やることが続くと、終わっていない仕事や、これからの心配ばかり考えてしまうことがあります。そんなとき、神社へお参りして、少し立ち止まりたくなることはないでしょうか。
お参りの時間に、最近の出来事を思い返してみる。すると、忙しい中では気づけなかった誰かの支えを、ふと思い出すことがあります。
■ 感謝も、お願いもあってよい
「神社では、お願いより感謝を伝えるべき」と聞いたことがあるかもしれません。でも、感謝とお願いを、どちらか一方にしなければならないわけではありません。
北野天満宮の公式案内でも、お参りには日頃の感謝と、これからの守護を願う祈りが示されています。大切な願いがあるなら、その思いまで遠慮しなくてもよいのです。
感謝を、願いをかなえるための条件にしない。「ありがとう」と思った出来事があれば、その気持ちを伝えることから始めてみましょう。
■ 大きな出来事を探さなくてもいい
感謝することを考えると、「特別によいことはなかったな」と感じる日もあります。そんなときは、最近の一日を順番に思い出してみてください。
例えば、こんな場面はありませんか?
分からないことを一緒に調べてもらった。家の用事を分担してもらった。忙しいときに「大丈夫?」と声を掛けてもらった。
そのときは通り過ぎてしまった出来事でも、振り返ると「助かっていたな」と気づくことがあります。
たくさん見つける必要はありません。一つの出来事を、具体的に思い出してみる。まずは、それくらいからで十分です。
■ 作法を確かめ、静かにお参りする
神社は、神さまをお祀りする信仰の場です。境内の案内に従い、周囲のお参りを妨げないように過ごしましょう。
多くの神社では「二拝二拍手一拝」が基本ですが、異なる作法の神社もあります。手水や撮影についても、現地の案内を確認すると安心です。
自分の気持ちを整理する時間は、参拝の前や帰宅後に取っても構いません。拝殿の前で、長い言葉を考え続ける必要はありません。
■ 帰った後に、感謝を一つ伝えてみる
お参りのときに誰かの顔が浮かんだら、次に会ったときにお礼を伝えてみるのもよいでしょう。立派な言葉より、何が助かったのかを添えると伝わりやすくなります。
「ありがとう」に、出来事を添える
「昨日、話を聞いてくれてありがとう。考えを整理できました」
「準備を手伝ってくれて助かりました。落ち着いて始められました」
すぐにお返しをしなければ、と考えすぎなくても大丈夫です。相手の反応を期待しすぎず、自分が感じたことを短く伝えてみてください。
■ 感謝が浮かばない日も、自分を責めない
疲れていたり、つらいことがあったりすると、前向きな言葉が出てこない日もあります。そんなときまで、感謝できる理由を無理に探さなくてよいのです。
ありがたかったことと、つらかったことは、両方あってよい。気持ちが変わらなくても、お参りの仕方が悪かったと考える必要はありません。
神社で立ち止まる時間が、今の自分を確かめるきっかけになることがあります。何かに気づいたら、その後の日常でできる小さなことにつなげてみましょう。
HPの記事では、参拝の基本と、感謝する出来事を振り返る方法をまとめています。参拝の前後に使える短い振り返りメモも掲載しています。
参拝作法の参考:北野天満宮「参拝の作法」。実際のお参りでは、参拝先の案内に従ってください。