おはようございます。nagisa(なぎさ)ですおねがい

 

お金の話についての続きです。

前回のエントリーで、INFPこそお金(貨幣)のしくみについて、真剣に考えたほうがいいという話をしました。

 

 

■生きづらさの背景にある「お金」の問題

今、いろんな生きづらさを抱えている人も、そうでない方も

これからは未来が不透明、不確実な時代が待っています。

 

「未来は確実にこうなる」というのが誰も予想できないということです。

 

そんな時代だからこそ、自分のやりたいことや理想的な生き方について自分軸で考えて選んでいきたい。

しかし、そこでネックになるのが「お金」の問題です。

 

そもそも、日本の抱えている社会問題の大半は、「お金」があれば解決できる問題が非常に多いのです。

 

私の本業は文化や教育、芸術に関わるものですが、

大学や美術館などの、公共の教育機関において

本当に国からもらえるお金が目に見えて減らされて資金獲得の競争が激しくなっているわけです。

 

学校教育だって、今、教職員の長時間労働とか、問題行動を起こす子どもの問題とか、コロナの対応とか

様々な問題があげられていますが

教員の人数を増やすとか、設備や研究にお金を投じるとか、

お金があれば解決できることはたくさんあり、また、できることは広がります。

 

介護や保育所の問題もそうです。職員の低賃金が問題になっています。

もっと保育所ができれば、働く人が増えれば、待機児童も解消されます。

 

雇用の問題だって、公的な仕事をもっと増やして、たくさん人を雇えば

ブラック企業も駆逐され人々はもっとお金を得やすくなるわけです。

 

もしかすると、このページを見ている人の中には、就活中の大学生の方もいるかもしれませんが、

一般企業や派遣会社で働く給料がものすごく安いと思ったことはありませんか?

その給料で、労働環境で、将来に対して明るい希望を抱けるのでしょうか?

 

■日本社会の長期的なデフレの弊害

すなわち、現在みなさんの「生きづらさ」につながるような問題は、今現在日本社会が抱えている問題であり、

その根本には、日本社会に蔓延している「資金不足」が共通しています。

 

なぜ、これほどまでに資金が不足しているのか。

それは、ここ数十年間、日本がずっとデフレであり、国が十分なお金を供給しなかったことにあります。

 

この期間の間に、「国の借金」を返さなければ国が破綻するという危機をあおる言説(=「プライマリーバランス黒字化」)がメディアでも叫ばれ、一般市民にも浸透し

消費税増税緊縮財政(政府の支出を少なくする財政)が進められました。

 

これについては、調べればいろいろ出てくると思いますが、とりあえず以下を参照。

 

一方、2000年初頭の小泉政権における労働規制緩和も重なり、デフレ期では企業が正規雇用を回避し、派遣社員や非正規雇用者を多く雇うようになり、多くの人は不安定な環境で低賃金で働かされることになりました。

 

その結果、どうなったか?といえば、

 

格差が拡大し、国民の生活は全く豊かにならず、賃金も上がらない。

 

自分も、国も、将来的に豊かになるビジョンが描けず、

企業も人々もお金を使わず節約して貯金しておかなければ、という意識が働くようになります。

 

また、格差が拡大し、自分さえよければいいという

ネオリベラリズム的な思想を持った人が支持されるようになってきました。

 

批評家の浜崎洋介さんは、平成という時代に、「ネオリベラリズム」「グローバル資本主義」によって国民の生活が破壊されてしまい、人々が「バラバラ」になってしまったと解説しています。

 

 

つまり、何が言いたいかというと、

 

現在、様々な問題の根本には、長期間のデフレという日本の国家的な問題と

ネオリベラリズムやグローバル資本主義の席巻などの世界的な潮流が関わっており

それがさまざまななところや人々の生活に影響を与えているということです。

 

最悪なことに、デフレや緊縮財政という国家的な政策の失敗による弊害によって、人々が苦しんでいるにもかかわらず、

世界的に広がってきたグローバリズムやネオリベラリズム的思想が「自己責任論」を蔓延させたため

 

「現在の生きづらさ=その人の努力不足」という認識を定着させてしまいました。

 

これは本当に悲しい日本の現状であり、多くの自殺者を出していることの要因の一つであると考えます。

 

 

■「自己責任論」を超えて別の視点を

もちろん、お金では解決できない問題もたくさんあるでしょう。

お金があるからと言ってすべての問題が解決するとは思っていません。

ただ、お金によって解決できる問題がたくさんあるなら、まずそれをお金によって解決し、

そのうえでその先を考えていくことが重要なのではないでしょうか?

 

景気が上向いていて食べるものや住む場所に将来にわたって困らない社会が実現していれば

人々には豊かさとゆとりが生まれると思うのです。

 

そして、この問題を解決する方法というのも、前回のエントリーで書いたように、明らかになってきています。

つまりは、国がお金を作って市場に供給すればいいわけです。(もちろんいろいろなやり方がありますが)

 

生きづらさを抱えている人たちは、その原因を自分の「能力」や「資質」に求めることが多いと思いますが、

それ以前に、そもそも、この社会がなぜ多くの人にとって生きづらいのか

ということを考えるという視点を持っていれば

無駄に自分だけを責めることにはならないのではないでしょうか。

 

私のようなお金に縁遠い人間が、お金について真剣に考え、訴えなければならないほど、

現状の日本経済は危機的状態になっていると認識しています。

 

特にいま、コロナによって非常に多くの人が職を失い、企業は倒産し、閉店し、培われた文化は失われていきます

 

もはや、個人ひとりひとりが対応してやっていくことができるレベルの問題ではありません。

 

自分自身の収入や貯蓄がどうのということも、個人レベルでは大切なのですが

もっと広い目で見てみると、まったく考えが変わってきます。

 

こういった考えも、少し前はネット上でも異端でしたが、

最近かなり浸透してきているなと感じています。

 

特に、今生きづらさを抱えている人にこそ、自分の生活と地続きにある

日本社会のお金の仕組みについて考えてみると、

新たな視点が見えてくるのではないでしょうか。

 

もっと勉強したいという人は、以下の本を読んでみてください。

経済がよくわからない人にもわかりやすく解説してあります。

 

 

 

 

 

 

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