルがあった。
振興の航空会社、jet blueのエアバスA320の前輪が曲がって引き込まれなくなり、緊急着陸したというもの。
着陸までの3時間、全米でその様子はライブ報道されたという。
なぜ緊急着陸まで3時間かかったのか。
これはA320というか、エアバス機に特有の事情がある。
エアバス機には、緊急燃料投棄のノズルがついていないのである。
ボーイング機であれば、空中で燃料を投棄、もっと早く着陸しただろう。
3時間も燃料消費のための旋回を続けていたことだろうが、よくパニックにならなかったものだ。
エアバス機は、最大着陸重量と最大離陸重量がほぼ同じになるように設計されている。
つまり離陸直後の燃料満タンの状態でも、燃料投棄せずに着陸可能ということだ。
しかし、着陸装置に支障があって、着陸時に火災が予想される場合は、燃料投棄するのがセオリーだ。
これが短距離用のA320だったからよかったものの、ロサンゼルスからシンガポールまでを直行する(世界最長路線。シンガポール航空が運航し、フライト時間は18時間にも及ぶ)便のA340-500だったら、着陸まで何時間かかったことか。
エアバス機の設計思想には、素人には分かりづらいところがあるのは確かだ。
さて、jet blueは、振興航空会社だが、急成長している。かのジョージソロスも出資している企業だ。
A320に機種を統一、各都市の郊外の空港を結ぶところは、サウスウエスト航空のビジネスモデルにも共通する。(サウスウェスト航空はB737のみを所有している)
新北九州空港と、羽田を結ぶ新しい航空会社「スターフライヤー」もこのjet blueのビジネスモデルを踏襲しているという。
真っ黒な機体塗装になるというスターフライヤー、早く乗ってみたいものだ。