今朝は、武蔵台公民館(埼玉県日高市)で、【大和言葉の楽しみ〜気遣いと季節の言葉〜】という講座を担当しました。
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(講座案内文)
古来使われてきた大和言葉は、会話や文章に取り入れると、やわらかな奥ゆかしさを醸し出します。さりげなく相手への気遣いをこめることもできます。また、季語をはじめ、四季の自然や暮らしを描いた大和言葉を知ることは、日常の味わいを深めてくれます。楽しく言葉を学びましょう。
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この武蔵台公民館には、度々お招きいただいております。
初めてお邪魔したのは2017年、『枕草子』『源氏物語』の入門講座でした。
日高市とのご縁は、その前年から続いております。
日高市図書館で、「今に生きる古典のことばと心」というお題でお話ししたのでした。
そのときのスタッフさんが、本日の講座も企画してくださいました。足かけ6年のご縁になります。
昨年刊行されたこちらの本を読み、大和言葉の講座を企画してくださったそうです(嬉しい!)。
今日扱ったのは、
・御降(おさがり)
・日永(ひなが)
・花衣(はなごろも)
・風薫る(かぜかおる)
のような、俳句の季語にもなっている四季の風物や、
・心ばかり
・酣(闌、たけなわ)
・倦まず弛まず
・おこがましい
のような、コミュニケーションの中で登場する奥ゆかしい表現。
言葉の語源や用例など、いろいろ話が広がっていくうちに時間切れになってしまいました。こちらの公民館は熱心な受講者さんが多く、話を引き出される感じがあります。
さて、武蔵台公民館を訪ねるときのお楽しみをご紹介しましょう。
こちら、JR高麗川駅です。
地下通路の壁に曼珠沙華の絵が。曼珠沙華が群生している巾着田(きんちゃくだ)が有名ですからね! そして、高麗川流域に生息しているカワセミの絵も。どなたが描かれたのかしら? これを見るのが、毎回楽しみです。
帰りは西武線の高麗駅から。
こういう山脈の見える景色に心安らぐのは、四日市で、西に鈴鹿山脈を見て育ったからでしょうね。もう故郷を離れて18年になりますが、子どもの頃に馴染んだものは忘れられないのでしょう。
そんな武蔵台公民館には、また5月にお邪魔します。ご興味のある方は、市や公民館からのご案内をご確認の上、お申し込みくださいませ。
※講演のご依頼を受け付けております。
吉田裕子の大和言葉関係の本
吉田裕子担当の連続講座(カルチャースクール)
- 毎日文化センター東京(竹橋)【古典文学に読む女の人生】(WEBサイト上2月までの講座になっていますが、緊急事態宣言の関係でラスト2回を4~5月の第2水曜10:30~12:00に行います)
- 毎日文化センター東京(竹橋)【古典文学で旅する日本】(WEBサイト上4月開講になっていますが、緊急事態宣言の関係で6~9,10~12月の第2水曜10:30~12:00です)
- NHKカルチャー千葉【はじめてのエッセイ教室】第3水曜日(原則)10:00~12:00※4月開講
- NHK学園 市川オープンスクール(千葉)【徒然エッセイ教室】第1中心に火曜日13:30-15:00
- NHK学園 市川オープンスクール(千葉)【もういちど、古典文学】第2・第4金曜13:15-15:15
- ひばりが丘カルチャーセンター(東京)【日本の古典を楽しむ】第2月曜日10:15~11:45(4月の体験会からスタートです)
単発参加も可能な吉田裕子主宰の講座
- 吉田裕子主宰の古典愛読サークル「吉祥寺古典を読む会」「吉祥寺 源氏物語を読む会」
- 憧れ本読書会(土曜午前、近代文学のオンライン読書会 次は3月『彼岸過迄』)