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わたしは自分劇場な女

 



主演を務めるSNS上の自分劇場で

 

主人や子供たちを自由自在に動かしながら

 

理想的な自分と理想的な生活を

 

観客の前で演じるのが日課

 

 


主人とのエピソードは

 

わたしが


「夫に頼りながら生きる貞淑な専業主婦」

夫の海外駐在を陰で支える控えめな専業主婦」

夫と仲良しな同級生妻」


を演じる為の実話をベースにした自作自演の脚本

 



子供たちとのエピソードは

 

わたしが


「子の成長を一喜一憂しながら支える子供想いの母」

年の差子育てに一生懸命な年齢の割に若く見られるママ」

料理好き、お菓子作りが得意な家庭的なママ」


を演じる為の実話をベースにした自作自演の脚本

 

 



そんな脚本に沿って


日々の生活の


都合の良い部分を切り取った画像も


掲載して自分劇場を盛り上げる

 



次男がリビングルームで遊んでいるところをパシャ

(実はその背景に映り込む自宅コンドの高い天井と高層階からの景色を見せたい)

 



料理途中のフライパンや鍋をパシャ 

(実はちらりと映り込む自身の素敵なエプロン姿を見せたい)

 



長男が洋服屋の鏡の前で試着している姿をパシャ

 (実は同じ鏡に映り込むファッションセンスあふれる自身の姿を見せたい)

 

と、こんな感じ

 



見せたいものを直接的に見せてしまうと


自己顕示欲の塊と思われそうなので


あくまでもさりげなくさりげなくアピール



 



自宅コンドも実はそんなに広くないんだけど、リビングの一部分を切り取れば、広くて素敵なお家に住んでるようにみせられる



 

上の子たちは二人とも日本人学校なので


外国生活をアピールするときは


現地の幼稚園に通わせる次男を登場させる

 



次男が西洋人と遊ぶ姿をパシャ

 (日本人のお友達ではなく、外国人、さらに白人と仲良さそうにしていることをアピールしたい)

 



「次男は家では日本語で家族と話をしています」 

(暗に、次男は英語ぺらぺらなんですということをアピールしたい)

 




こうやってわたしは理想的な生活を


観客の前で演じ続ける

 


そう、わたしは自分劇場な女