○挿絵俳句702b・カーナビに・鎌田透次716b・2025-05-30(金)
○「カーナビに遺る履歴や夏の雲」(『転生』2025)(鎌田透次716b)【→Haiku and Illustrationへ →第16句集へ
○季語(夏の雲・三夏)

history remains on the
car navigation system
summer clouds- / Touji

【作句メモ】:カーナビに履歴を残したのはほとんど夏のことであった。場所だけの履歴であり夏の雲は残ってはいない。


○挿絵俳句702a・水田面に・鎌田透次716a・2025-05-29(木)
○「水田面に昨日の月の浮びをり」(『転生』2025)(鎌田透次716a)【→Haiku and Illustrationへ →第16句集へ
○季語(水田・初夏)

yesterday's moon
is reflected in the
rice field / Touji

【作句メモ】:下部と上部は水面で対称であるが現在と過去はずれたままになってしまっている。ほんの一日だけのことではあるが。

○色彩俳句702・縹色(はなだいろ)・綾部仁喜05・2025-05-28(水)
○「五月逝く江戸手拭の縹色」(『寒木』2002)(→綾部仁喜05)
○季語(五月・晩夏)(「575筆まか勢>色の俳句」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひへほみむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:今回の色彩は縹色(はなだいろ)。奈良時代より伝わる藍染めの色名。藍染めにより藍色の汁が糸に漂う様子を表していたのが由来だという。この色#2792c3(→和の色)の江戸手拭。麗しい響きの五月が終わる。

○五体俳句702・頬17・寺西建舟01・2025-05-27(火)
○「夏暁の頬のつめたき佛かな」(寺西建舟01)
○季語(夏暁・三夏)(「俳句四季202206」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「夏暁」は音数から「なつあけ」であろう。「夏の暁(なつのあかつき)」の子季語である。句意は多岐にわたる。いずれにしても冷たい頬は夏の朝焼けに染まっている。


寺西建舟(てらにしけんしゅう)
○好きな一句「陽炎の奥より包丁研ぎ師来る」02
○季語(陽炎・三春)(引用同上)

【Profile】:1946年京都府出身。2004年→夏井いつきに師事。2005年「」入会、→西谷剛周に師事。2007年同人。2007年「」同人参加、津田正之に師事。編集長兼副代表。2011年関西俳誌連盟事務局長。2015年兵庫県尼崎市にて「神杖(こうづえ)」創刊主宰。

○五感俳句702・暑感3・斉藤浩美01・2025-05-26(月)
○「この暑さ十七音に収まらず」(斉藤浩美01)
○季語(暑さ・三夏)(「『俳句年鑑』2017年版(角川書店)」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとにぬねのふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:まだ夏の暑さはこれからである。初夏も仲夏も晩夏も暑さは五七五には収まりきれるものではない。


斉藤浩美(さいとうひろみ)
○好きな一句「蝉時雨吸い込んでいる猫の耳」02
○季語(蝉時雨・晩夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)

【Profile】:1957年愛知県出身東海市在住。「自然(じねん)」(吉田ひろし主宰)編集を担当。