こんにちは、国語講師の吉田です!
 
先日こちらのブログでも紹介したのですが、春先の #ブックカバーチャレンジ のブームに刺激され、個人的に「100冊ブックカバーチャレンジ」というものを始めました。
 

たまに寝落ちしてしまって、次の日にまとめて投稿することもあるのですが(苦笑)、ほぼ毎日投稿をしており、先日30冊を超えました。
 
こちらのツイートから辿ることができるのですが、ブログにも、まとめておこうと思います。今回は1~20冊目を紹介します。
 
①『日本美術図解事典』東京美術。各時代・各ジャンルの絵の基本的な構図・意味、仏像の種類・パーツごとの名前、茶碗の形の名前、家紋に使われる紋様の名前、年表など、日本美術のことをだいたい調べられる本。ちょっと高いけれど、結果としては安い。

 

 

 

②『不格好経営』南場智子。DeNAのファウンダー・南場智子さんが、創業時のすったもんだの内情を、人情ドラマさながらに描いた一冊。実際に事業を興し、続けることの難しさとおもしろさが詰まっている。
 
③『吉原徒然草』上野洋三校注、岩波文庫。江戸時代のおばかパロディ。兼好の文章を律儀に(?)文字る。仁和寺にある法師」なら「赤坂に有(ある)おやぢ、年寄まで吉原を見ざりければ、心うく覚(おぼえ)て、ある時思ひ立ちて、朝とくひとり徒歩(かち)にていにけり」。
 
④『歌舞伎―女形』新潮文庫。写真家・大倉舜二さんによる、若き日の坂東玉三郎さんの写真集!(原著1983年、文庫化1986年) 白拍子花子、夕霧、お軽、梅川etc……約200ページの眼福。片岡孝夫時代のニザ様のお姿も。
 
⑤『まあいいか』朝日新聞出版。大竹しのぶさんらしい、伸びやかなエッセイ集。一方では、歌舞伎の中村屋一家や演出家の蜷川さん、他方では、飛行機やタクシーで乗り合わせた一般の方。どんな人とも朗らかに心を通わせる彼女の温かさに満ちた1冊。
 
⑥『みだれ髪 チョコレート語訳』俵万智、河出書房新社。与謝野晶子の処女歌集(前半部)を、三十一文字の短歌として現代語訳したもの。たとえば。その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな→二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏れを知らぬ春のヴィーナス
 
⑦『ベストオブVOW』宝島社。小・中学校のころ、連れとずーっと笑ってた。私の笑いのツボは、VOWとうさんくさいポップス(ミリオンナイツ)に育まれた気がする……。ちなみに今も女性誌『sweet』で連載継続中です。
 
⑧『そうだったのか! 般若心経』大谷徹奘、悟空出版。奈良の薬師寺のお坊さんによる本です。般若心経の一節一節を丁寧に説明してくださいます。大人気の説法同様、仏教のメッセージが身近に感じられる語り口です。「仏教は予習学」というフレーズが印象に残っています。
 
⑨『はかれないものをはかる』工藤あゆみ、青幻舎。ヨハネの黙示録のフレーズにインスパイアされた絵本。作者はイタリア在住のアーティスト。“笑顔を守れる腕力の強さを測る”“いらいらのトゲの密度を計る”など、自分との対話が生まれる49の絵と言葉。
⑩『つながらない生活 「ネット世間」との距離のとり方』ウィリアム・パワーズ、プレジデント社。結論の処方箋じたいは予想の範疇のシンプルなもの。それよりも文字・郵便・印刷・鉄道・マスメディアのインパクトを知り、ネットの影響の捉え方を相対化できるのが面白い。
 
11.『楢山節考』深沢七郎、新潮文庫。いわゆる姥捨伝説に基づく作品です。私がこの本を読んだのは、偶然、狂言の「楢山節考」を見て、野村万作さん演じるおりんに衝撃を受けたからでした。著者はおりんに、自分の母の誇り高さ、キリスト、釈迦を重ねたそうです。
 
12.『美少女戦士セーラームーン かぐや姫の恋人』武内直子、講談社。劇場版2作目の原作マンガです。猫のルナが人間の女のコになります。表紙の黒髪ウェーブの子。恋するルナが可愛くて切ない……85ページ毎回泣きます。
 
13.『ダイヤモンドダスト』文春文庫。著者の南木佳士さんは医師。センター試験97年「冬への順応」を機に、彼の小説や随筆を読むようになりました。抑制的な文体ですが、人が人との関わりを希求し、それが故にどうしようもなく生まれる悔しさ、遣る瀬なさがひしひしと。
 
14.『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫。「心の新鉱脈を掘り当てよう」を、高校に入学して最初の国語の授業で習いました。“新しい鉱脈を掘り当てると、これまでとは異なるエネルギーが供給されてくる“という考え方に、挑戦の勇気をもらいました。
 
15.『100分de名著ブックス 紫式部 源氏物語』三田村雅子、NHK出版。この番組を見て、本を読んで、居ても立ってもいられず、三田村先生の上智の授業を科目等履修生として受けに行きました。
 
16.『侏儒の言葉』芥川龍之介。文豪の徒然草であり、Twitter。「自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない」「忍従はロマンティックな卑屈である」などなど。ご本人は徒然草はお好きではないようですが、体裁はそっくり(苦笑)
 
17.『世界を見てしまった男たち 江戸の異郷体験』春名徹、ちくま文庫。鎖国の江戸時代、漂流してしまったことにより、意図せずして外国に辿り着き、異国の人々と関わることになった庶民たちの体験を綴る本。
 
18.『美しい日本の私』川端康成、角川ソフィア文庫。表題のノーベル賞受賞記念公演をはじめ、美や日本文化に関するエッセイを集めた本。氏の古典文学に対する造詣、そして、そこに描かれた美や観念の探求の姿勢たるや。 解説末尾の、講演題の書き換えの件も興味深い。
 
19.『でんでんむしのかなしみ』新美南吉、新樹社。美智子さまが感銘を受けなさったということで知った一冊。人の本源的な孤独。そして、だからこそ、互いに思いを致すことの大切さ。
 
20.『鼻下長紳士回顧録 上・下』安野モヨコ、祥伝社。編集の佐渡島庸平さんのブログと合わせて。
 

この「100冊ブックカバーチャレンジ」の話もしようと思っているのが、以下のオンライン講座です。なぜこんな感じで選んでいるのか、どういう意図があるのか、など少し触れる予定です。リアルタイムでご視聴していただく分には無料で、質問や感想コメントの投稿などもできますので、ぜひ~♪

 
 

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