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9月5日

ベランダの朝顔が、今年もきれいに咲いた🌈

朝、水をあげながら息子が、

「これ見ると、なんか懐かしいね」

と言った。


その言葉を聞いて、シンガポールでの去年の今頃を思い出した。


あの頃は、毎朝が大変だった。

長期の休みの後は

何度起こしても、

「今日、行きたくない」

と布団から出てこない。


理由を聞いても、

「なんとなくしんどい」

「今日は無理かも」

としか言わない。

無理に行かせるべきなのか、休ませるべきなのか。私もずいぶん悩んだ。

だから朝は、なるべく好きなものを作った。

持っていくものを一緒に確認して、

「忘れ物ない?」

「お昼ちゃんと食べるんだよ」

と声をかける。

息子は、

「わかってるよ、母さん」

と少し面倒そうに答える。

それでも帰ってくるまで、やっぱり心配だった。

うまくやれているかな。

みんなと馴染めているかな。

帰ってきて、

「今日さ、ちょっと面白いことがあって」

と話してくれる日は、それだけで嬉しかった。


無理矢理行かせるのが良いのか

今日は休んでいいんだよ

と言うのが良いのか

子育てって、こういうさじ加減が一番難しい。


でも今、シンガポールで楽しい生活を送る息子に感謝している。とても感謝している。心の底から感謝している。


あの時、お葬式みたいな顔していた私と息子に引っ張られずに気丈にいてくれた主人にも感謝している。もっと感謝している。




最近は、ずいぶん落ち着いた。

今朝も、

「母さん、青いシャツどこ?」

「クローゼットの右側」

「あった。ありがとう」

しばらくして玄関から、

「じゃ、行ってきます」

「今日会議あるんでしょ。遅れないようにね」

「うん」

「夜ごはんいる?」

「いる。母さんの生姜焼きがいい」



去年、異動したばかりの頃は、新しい部署にも馴染めず、

毎朝「会社行きたくない」と言っていた息子。

あの頃に比べれば、本当にたくましくなった。


来月で48歳。

部下も11人になった。

妻には、

「お義母さんが甘やかしすぎなんですよ」

と笑われるけれど、

私にしてみれば、いくつになっても息子は息子。

息子の咲かせた朝顔の頃は今でも

思い出すと胸がキュッとする時間だ。



今日も帰ってきたら、きっと玄関を開けるなり、

「母さん、腹減った」

と言うのだろう。


生姜焼き、多めに作っておこう。