今日は鉄道の大事故が起きた。原因は今後の調査結果を待たなければならないが、TVでの乗客の証言からはスピードオーバーの可能性が考えられる。
大惨事になった原因は2つある。
ひとつは、スピードオーバーに対し、それを制限するシステムがJRの在来線にないことだ。
新幹線はATCで指示速度をオーバーするとブレーキがかかるシステムだ。大手私鉄も速度査証式ATSを使用しており、スピードオーバーに対しては警告を発するシステムである。
旧来のJRのシステムは、信号無視で冒進したときブレーキがかかるATSしかないはずだ。
車両が高性能化し、最高速度も向上していることに対する対応ができていない。
2つ目の原因は、車体の素材にある。事故車両の207系は軽量ステンレス車両である。車体を軽くし、消費電力を抑えることを優先している。衝突時の安全性は二の次だ。今回の事故でも、先頭車両はまったく原型をとどめないほど潰れている。
JALのドアモード変更忘れや、無断離陸と相通ずるのが、「定時運行確保」のプレッシャーだ。今回のJR事故でも、遅れを取り戻すために規定以上に速度を上げ、今回の事故地点のカーブでの速度制限(70キロ)を、運転士が失念していた可能性もある。
特に関西のJRは、私鉄との競争が厳しい。現在では最高速度の向上で、どの路線でもJRの1人勝ちの状態である。
競争の果てに安全性が置き忘れられるのは本末転倒であろう。
安全が優先されるのは、医療界とて同じと言えるのではないだろうか。
