○五感俳句701・嗅覚128・角田双柿01・2025-05-20(火)
○「香水のふたりとなりてより匂う」(角田双柿01)
○季語(香水・三夏)(「今日の季語HAYASHI Yoshio」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとにぬねのふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:この「ふたり」とは恋人どうしであろう。そして香水は女性のものであろう(最近は男性でもおかしくはなさそうだが)。香水の俄かに激しく匂う中で二人の会話に花が咲く。


角田双柿(かくたそうし)
○好きな一句「踊り出すからくり時計日盛りに」02
○季語(日盛り・晩夏)(「→俳句季語一覧ナビ>「からくり」を使用した俳句」より引用)

【Profile】:1929年埼玉県出身熊谷市在住。「あした」「くさくき」所属。

○五体俳句701・口10・研生英午01・2025-05-19(月)
○「口笛の湿度でともる繁華街」(『水の痕』1990)(研生英午01)
○季語(無季)(「→俳句空間-豈weekly」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:これこそ五感の湿感の句であろう。そして五感の聴覚でもあろう。しかし五体の口である。あの繁華街の眩いネオンライトは口笛の湿度が燃やしているのだ。


研生英午(みがきえいご)
○好きな一句「水盤深し影さかしまに水の痕」(『水の痕』1990)02
○季語(水盤・三夏)(引用同上)

【Profile】:1950年生まれ。俳人・評論家。詩・歌・句・美の共同誌「鹿首」編集人。18歳の頃から句作開始。朝生火路獅主宰の同人誌「オブジェ」に高校卒業後一年間所属したのが句作のきっかけ。朝日れすか俳句欄選者。

○次元俳句701・芯(空間)1・町田無鹿01・2025-05-18(日)
○「万緑や芯に熱ある茹卵」(町田無鹿01)
○季語(万緑・三夏)(「→朝日新聞Digital」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえすせぬねはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:万緑のただ中で茹で卵を剥く。緑の精が茹で卵の芯に宿っている。


町田無鹿(まちだむじか)
○好きな一句「蛾の腹を指に弾きぬ硝子越し」02
○季語(蛾・三夏)(引用同上)
【Profile】:1978年生まれ。2012年友人に誘われ初めて句会に参加、俳句をつくり始める。2016年「」入会、→小澤實に師事。2018年「澤」新人賞、第2回俳人協会新鋭俳句賞受賞。「澤」同人。


○挿絵俳句700b・借景の・鎌田透次714b・2025-05-17(土)
○「借景の歪み始める水田かな」(『転生』2025)(鎌田透次714b)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集へ】
○季語(水田・初夏)

the scenery behind
begins to distort
a paddy field / Touji

【作句メモ】:田んぼに水が張られると映った風景が揺れる。その少しあとに遠景の借景がゆがみ始めるのだ。

○次元俳句700・三次元1・深町一夫01・2025-05-16(金)
○「後ろから前から上から下から蛇」(深町一夫01)
○季語(蛇・三夏)(「→「怖い俳句(倉阪鬼一郎)」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえすせぬねはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:前後上下という三次元から蛇が出てくる。蛇の全方位一物俳句である。私も同じような夢を何度か見たことがある。田んぼの畔でどんと跳ねると出てくるは出てくるは。蛇のオンパレードである。


深町一夫(ふかまちかずお)
○好きな一句「寺が飛び立つ音に鶏駆け出しぬ」02
○季語(無季)

【Profile】:1960年秋田県協和町出身。評論家。1970年、筒井泰隆の『時をかける少女』で開眼。1980年、星新一の『ショートショートの広場』に参加。1990年、デビュー前の藤あやことジョイントライブ。2000年「俳句空間」新人賞等を受賞。