朝、僅かにカーテンの隙間からこぼれる陽に起こされ、ゆっくりと毛布から抜け出してコーヒーを入れる。
窓を開け、雲一つない青空を眺めながら洗濯物を干していたら、自転車で出掛けたくなり、コーヒーをマグに入れる。
久しぶりにTHE CRANBERRIESを聴きながらペダルを踏み、少し遠目の大きな池のある公園へ。
20分程かけて到着し、まだ温かいコーヒーを飲みながらのんびり園内を歩く。
透き通った青い空をキラキラと反射する池の水面は冬を越しに渡って来た色とりどりの鳥達で賑わっている。
あまり人も居ないせいか、橋の上から四方を見渡すと、空も水も緑も大きく広がるけど、なんだかそれぞれに『キーン』と張り詰めたような、今にも割れてしまいそうな薄い氷の水槽の中の箱庭みたい。
大きな声をあげたら跳ね返ってきそうな冬の空気。
晴れてるのに、水面を抜ける風は一段と冷たく感じる。
でも、そんな穏やかな日差しの中、落ち込む暇もない程の忙しない毎日から一歩抜け出して、少しだけ一息つけた。
噴水には小さな虹がかかっていた。
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