ポリフェノールは誰のためのもの? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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近年、健康や病気を予防する目的や、

アンチエイジングなどで、

ポリフェノールを摂ると良い。

ということがよく言われています。

今回はポリフェノールについてみていきましょう。

 

 

 

ポリフェノールとは?

ポリフェノールは植物がもつ苦味成分や色素で、

種や葉に多く存在しています。

 

 

現在の健康情報では、抗酸化物質ともいわれています。

 

 

ポリフェノールは

“ポリ”という言葉と、"フェノール"という成分を組み合わせた用語です。

ポリは”たくさんの”という意味です。

フェノールはベンゼンの水素原子の一部がヒドロキシ基に置き換えられたもので、

 

 

ポリフェノールは、同一分子内に複数のヒドロキシ基をもつものです。

 

 

ポリフェノールは主に植物に含まれ、色素成分や苦味成分といったもので、

ポリフェノールという物質は存在しません。

こういった物質の総称です。

 

 

タンニン、カテキン、アントシアニン、

ルチン、セサミン、クルクミン、クマリン、クロロゲン酸

などが該当します。

フィトケミカル、フラボノイドと言われることもあります。

 

 

フェノール自体は毒性があり、中毒症状があります。

それがたくさんつながったものですので、

本当に身体にとって良いものなのか?

これだけでもピンとくるのではないでしょうか。

 

 

はい、そうなんです。

ポリフェノールにはエストロゲン作用があります。

 

 

 

 

 

ポリフェノールは誰のためのもの?

では、ポリフェノールは誰のためのものなのでしょうか?

 

 

それは植物自身です。

 

 

ポリフェノールは

植物が自身を守るための防御物質です。

こちらの画像をご覧ください。

 

 

この画像は、レタスをめくったところ、虫がついていたものです。

虫が苦手な方はごめんなさい。

よく見ると、虫の周りが変色しています。

レタスは虫に抵抗するために、毒性のある色素を出しています。

これがポリフェノールです。

 

 

タンニンやカテキンも苦味や渋みを感じます。

苦味や渋みという味覚は、動物の身体では毒と判断されます。

 

 

つまり、少なくとも動物の健康を思って

作られる物質ではないということです。

 

 

 

シナモンポリフェノールに含まれる毒性成分とは?

例えば、シナモンにはクマリンというポリフェノールが含まれています。

このクマリン、名前の響きは可愛らしいですが、

ちょっとでも食べ過ぎると、肝臓障害を与えます。

ドイツの調査では体重1kgあたり0.1mg以上摂ると危険という報告があります。

 

 

スリランカで栽培されているセイロンシナモンは

大量摂取しなければ、問題がありません。

 

 

セイロンシナモンは、薄い茶色で、皮が薄いのが特徴です。

上品なシナモンの香りがします。

 

 

一方、中国やベトナム、インドなどで栽培されている

カシアシナモンには、クマリンが大量に含まれています。

 

 

カシアシナモンは、濃い茶色で、皮が厚いのが特徴です。

シナモンの香りもキツめです。

 

 

このクマリンは、ネズミの駆除剤としても使われています。

実は、人間ではワーファリン(ワルファリン)という薬にも使われています。

 

 

シナモンは健康に良いとイメージが多いため、

知らずにカシアシナモンをたくさん食べてしまうと、

肝臓に障害が出る恐れがあります。

 

 

このように、動物にダメージを与えることで、

捕食されないようにする防御物質が、

ポリフェノールです。

 

 

と考えると、ポリフェノールは抗酸化物質というより、

生物に対する毒、つまり身体の中の微生物にも効果があるので、

抗菌力があります。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4586554/

 

適度に使えば、敗血症をはじめとした感染症対策になります。

 

 

他のポリフェノールに関しては、

大量摂取にさえ気をつければ、

ほとんどが腸管から吸収されずに排出されます。

 

 

エネルギー代謝が低い状態や、

リーキーガットが起きているとき、

サプリメントで高濃度のものを摂取したときは、

危険な場合がありますので、気をつけてみましょう。