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単に「夫の駐在期間も残り短くなってきたので、幼稚園児の末っ子も本帰国を見据え、夏休みを挟み、現地の幼稚園から日系幼稚園に転園することにし、今日がローカル幼稚園の最後の登園日でした!」


という話。


それが、わたくしこと“駐妻詩人”の手にかかると――


主語と目的語をそっと霧の中に隠し、具体的な情報を極限まで削ぎ落とし、読み手に「何かあったの……?」と思わせる、母の葛藤ポエムへと昇華される。


<ポエム>

この景色を、こうして眺めるのも今日で最後。


何気ない毎日の中にあった場所ほど、いざ離れるとなると、急に輪郭がくっきりして見えてくる。



季節の変わり目は、心の中の棚卸しをするタイミングなのかもしれない。


しまい込んでいた気持ちや、見て見ぬふりをしていた迷いが、ふとした瞬間に顔を出す。


決めなくてはいけないこと。
まだ決めきれないこと。
本当はもう、心のどこかで答えが出ていること。


頭の中は相変わらず忙しいのに、時間だけは淡々と進んでいく。


手放す、というより、
次の場所へ持っていくものを選んでいるのかもしれない。


子どもたちにとっても、私にとっても、きっと大きな区切りになる2026年。


さぁ、後半戦の幕開けだ。