前回に引き続き、「INFPの表現活動論」と題して、、「表現活動」の内実をより深く理解するために解説していきます。
これまでの記事
※「INFPの表現活動論」では、「仕事」という概念を超えて、INFPにとって自己の世界観を表現する「活動」とは、いかなるものなのかについて考えていきます。
前回まででは、主に「②作品作り」について解説してきました。
今回は、いよいよ「活動」とは何か?というお話です。
結論から言えば、
「活動」とは、自分の考えや感じ方を表現したもの(「作品」)をもって、
他の人とコミュニケーションし、お互いの価値観や思考をアップデートしていく動き
です。
■活動」は他人に働きかけること
「作品作り」は、自分の考えや感性を、何らかの表現手段によって「形」にしていくことでした。
そうしてできた、「作品」をもって、他人と対話する、他人に影響を与える、自分の考えについて討論する、そういうものが「活動」です。
これに関しては、形式や内容を問いません。
自分の「活動」によって、相手や見ている人の考えが変わったり、
また反対に相手からの発言によって自分の考えが変わっていったり、
と言った、有機的なコミュニケーションそのものに価値を置いています。
単なる、意味伝達の意味での「会話」やコミュニケーションと異なるのは、
単に「情報」を伝え合うだけでなく、
相手や自分の考え方や価値観、思考法や物の見方などに影響を与えうるかという点です。
「朝ごはん食べた?」「いやまだ」
といった会話は、別にお互いの思考について影響を与えません。
しかし、「あなたは人生をどのように捉えるか?」といった対話であれば、
お互いの考え方やものの見方の違いについて、それぞれに何らかの影響をもたらすと言えます。
■なぜ、「活動」が大事なのか
私は、この「活動」こそが、人間にしかできない、
人間が人間であることの理由の一つであると考えています。
この「活動」の一番重要な部分は、
人それぞれ異なるユニークな「活動」により、人間一人では生まれえないような、
思ってもみないような多様な反応が生まれることであると考えます。
それぞれの「個人」が、「活動」を展開していくことにより、
無数の「活動」からさらに様々な影響が生まれます。
これは、単純に同一分野の直接的な影響関係にとどまりません。
音楽を聴いて、ある物理法則が思い浮かぶかもしれません。
小説を読んで、絵画のインスピレーションが生まれるかもしれません。
誰かが作った電子機器が、新しい時代の陸上競技に生かされるかもしれません。
あるものを作り、それを世界に見せること、「活動」をしていくことで、どんな反応が起こるかは、制作者には想像が出来ません。
それが、無限の可能性を持つということでもあります。
これまでの社会を変えるような思想や、イノベーション、人たちの活力になるようなものは、
すべてこうしたそれぞれの「活動」の相互作用によって生み出されていくのです。
■個人それぞれのユニークさを生かす
そして、人それぞれが異なる人間である、ということが、非常に重要になります。
みんな同じ考え、同じ価値観を持っている場合、それ以外の方法や解決策がなかなか生まれにくいと言えます。
しかし、人間はみな、それぞれ違う生い立ちや、時代背景、親、環境、性格、気質を持っています。
誰一人として、同じ人間はいないわけです。
そこから生まれる考え方や価値観、感性というものも、人それぞれ違います。
なので、そこから生み出される「表現」や「活動」も、それぞれ違ったユニークなものとなります。
その「違い」こそが、この世界にとって必要なのです。
「有益」なものが重要なのではないということに注意してください。
「違い」がある、多様性がある、複数性がある、ということこそが、重要なのです。
その、ユニークな違いを、世界に向かって「見せていく」ことが、「活動」と言えます。
もう少し続きます。
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