慶應義塾大学 法学部 2020年 小論文の要約部分(400字目安)の解答例です。

近代化を論じる際、アジアとは単に地理的・空間的概念ではなく、一定の歴史認識をどう言い表すかである。
近代化に際し、アジア人自身のアジア観は内側・外側両方からの見方が絡み合った複眼的なものになった。外側つまり西欧側の見方を内在化するに至ったのは、あまりに圧倒的な技術体系(とそれを支える世界観)と出会ったため、西欧文化が普遍的で客観的な基準に見えたからである。彼らは、西欧目線で自らを遅れた者だと考え、積極的に変革しようと考えた。
伝統的な宇宙観や人間観も変革せざるを得なかったが、それは、自己の全面的崩壊につながることもあった。物質と精神、それぞれの世界を分離する姿勢もあったが、弥縫策に過ぎず、アイデンティティ―の定まらない精神的亀裂は、不安定さ、社会的な自己本位の肥大を生んだ。
また、工業化の過程はアジアで一律でなく、国や地域、文化により、それぞれ個性的に進められた。この多様性を踏まえた共存が必要だ。(401字)

 

 

※これは国語講師・吉田裕子が個人的に作成したもので、出講先の組織的な見解ではありません。

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