皐月二十日。
雨降り。
先の週末、
所用があり長野県へ。
序でと云っては何なのですが、
折角近くまで行くので、
日中月心さん家がある大鹿村を訪問。
当然、
日中月心さんとは連絡を取り合って、
お宅にお邪魔する段取りは付いて居た。
さて、
土曜日夕方、
彼が常連さんの温泉で、
お風呂を奢って貰い、
町のスーパーで夕飯の買い出し。
それから長く曲がりくねった峠道をひた走り、
大鹿村へ。
彼の家は其処から更に一番の村外れ。
この先に民家はありません。
陶芸家の瑞樹くんは先に到着して居り、
早速夕飯の支度。
当方は十八番の肉野菜炒め。
日中月心さんは青椒肉絲。
二人でパンを振っていると、
紫月さんもご馳走と美味しいお酒を持参で登場。
瑞樹くんと紫月さんは初対面?
愉しい三人との愉しい宴の始まり。
宴の器は全て日中月心さんが気に入って収集した器。
それらを当方に渡す度に、
「誰の器か分かります?」 と、謎かけ。
予想通り、
当方と曰くありげな人達の作ばかり。
あはははっ。
談笑の合間に訪れる空白の間、
そんな時、
当方が何時も寡黙な瑞樹くんに、
「何か面白い話はないの?」 と振るが、
その存在自体がとても面白い瑞樹くんに、
自らの面白い話が出て来るわけもなく、
結局薬局放送局、
過去の彼の逸話の振り返りに始終する。
紫月さんは図書館司書の資格を持っている程なので、
当然読書家。
それぞれの好みの本の話しで盛り上がる。
それにしても各人各様、
全然その好みの違いに驚く。
日付が変わり、
午前一時過ぎまで宴を愉しむ。
紫月さんはお犬様の散歩があるので帰宅。
当方達は、
日中月心さんが用意してくれた、
お日さまの香りする布団に包まれ就寝。
おやすみなさい。
大鹿村からの帰り道。
足らない言葉があり、
過ぎた言葉もあり、
運転しながらの反省室。
いやぁ、
こうしてここに記しながら思い出すと、
とても愉しかった宴でありました。
紫月さん、
瑞樹くん、
そしておもてなしの達人日中月心さん、
ご馳走様でした。
ありがとうございました。
もしかしたら秋にもまた。
これを読んだ日進月歩さんは必ずこう云うでしょう。
「古さん反省して下さい。」
「はいはい。」