JALが相次ぐトラブルで、事態はついにCEOの退任にまで発展した。
ギア(脚)の部品の間違い、新千歳での許可なし離陸、インチョン(ソウル)での勘違い滑走路進入に続き、国内線でドアモード切り替え忘れが発覚した。
離陸待ちの場合、管制からの「滑走路手前で待機(Hold short of runway・・)」と「滑走路に進入して待機(Run into runway ・・&hold)」の指示はまったく別の表現であり、これを聞き間違えるということは大変なことである。
少なくともよほど霧が深いなどのケース以外は、強い着陸灯をつけて進入してくる飛行機を目視できるはずだ。羽田でも、ラッシュ時などは着陸灯をつけて降下してくる飛行機が、5機くらい連なっているのを見ることもある。
このインチョンの時は、接近していた着陸機がgo around(着陸復航)し、事なきを得たようである。
ドア操作についても、出発準備が整い、ドアが閉まると「業務連絡。ドアモードをオートマティックに変更してください」と必ずアナウンスがあるのを耳にするはずだ。オートマティックになってないと、不時着水など緊急避難時にドアからエアシューターが出ないことになる。もし、離陸滑走中にエンジン火災を起こし緊急停止、脱出する事態と重なったら大惨事になっているはずだ。
逆に到着空港でドアモードを戻さないと、ドアを開けたとたんにシューターが飛び出し、ボーディングブリッジを破壊するだろう。
この問題の根源に、現場のモラルの低下があるのではないか。
ある病院の理事長は「人員基準は最低基準。質の向上には充分なマンパワーが必要」といい、2:1を上回る看護配置としている。
人減らしは往々にして質の低下に結びつく。
病院も、経営が厳しいからといってモラルが低下するようなマネジメントをしていると、かえって足元をすくわれかねない。
ちなみに、増員を続けているこの病院は、毎月前年同月比を上回る成長を続けている。