良性発作性頭位めまい症の原因は? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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数年前のある日、

朝起きた途端に、世界が回りました。

 

 

めまいです。

気分が悪くて立てなくなり、

どうしてしまったんだろうと、色んな思いが頭をよぎりました。

 

 

とりあえずこのままでは仕事はできないと悟り、

脳の異常かも知れないと、

仕事を休んで妻に付き添ってもらい、市民病院へ駆け込みました。

あ、病院行ってた滝汗

以前の話は忘れてくださいゲロー

(僕は薬や病院による健康指導には懐疑的ですが、

緊急を要する外科的なものは肯定的です。こればかりは僕は何ともできない。)

 

 

結果は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)でした。

(Benign Paroxysmal Positional Vertigo)

何らかの原因で耳の奥にある耳石が溶かされることで、

その耳石が三半規管の中に入ることで発症します。

 

 

 

耳石は何で出来ている?

耳石は耳の奥にあって、

身体の傾きに応じて、感覚細胞の感覚毛を圧迫することで。

身体の傾きを感じるためにあります。

 

 

 

耳石は炭酸カルシウムでできていて、

人間の骨の主成分であるリン酸カルシウムではありません。

 

 

この炭酸カルシウムという成分が、

良性発作性頭位めまい症に関わっています。

 

 

 

どうして耳石が溶かされる?

どうして耳石が炭酸カルシウムでできているのか、

それは生物の進化の過程にありました。

 

 

太古の生物の骨格は、炭酸カルシウムで出来ていました。

それが進化の過程で、リン酸カルシウムの骨格になりました。

理由は、炭酸カルシウムは低いphで溶かされてしまうからです。

 

 

僕たちの身近にある低phのものは乳酸です。

 

 

生物がミトコンドリアという共生生物を獲得し、

呼吸を使うことで莫大なエネルギーを使うことに成功しましたが、

酸欠などで乳酸が発生することで、

炭酸カルシウムで出来た骨が溶けてしまったら大変です。

そこで骨格をリン酸カルシウムへ進化させましたが、

耳石だけは炭酸カルシウムのままになりました。

 

 

つまり、乳酸が身体の中で過剰に発生してしまうことで、

耳石が溶かされてしまうのです。

 

 

今思い出してみると、

当時はとても忙しかったです。

毎日12時間以上か、それ近くは働いて、

朝から夜まで動きっぱなしで、

起きても疲れが取れないような毎日でした。

しかも、冬場というエネルギーの消耗が激しい時でした。

 

 

乳酸はがん細胞の増殖因子としても知られています。

 

 

こういう時は、

身体を酷使しているよ。お願いだから、休もう。

という、身体からのサインなのかも知れません。

 

 

頭位というだけあって、頭の位置が関係します。

僕の場合、横になること、起きることでめまいが起こりました。

ただ耳石が溶かされただけなので、2週間ほどで回復しました。

 

 

なお、日本のBPPVのガイドラインには、

自然治癒例が少ないと明記されています。

 

 

重曹は、乳酸の害悪を低減してくれます。

しかし、まずは乳酸を作らない身体の環境づくりが大切です。

 

 

参考の論文

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306987719310643