「情報処理技術者試験の制度が変わるらしい」「応用情報や高度試験は、どうなるの?」。資格の勉強をしていると、気になる話題ですよね。
ただ、情報を追っていると、CBT化、新しい試験区分、シラバスの変更が混ざりがちです。今回は、最初に分けて理解したいポイントを整理します。
※2026年10月20日時点のIPA公表資料に基づきます。2027年度の新制度には、仮称・検討中の内容が含まれます。
■ CBT化と、新制度への移行は別の話
2026年度の応用情報・高度・情報処理安全確保支援士試験は、CBT方式で実施されます。試験会場のパソコンで問題を読み、解答する方式です。
一方、2027年度から予定されているのは、試験区分や内容の見直しです。「パソコンで受けるようになること」と「試験の体系が変わること」を分けると、情報を追いやすくなります。
💡 「年」と「年度」にも注意
2026年度後期の試験には、2027年2〜3月に実施されるものがあります。受験日が2027年だからといって、必ず新制度になるわけではありません。
■ 新しい区分は「役割」から見る
公表案では、「データマネジメント試験(仮称)」の新設が示されています。業務でデータを適切に扱い、活用するための基本的な知識や技能を扱う位置付けです。
また、応用情報と高度試験の内容を再編し、「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」として、次の3区分を設ける案になっています。
① マネジメント
デジタル技術を活用する活動を、組織や業務の中で進める。
② データ・AI
データを整備し、その活用を支える基盤を構築する。
③ システム
システムの要件定義・設計・開発・運用を主導する。
名前だけで選ぶより、「自分は、どの役割を担えるようになりたいか」と照らし合わせると、学ぶ目的が見えてきます。基本情報や情報セキュリティマネジメントは、継続する案です。
■ 試験形式は、3つに分けて確認する
「CBT」「選択式」「通年実施」は、同じ意味ではありません。受験準備では、それぞれ別の項目として確認します。
CBT:何を使って受験するか。
選択式・記述式:どのように答えるか。
通年・期間指定:いつ受験できるか。
新制度の公表案では、プロフェッショナル3区分の科目Bは多肢選択式です。ただし、選択式になることだけを理由に、簡単になるとは判断できません。具体的な問われ方は、公式サンプル問題で確認しましょう。
■ 今の勉強は、対象年度を確認して続ける
制度が変わると聞くと、「今の教材は使えなくなるの?」と不安になるかもしれません。まずは、自分が何年度の試験を目指しているかを確認してください。
2026年度を受験するなら、その年度の案内を基準にします。新制度を目指すなら、シラバス案と手元の教材を比べ、引き続き学ぶ部分と、補足が必要な部分を分けるところから始めましょう。
メイン記事では、新制度の8区分、試験時間・問題数・出題形式、開始予定時期を表で整理しています。受験先を比較したい方は、確認に使ってみてください。
制度の更新情報は、IPA「試験制度の見直しについて」で確認できます。