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わたしは、受験生の母。
これもまた、わたしにとっては非常に使い勝手のよいブログネタである。📱✏️✨


受験生の母――この肩書きは実に便利だ。


子供が勉強しなくてイライラしても、志望校に受かるのかと勝手に不安で胸がざわついても、その全部を「受験生の母なので」でそれっぽく包み込める。


少し余裕がなくても、少しピリついていても、少し情緒不安定でも、全部“頑張る母の繊細さ”に変換できるのだから本当にありがたい。😌☕️


しかも大事なのは、決して「勉強しなさい」とは言わないこと。
言ってしまえば、ただの口うるさい親になってしまう。
だからこそ、あえて言わない。


内心はドギマギ、ハラハラ、ソワソワしていても、表向きはただ静かに見守る、理解ある母。


子供を信じているように見せつつ、実際には合否にいちばん振り回されているのは自分なのだけれど、そのへんは“母の祈り”として美しく加工しておけばよい。🌸✨


「受験生の母」と整理してしまえば、日々のあれこれも全部言い訳になる。


落ち着かないのも、暮らしが整わないのも、心ここにあらずなのも、主体的な生き方が出来ていないのも、“今うちは特別な時期だから”で押し切れる。


何かと大変そうに見えるし、少しドラマも出るし、周囲からも“お疲れさま”と言ってもらいやすい。
こんなにコスパのいい立場、そうそうない。🎓💭


長男は無事に第一志望の早稲渋シンガポールに通っている。


そこは素直に喜ばしい。
ただ、ブログでわりと早い段階から合格をにおわせたのは、さすがに少し浮かれすぎていたかもしれない。📣✨
いや、少しどころではなかったのかもしれない。


同じ日本人学校に通っていたお友達の中には不合格だった子もいたのに、こちらはうれしさをうっすら滲ませているつもりで、実際にはかなりしっかり見せびらかしていたのだろう。


“匂わせ”というのは、本人だけが上品なつもりでいるところが厄介である。
露骨に自慢していないぶん、自分では配慮しているつもりになれる。
でも見る側にはちゃんと伝わる。
「ああ、言いたいんだな」
「嬉しくて仕方ないんだな」
「しかも、さりげない感じで出したいんだな」
そういういやらしさまで含めて、きっちり伝わってしまう。🙃


あとから、日本人学校の母親たちの間でいろいろ言われていたと知った。
まあ、そうだろうなと思う。
あの感じで書いて、何も思われないと思っていたほうが鈍かった。
嬉しいのは自由だけれど、わざわざ世界に向けて発信するなら、少しは周りの不合格者のことも考えたほうがよかった。


配慮不足というより、承認欲求が判断力を追い越していたのだと思う。📱💬


そして来春は長女の高校受験。
またしても“受験生の母”という、なんともおいしい役どころが巡ってくる。🌸📚


不安です、見守っています、親のほうが学ばされます、結果より過程が大事――


使い回しのきく美しい言葉はいくらでもある。
子供が受験するたびに、母のほうも語る材料に困らないのだから実に都合がいい。


長男は運よく駐在中の受験だったので、高い学費も主人の会社が負担してくれた。
これなど本当に恵まれた話である。
でも、そういう“かなり大きめの幸運”はあまり大声では言わず、なるべく親子で努力した物語に寄せて語るのがブログのお作法なのだろう。
制度に助けられ、会社に助けられ、環境に助けられた部分はそっと脇に置き、前面には「親として悩み、支えた日々」を出しておく。
苦労話のように見せながら、実際にはだいぶ条件に恵まれていたりするのが、この手の話の味わい深いところである。✨


ただ、シンガポール駐在ももう長くはなさそうなので、長女は日本の高校を帰国子女枠で受験予定。


ずっと日本人学校だったから、語学が特別できるわけでもない。
けれど“帰国子女枠”には乗れる。
いやはや、ありがたい。🍀
本人の国際性や語学力というより、親の駐在辞令によって得た属性で、入試上の優位をもらえるのだから、こういう制度はつくづく運の要素が大きい。


もちろん、そのまま書くと少々生々しい。


だからそこは、
「その子に合った受験の形を模索しています」
「娘らしくいられる進路を考えています」
などと、ふんわりした優しい言葉でくるんでおく。🎀
ラッキーをラッキーのまま出すと角が立つけれど、丁寧な子育ての顔をかぶせれば、急に上品な選択に見えてくるから不思議である。


こうして見ると、“受験生の母”という題材は本当によくできている。
不安、葛藤、祈り、見守り、成長、感謝。


ブログで好まれる要素が一通り揃っていて、しかも最後に合格という結果までつけば感動仕立てにもできる。
たとえ途中で多少浮かれようが、少々配慮を欠こうが、全部「母として必死だった」でそれっぽく回収できる。
なんとも便利で、なんとも図々しい。🪞✨


わたしは、受験生の母。
心配でたまらない顔をしながら、本当は子供の受験を通して、自分の立場や感情や健気さまできっちり文章にして味わっている母。


子供の進路を書いているようで、結局いちばん熱心に描いているのは“受験生を支えるわたし”なのかもしれない。
だからやっぱり、これもまた、わたしの得意なブログネタなのである。📱🌸