こんにちは。
インフィニティ英語教育研究所の岩間靖子です。
今日は、とても暑くだんだん夏の訪れを感じます。
今回は、pragmatic transfer(日本語の語用論は英語にも使われているのか)について書いていきます。
前回から続き、今までの結果についてのその理由を考えてみたいと思います。
Research question : Do Japanese speakers transfer Japanese pragmatic knowledge, when speaking English?
Discussion
これまでの結果により、日本語と英語における語用論の移行は時々起こっていましたが、いつもではないことがわかりました。それについて考えています。
理由の一つは、日本語には「敬語」があり、年上の方や上司に使うということです。一方英語にはあまりありません。それゆえ、どのくらい日本語の語用論の知識を移行しているかということを、正確にはかる難しさも一つの理由になります。
もう一つは、英語の流暢さが影響していると考えられることです。
自分が英語をあまり話せなかった経験から、英語を話そうとするときに、急に冷や汗をかいたりしてしまい、ますます英語の単語がでてこないということがありました。
同じように、英語がどれだけ流暢に話せるかということも「断る」表現に影響を表していると考えられます。
例えば、一人の英語の初心者の方は、日本語では丁寧に「ありがとうございます。」「とっても行きたいのですが・・」「私には無理です。」などと答えていました。
しかし、英語では「Thank you very much. But I cannot. But thank you very much」(ありがとうございます。しかし、無理です。でも、ありがとうございます。)
などです。
丁寧に答えようとしても、英語の単語の表現不足により、なかなか丁寧に答えることが難しいというのも、考慮に入れる必要があるかもしれません。
Secondly, the JS’ English proficiency might have affected their refusal strategies. For instance, one beginner refused politely in Japanese, saying ‘arigatougozaimasu. (Thank you very much) Totemoikitainodesuga (although I want to get the new position), watashi niha muridesu (it is too much for me). However, in English, she answered only ‘thank you very much. But I cannot. But thank you very much.’ However politely she tried to refuse, there was a limit to her English vocabulary, and we need also to take this factor into account.
(引用:Seiko: Investigating the Refusal Speech Act in Japanese and English submitted for the degree of MA, CCCU)
次回はもう少しディスカッションを深めていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
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