私がお電話にて対応をさせていただいているお客様の多くは、
商品の特性上、ご高齢の方が多いのですが、そこで感じることは、
本当に素敵なおじいさま、おばあさまが多くいらっしゃることです。
自分が年齢を重ね、いつか同じような年齢を迎えた時に、
あのようになれるだろうかと考えると、とても自信がありません。
古き良き日本人というか、お声やお話の仕方から、
品格や清らかさ、美しさが感じられるのです。
先日、大正生まれの素敵なおじいさまからご注文をお受けする際に
「そちらの場所はどこにあるのですか?」と聞かれ、
東京でお電話をお受けさせて頂いている旨をお伝えしました。
その際に、お客様が
「私も70年前に東京にいたのですよ。
その時はもう…それはそれは何もない焼け野原でした…
今では東京もすっかり変わっていることでしょう」
とお話をしてくださいました。
70年前…ずいぶん昔のように感じたのですが、
同時に、テレビでしか見たことのないあの焼け野原から、
まだ70年しか経ていないのだと思うと、今こうして、
東京で高層ビルに囲まれて生活していることが
奇跡のように思えました。
そして今、私たちが、この豊かな国で生きていられるのは、
先人達が必死の想いでこの国を再興してくださったおかげだと感じました。
終話の際にはいつも“たくさんある商品の中からこの商品を
お選びいただいたこと、お電話をくださったこと”に
「ありがとうございました」とお伝えするのですが、
この時もうひとつ
“命をかけて私たちにこの国を残してくださったこと”への
「ありがとうございました」を心のなかで、そっと重ねました。
そして、お電話を終えようとしたところ、最後にお客様から
「心のこもった対応をしてくれてありがとうございました。
○○さん(私の名前)も風邪などひかないように、
身体に気をつけて毎日を過ごしてくださいね。
ありがとうございました」
とお声をかけていただきました。
そして、そのお客様は、若輩者の私に、最後まで美しく、
丁寧な敬語でお話をしてくださいました。
思いがけない最後のあたたかいお言葉に、私からあらためて、
心からの「ありがとうございます」をお伝えし、
どうかどうかこれからもお元気で、
たくさんの楽しいことや嬉しいことがありますように…
と願いながらお電話を置かせていただきました。
そして同時に、なんだか鼻の奥がツーンとしました。
私もいつか、あのような気品とあたたかい声の持ち主になれるよう、
これからも一人ひとりのお客様に尊敬の念と感謝の気持ちを持って
対応していきたいと思っています
。
ニックネーム:ごちゃん
特技:ピアノ
趣味:登山、読書
座右の銘:永遠に生きるかのように学べ。
明日死ぬかのように生きろ。
愛読書:坂の上の雲

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