「どうして当社を選ばれたのですか?」と聞かれても、家から通える距離だから、会社規模がそこそこだから、給料が納得のいく額だからなど。
特別な思い入れがあるわけでもなく、ただ何となくというのが本音ではないでしょうか。
しかし、「御社でなく、他社でも内定を貰えれば、どこでも良いのです。」と答える訳にもいかず、取って付けたような理由を述べるというのが実情でしょうか。
本当にやりたいことが(働く前から)分かっている就活生はほとんどいません。
(だからこそ、入社3年で退職する若者が多いのです。全体の3割になります。)
ここで発想を変えてみたいと思います。
就活生が何をやりたいのか?ではなく、企業は何をやりたいのか?
すなわち、就活生の志望動機ではなく、企業の志望動機です。

例えば、百貨店(デパート)のイメージは、何をする企業/どんな職種でしょうか?
アパレル(ファッション)やデパ地下の食材販売、花形バイヤー(購入担当)や富裕層相手の外商、お客様向けの販売員。
どれも正しいのですが、百貨店のメイン業務は不動産業であり、テナントの管理です。

アパレルや食材販売のほとんどがテナント(出店業者)であり、百貨店は場所(スペース)を貸し、“テナント料(賃料)”にて収益を上げているのです。
このように、百貨店は、在庫リスク(仕入れた商品が売れ残ったら損失を被る)を負いません。
ですので、テナントへの集客のために、イベント(物産展やバーゲンセール)を行っているのです。
同様に、東急電鉄(渋谷ヒカリエ、東急プラザ原宿)や東武鉄道(ソラマチ)、JR(ルミネ)も不動産業です。

このように業界研究を行い、誰からお金を頂いているのか?(お客様は誰で、何で儲けているのか?) 利益を上げる為に、どのような努力をしているのか(どんな戦略なのか?)をキッチリ考えてください。

そうすると、製菓メーカー(例:カルビー)の場合、スーパーやコンビニがお客様。
飲料メーカー(例:サントリー)の場合、飲食店(居酒屋、レストラン)がお客様となります。
そして、企業の志望動機と自分の志望動機と合わせてみるのです。

(企業の志望動機が、就活生の志望動機と“たまたま”同じになる場合もあります。)
このようにして、志望動機を考えてみてください。うまくいきます。