昨年の「恋愛読書」特集に続き、
Tokyo Graffitiさまから、ご依頼をいただきまして、
8月下旬に発売した、

『 Tokyo Graffiti #096 』
~エロスを感じる名作シネマ&ブック!!~



に、古典作品の紹介コラムを寄稿しましたニコニコ


掲載ページはこんな感じです音譜




今回、テーマが「エロス」なので、
ちょっと照れ臭いのですがあせる

こちらでもご紹介したいと思います!!


最初、「露骨な性描写のある作品がいいかなー?」とも考えたのですが…

「有名な作品をちょっと違った角度で紹介する」

というやり方に落ち着きましたので、
安心してお読みいただけると思います(笑)





◆想像力をお忘れなく。古典の行間を読む悦楽


伊勢物語―付現代語訳 (角川ソフィア文庫 (SP5))/角川学芸出版


文学におけるエロスの極致とは、
「描かないこと」ではないでしょうか。

生々しく、つまびらかに書きたてるのは
むしろ無粋ではないでしょうか。

そっとほのめかされた展開に、想像力をたくましくする――

簡素に書かれた『伊勢物語』こそ、
その楽しみが存分に味わえます。

第六十九段、斎宮のお語などいかがでしょう。



源氏物語 巻一 (講談社文庫)/講談社


『源氏物語』を夢中で読んだ少女、
菅原孝標女(『更級日記』作者)が憧れたヒロインは、
源氏最愛の妻・紫の上ではなく、浮舟や夕顔でした。

この理由はよく「自分と同じ中流貴族だから」と説明されますが、
あえて私は別の理由を。

この二人との恋模様は、
思春期のありあまる妄想力を刺激する艶やかさで
描かれているのです…。



枕草子―付現代語訳 (上巻) (角川ソフィア文庫 (SP32))/角川学芸出版


清少納言といえば、平安時代きってのキャリアウーマン。
漢文の知識をひけらかすばかりで、
色気も可愛げもない女だと評されることが多い人です。

私も、そう思っていました。

『枕草子』第二十八段を読むまでは――。

逢瀬の後の朝。
男を見送る、
気怠く、甘く、
そして切ない時間。

このとき、清少納言は「女」です。