最近、個人的な試みとして、「100冊ブックカバーチャレンジ」というものに取り組んでいます。流行っていた「ブックカバーチャレンジ」を、7日間でなく、100日間やろうというチャレンジです!
時々うっかり忘れる日もあるのですが、ほぼ1日1冊のペースで、いま40数番まで来ました!
先日この100冊ブックカバーチャレンジの1~20番で紹介した本をブログにまとめました。
今日は、21~40番をご紹介したいと思います。
21.『国立劇場歌舞伎公演記録集 義経千本桜 上・下』ぴあ株式会社。このシリーズ、本当にありがたいんです! 全体が上演台本とそれぞれのシーンの舞台写真で構成されています。
22.『少年残像』白泉社。由貴香織里先生……! 『天使禁猟区』も大好きなのですが、無性に読みたくてたまらなくなり、数ヶ月に一度は読み返しているこちらを。2回出てくる「だって ローレンスが笑うんだ」が、もうね。(内容が一切伝わらない説明でした……)
23.『女官 明治宮中出仕の記』山川三千子、講談社学術文庫。明治天皇と昭憲皇太后に仕えた女官の手記。宮中の様がデタラメな想像で語られる状況に憤り、「すべて宮中内のことはどんな些細な事柄も、親兄弟にさえ話してはならないのですよ」という禁を破ったもの。
24.『啄木・ローマ字日記』桑原武夫編訳、岩波文庫。石川啄木が金田一京助から借金をしていたのは有名な話ですが、会社からも給料前借り、別の友人に借りた時計も質に入れてしまいます。で、その金で色里に……奥さんに読まれたくないので、ローマ字で日記を書いたとか。
25.『故郷/阿Q正伝』魯迅、藤井省三訳、光文社古典新訳文庫。中学の国語の教科書で「故郷」を読んだことのある方は、ぜひ後書きから読んでみてください。
26.『噂は噂 壇蜜日記4』文春文庫。雨に降り込められた日とか、そういう沈鬱な気怠さの中で読みたくなる本。世の中への諦めとユーモアが絶妙な塩梅。
27.『2分間ミステリ』ドナルド・J・ソボル、武藤崇恵訳、早川書房。1話5分のサイクルで読めます。2-3分で読む、1分考えて答えを見る、答えを踏まえて1-2分で読み返す。頭がシャッキリ、スッキリします。スキマ時間の読書におすすめです。
28.『源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍』坂井孝一、講談社選書メチエ。金槐和歌集の和歌も引きながら、従来のイメージとは違う、統治者たる自覚を持った青年将軍としての実朝像を描き出した本。
29.『演劇入門』平田オリザ、講談社現代新書。最初に出会ったのは演劇部だった高2の頃。後の著作でもよく取り上げられる「対話」の話がやはり面白くて。顔の見える規模の生授業を生業とする今も、本書の、冗長率とか、説明的にならない説明とかをよく意識しています。
30.『ありがとうって言えたなら』瀧波ユカリ、文藝春秋。母の余命宣告からの日々を描く。家族それぞれの生活があり、各人の性格があり、病状の個人差があり……人の生も死も類型になど決しておさまらない。それに立ち合い、向き合い続けるのが家族を生きることなのかな。
31.『東大流よみなおし日本史講義』PHP。 3月に逝去された山本博文先生の本。よくある入門本の体を取りつつも、新説も踏まえた意欲的記述。巻末には参考文献も。“東大流”は、二次試験の出題と精神を同じくしていることから。従って日本史選択の東大受験生にもおすすめ。
32.『「源氏物語」の色辞典』吉岡幸雄、紫紅社。源氏物語の各帖に登場する装束を研究し、襲の色目を伝統的な植物染の手法で再現しています。きっと紫式部の時代の宮中は、こんな、えも言われぬあでやかさだったのだろうなぁ……
33.『ことばの歳時記』角川ソフィア文庫。「第三の新人」命名者でもある文芸評論家 山本健吉氏の本。原著1965年。俳句実作者の歳時記は近現代に閉じがちなのに対し、万葉集から同時代の俳句までを結ぶ記述。上皇ご夫妻が音読していらっしゃるとのニュースで再注目の本。
34.『死を見つめる仕事 日本凡人伝』新潮文庫。元都知事でもある猪瀬直樹氏が80年代になされた仕事。葬儀社・死に化粧師・霊柩車製造・霊園経営など、死に関わる仕事や活動をする人へのインタビュー。葬儀観・埋葬観が変わり出した頃の空気感をそのまま記録した民俗学。
35.『ALL ABOUT “ME” BOOK』蔭山京子、世界文化社。いわゆる“自己分析”のための本。具体的な質問から根本的な価値観を明確化する質問まで、過去・今・未来の自分を見つめ直すための問いが詰まっています。こういう類の本のなかで一番うまく作られていると思います。
36.『舞姫』森鷗外。鷗外は一時期、上野 池之端に住んでいました。その旧居を敷地内に持っていた「水月ホテル鷗外荘」が5月いっぱいで閉館すると聞き、最後の日に泊まりに来ました。「舞姫」を高3で読めたのは本当に大きかったなぁ。
37.『蒼い時』山口百惠、集英社文庫。先日のサブスク解禁を記念してのご紹介。引退直前に執筆、発売された本です。どう生きるか、何を大事にするか、ひとりで熟考し、自ら決断する。若いときからそうした生き方をし続けてきた人だからこその気迫あふれる文章。
38.『あせとせっけん』山田金鉄、モーニングコミックス。優しくて微笑ましくて幸せなラブストーリー。
39.『マドンナ先生 古典を語る』荻野文子、学研M文庫。20代の頃、この本や『ヘタな人生論より◯◯』という、荻野先生の一般向け古典本を読んだことが、今の仕事につながっている。さまざまな立場で日々を生きる人に、生きたものとして古典を届ける、という役割を知った。
40.『古典植物辞典』松田修、講談社学術文庫。さまざまな植物が、古典のさまざまな作品にどう出てくるかを整理してくださっています。今にそのまま連なるもの、名前の変わったもの、正体の分からないもの……
どうしても古典系に偏るのですが、できるだけ幅広くご紹介することに努めております。私のtwitterフォロワーさん、ブログ読者さんに1冊でも、新しい本との出会いを提供出来たらなぁ、と思っております。
引き続き、 #100冊ブックカバーチャレンジは41以降も進めていますので、気になる方はリンクからtwitterをチェックしてみてください。
読書や本の話は、来週日曜のSchoo(スクー)の講座でもお話しする予定です。
生放送でご覧いただく分には無料ですし、Schooはコメントで参加するのが楽しいので、ぜひ21日(日)21:00~、チェックしてみてくださいませ^^
新刊『10分読書』発売中























