慶應義塾大学 文学部 小論文 二〇二〇年(設問Ⅰ 要約部分)です。

峯陽一『2100年の世界地図―アフラシアの時代』より 

今日、国境を越えた人の自由な移動は原則として認められていないが、人々は動き続けている。移民が接触するとき、西洋世界では従来、多文化主義を取ってきた。彼らの文化を尊重してみせるものの、それは取り込むための方便であり、自らの意思で移住してきた人々に対しては、受け入れる側の社会に統合するのが基本だというのだ。その態度は九・一一を機に行き詰まっている。だが、非西洋世界を見ると、距離を取りながらも緩やかに共存する「よそよそしい共存」が各地で成立している。そのように、多様な人間の存在を前提とし、人々が自由に結社したり解散したりしながら共存することを模索したい。これからは、国家も企業組織も、単一かつ絶対の権力者を頂点とする上下関係ではなく、権力や意思決定システムが分散されている多元的で流動的な様式になっていくだろう。(356字)


 

※これは国語講師・吉田裕子が個人的に作成したもので、出講先の組織的な見解ではありません。

 

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