周りに助けられていることは、分かっている。ありがたいとも思っている。それでも、毎日に追われて余裕がなくなることはありませんか。
そんなとき、「感謝が足りないからだ」と自分を責めなくても大丈夫です。感謝していることと、疲れていることは、両方あってよいのです。
■ 感謝・思い・意思を分けてみる
「助けてもらったから、もっと頑張らなければ」と考えると、感謝がいつの間にか義務になることがあります。少し立ち止まって、三つに分けてみましょう。
感謝:何が助かったのか
忙しいときに、準備を手伝ってもらえた。分からないところを、一緒に確認してもらえた。
思い:今、どう感じているのか
うれしかったし、安心した。でも、仕事が重なって少し疲れている。
意思:これから、どうしたいのか
お礼を伝えたい。そして次は、早めに分担を相談したい。
こうして並べると、「ありがたいから我慢する」以外の選択も見えてきます。相手への感謝と、自分の希望を一緒に大切にしてよいのです。
■ 「ありがとう」に、出来事を添える
感謝を伝えたいときは、立派な言葉を探さなくても構いません。「何をしてもらって、どう助かったか」を添えてみてください。
例えば、こんな伝え方
「昨日、話を聞いてくれてありがとう。何に困っていたのか、整理できました」
「先に準備してもらえて助かりました。落ち着いて確認できました」
言葉にしてみると、自分もどんな支えを受けていたのか振り返れます。ただし、相手から同じ熱量の返事が来ることまで、期待しすぎなくてよいでしょう。
■ 意思は、大きな決意より小さな行動へ
「変わりたい」「もっと丁寧に過ごしたい」。そう思っても、何をすればよいか分からないと、いつもの毎日に戻ってしまうことがあります。
そんなときは、いつ、何をするかを一つだけ決めるところから始めてみましょう。「明日の打ち合わせでお礼を伝える」「夕食後に一問だけ復習する」など、小さくて構いません。
できなかった日も、すぐに「意思が弱い」と決めつけないこと。予定に余裕がなかったのか、やることが大きすぎたのかを確かめ、次の方法を調整できます。
■ 感謝していても、断ってよい
お世話になった人から頼まれると、無理をしてでも応えたくなることがあります。でも、感謝していることは、これからの依頼をすべて引き受ける約束ではありません。
「先日はありがとうございました。今回は今日中の対応が難しいので、明日の午前でもよいでしょうか」。お礼と、対応できる範囲は分けて伝えられます。
相手を大切にすることと、自分の意思を持つことは両立します。感謝を理由に、自分の希望をすべてしまい込まなくてもよいのです。
■ 今日の一つを、短く振り返る
気持ちがまとまらない日は、最近の出来事を一つ選んでみてください。「何が助かったか」「今どう感じるか」「次に何をしたいか」を、短く書くだけでも構いません。
感謝が浮かばないところは空欄で大丈夫です。前向きな結論にまとめるより、今の自分が書けることを、そのまま残してみましょう。
HPの記事では、感謝・思い・意思の違いと、仕事や勉強で使える振り返り例をまとめました。気持ちを具体的な行動につなげたいときの参考にしてください。