2019年3月下旬の谷中界隈の続き。
「全生庵」の続き。
全生庵（その２）・天龍院・本通寺・三崎坂・龍谷寺のレポ
「龍谷寺」の道路を挟んだ向かいに、「明王院」があります。
境内に入ると、石塔や六地蔵が並んでいて…
宝篋印塔。「天瑞山明王院開山四百年記念」と刻まれた石碑が右手に…
更に進むと、レンガ積みの囲いのある空間がありました。
中には、モニュメントと漢詩を刻んだプレートが…墓所・記念碑のようです。
その奥には、雛壇上になった空間が続いていて…やはり、墓所のようです。
堂宇。
その御堂に近づいて…扁額には、「大師堂」とあります。
御堂の中には、弘法大師がいらっしゃって…
「明王院」の本堂。
本堂に近づいて…
「明王院」から門前の坂道・三崎坂を上ると、右手にまたお寺が見えて来ます。
こちらは、「永久寺」。
境内に入ると、由緒書き「仮名垣魯文墓」がありました。
幕末･明治時代の戯作者、新聞記者。本名は野崎文蔵、号を鈍亭。猫々道人など。
文政12年（1829）江戸京橋の生まれ。長じて商家に奉公しましたが、戯作者を志し、式亭三馬や十返舎一九などの戯作を耽読、諸方を遊歴して作家生活に入り、万延元年（1860）「滑稽富士詣」を書いて世に出ました。
明治時代になると、当時の文明開化の世相を風刺した「西洋道中膝栗毛」「安愚楽鍋」等の作品を発表、明治開花期の花形作家となりました。
ジャーナリズムの世界に転じ、「横浜毎日新聞」「仮名読新聞」「いろは新聞」「今日新聞」などに関係し軽妙な文章で活躍。
明治12年（1879）発表の「高橋阿伝夜叉譚」は世上を賑わせました。
明治27年（1894）11月、66歳で没し、当寺に葬られました。
墓石には、聖観音を線刻した板碑（13～16世紀頃に追善のため造られた供養塔）がはめ込まれています。
本堂右側の山猫めをと塚は、夫婦の飼猫の供養の碑で、福地桜痴の碑文が刻されています。
由緒書きの横にある石碑。こちらは、「仮名垣魯文墓」ではないようで…墓地の中にあるようですが、この日はお参りせず…
本堂に近づくと、大きな石塔と「山猫めをと塚」と刻まれた石碑があって…
本堂。
「永久寺」から、三崎坂を更に上って行くと、左手にまたお寺が見えて来ます。
御寺の門前には、六地蔵。
大きなお地蔵さまもいらっしゃって…
こちらのお寺は、「観智院」。
境内を進むと、左手に御堂があって…
扁額には「火除不動尊」とあります。
「火除不動尊」の棟続きの隣には…
中の祭壇には、弘法大師がいらっしゃいました。
本堂。
本堂の前で、振り返って…境内中央には、大きな樹木が！
保護樹木に登録されているハゼノキが植わっていて、境内を覆い隠すような形になっているんですね。
「観智院」の道路の向かいには、昔の町家があって…この当時は、自転車屋さんだったんですね～
三崎坂を更に上がり、変形四つ角の信号を左折。路地を進むと、左手にお寺があります。
こちらは、「養泉寺」。
境内に入り、本堂。
境内の祠には、観世音菩薩がいらして…
「明王院」「永久寺」「観智院」「養泉寺」とお参りした後は、JR日暮里駅に向かいました。
その様子は、また後日。
明王院
東京都台東区谷中5-4-2
永久寺
東京都台東区谷中4-2-37
観智院
東京都台東区谷中5-2-4
養泉寺
東京都台東区谷中5-2-28
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