これまで、「INFPの適職」さがしというカテゴリで、いくつか記事を書いてきました。
当ブログの検索ランキングも1位が「INFP 適職」ということで、かなり多くの方が、
INFPと適職の関係について悩まれ、検索しているということを実感しております。
そこで、今回、再びシリーズ記事として、
「INFPの表現活動論」
を連載していきたいと思います。
「INFPの適職」という観点から書いていたシリーズでは、INFPにとって自己の世界観を表現する「活動」がカギになると言及してきたかと思いますが、今回は、表現することとは何か、「活動」とは何かについて、もう少し掘り下げて書いていきたいと思います。
■「仕事」とは異なる、「活動」の概念
これまで、私はINFPがこの世界で生きにくさを感じている原因として、
①自分のやりたいことが目に見える形での
「職業」や「業種」というわかりやすい形で
提示されている場合が少ない
ということと
②心地よい労働・生活環境が、
現在の常識的な価値観から見て「非常識」の範疇にある
という点をあげました。
INFPがこの世界で、心穏やかに自信をもって生きていくためには、仕事(「活動」)と生活、両面から、「自分に合った」スタイルを見つけていかなければならないということです。
仕事だけでなく、生活面でも自分に合ったライフスタイルを追求するということは、
さまざまなことで体力を消耗してしまいがちなINFPの体力を温存して、「活動」の方へ集中するためでもあります。
■「活動」とは何か
そもそも、「活動」とは何かを振り返ります。
私は、世間一般の言う「仕事」と対比して、「活動」を定義しました。
皆さんのイメージする、「仕事」とは、
「生活を維持するためにお金を稼ぐ手段であり、既存の職種の中から選択しなければならないもの」
という価値観があると思います。
一方で
「活動」とは、
「自分なりの価値観や考えを何らかのユニークな形で表現しそれによって他者や社会と関わること」
です。
(詳しくは、こちらのブログ記事に詳しく書いています↓
INFPの適職さがし③ 「活動」とはなにか―「自分」を軸として世界観を表現する)
その「活動」は、それで収益が得られているかや、社会的地位や名声に関わりません。
その行為そのものに価値があると考えます。
■なぜINFPにとって、表現活動が必要なのか?
INFPは考えることが好きです。
固定的な社会常識に縛られずに、物事の本質を捉えようとします。
また、INFPは定式化されたルールから現実を分析するのではなく、
自分自身の感覚や感情を頼りに、独特のものの見方をしています。
そうした、物事や社会への独特な捉え方が、INFPの強みであると言えますが、
実際の社会でそれを生かせる仕事というのは、非常に限られています。
近代的な労働のシステムにおいては、人びとは何の疑いもなく、規則正しく長時間働くことが良いとされています。
たくさん働いて、「成果」や「利益」を生み出すことが、「良い」労働者の在り方だとみなされています。
(特に、日本においては終身雇用制度などもあり、会社に勤める「サラリーマン」が平均的な日本人の姿だとみなされてきました)
そうした、一般的に普及している労働のシステムに、INFPはなじみにくい性質があります。
自分の独自性を表したり、物事を深く考えることは、すぐに目に見える「成果」をあげることと結びつきにくいからです。
しかし、物事を深く考えたり、新しいアイディアを提案したり、問題を提起したりすることは、社会にとって必要なことです。
それがなくなれば、人たちは現状の問題を認識することが出来ず、イノベーションも生まれず、立ち行かなくなってしまうからです。
そうした、
新しい価値観を創出したり、固定化された考え方に対して疑問を提示したり、人びとにありうべき未来のビジョンを示したりする役割において、
INFPのポテンシャルを生かすことが出来るのです。
そしてそれは、INFPが、他のどのタイプよりも、得意としていることなのです。
INFPは、お金に興味がなかったり、社会的地位や名誉に執着心がなく、つまりは現世界的な欲が少ないので、
社会を作っていく、変えていくことに興味がないかもしれません。
そして、自分をよく見せることも、客観視することも苦手なので、なかなか社会的に認められないこともあります。
しかし、ほんの少し力を対外的なところに持っていき、INFPのユニークな価値観を表現していくことで、
INFPの人が社会の中で居場所を構築し、さらに、その価値観で人たちや社会を豊かにしていくということが、可能になるはずです。
・・・まあ、いろいろ小難しいことを書きましたが、
要約すれば、
「INFPのユニークさを表現していくことで、世の中がもっと面白くなる!!」
ということを言いたいわけです
次回から、「活動」について、もう少し掘り下げていきます。
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