2019年3月下旬の谷中界隈の続き。
「全生庵」の続き。
長久寺・妙法寺・福相寺・全生庵(その1)のレポ
「全生庵」の境内には、「国事殉難志士墓」もあって…
「長谷川尚一君顕彰碑」
黄金に輝く観音さまもいらっしゃいました。
「観音さま」の由緒書き。
境内の墓所には、「三遊亭圓朝居士の墓」もあって…
三遊亭円朝のお墓を正面から。
こちらは、「山岡鐵舟居士の墓」。
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山岡 鉄舟(やまおか てっしゅう、旧字体: 山岡 鐵舟)は、日本の幕末の幕臣、剣術家、明治期の官僚、政治家。剣・禅・書の達人。
(中略)
幕臣として、清河八郎とともに浪士組を結成。江戸無血開城を最終決定した勝海舟と西郷隆盛の会談に先立ち、徳川慶喜から直々に使者として命じられ官軍の駐留する駿府(現在の静岡市)に辿り着き、単身で西郷と面会して交渉、大枠を妥結して、江戸無血開城の立役者となった。
(後略)(ウィキペディア「山岡鉄舟」)
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山岡鉄舟の墓石に近づいて…
向かって右手には、山岡家のお墓と記念碑があります。
向かって左の墓石には、「大姉」とありますから、山岡鉄舟夫人のお墓でしょうか…
梵字と仏さまが描かれた石碑。こちらも墓石のようです。
「全生庵」から、門前の坂道を谷中霊園方面に上って行くと、右手にまたお寺が見えて来ます。こちらは「天龍院」。
門前には、由緒書き「伊東玄朴墓(都指定旧跡)」があります。
近世後期の蘭方医。寛政12年(1800)肥前国仁比山村(現 佐賀県神埼郡神埼町)の農家に生まれ、医学を志し、長崎では通詞猪股伝右衛門とドイツ人フォン・シーボルトに師事してオランダ語、西洋医学を学びました。
文政11年(1828)江戸に出て、本所番場町(現 墨田区東駒形1丁目)で開業、翌年下谷長者町(現 台東区上野3丁目)に転居し医療を施し、天保2年(1831)には佐賀藩医となり、天保4年(1833)移転した下谷和泉橋通(現 台東区台東1丁目)の家は、象先堂と称し、訪れる者が列をなしたといいます。
嘉永2年(1849)幕府が発した蘭方禁止令、蘭書翻訳取締令に対抗するため、私設種痘所の建設を企画、安政5年(1858)神田お玉が池(現 千代田区岩本町)に設立され、これが蘭方医学を幕府に認めさせる突破口となりました。
種痘所は、翌年火災による焼失のため、玄朴宅の隣地である下谷和泉橋通に移転。
万延元年(1860)には、幕府直轄となり、翌年西洋医学所と改称、玄朴はその取り締まりに任命されました。その後は明治政府に引き継がれ、現在の東京大学医学部の前身となりました。
玄朴は、明治4年(1871)72歳で没し、ここ天龍院に葬られました。
ドイツ人ビショップの著書の翻訳「医療正始」は、現在でも高く評価されています。
尚、台東1丁目30番には、種痘所跡・伊東玄朴居宅跡の説明板が建っています。
そういえば、「お玉が池」の辺りも散策したっけな~その際、「種痘所」の跡地も見学したのを思い出しました。
お玉が池と種痘所跡のレポ
境内を進み、本堂に近づいて…
「天龍院」から、門前の坂道を更に上って行くと、右手にまたお寺があります。
こちらは、「本通寺」。
門前の石碑。谷中七福神の毘沙門天が安置されているんですね。
境内に入り、本堂。
門前の坂道は、「三崎坂(さんさきざか)」。
「本通寺」の前辺りから、「全生庵」の方向、坂下を眺めて…
三崎坂沿いには、昔ながらの御宅が並んでいて…風情がありますね~♪
三崎坂を更に上がると、またお寺が見えて来ます。
こちらは、「龍谷寺」。
境内には、覆い屋のある石碑があるんですよね。
その石碑をじっくりと…
「源家侍所別当佐奈田余一義忠」とあって、治承4年(1180)の銘と、「相州石橋山合戦討死」とあります。ということは、源頼朝が挙兵して敗れた石橋山の戦いで戦死した佐奈田義忠の供養塔ということですね。
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佐奈田 義忠(さなだ よしただ)は、平安時代末期の相模国大住郡、現神奈川県平塚市真田に住んだ武将。岡崎義実の嫡男。真田義忠(『吾妻鏡』)、岡崎義忠とも称される。(後略)(ウィキペディア「佐奈田義忠」)
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佐奈田義忠は、岡崎義実の子に当たるんですね。
この覆い屋にある説明書き「たんぼとけ たんせき守護の佐奈田余一大善神」。
佐奈田義忠が、何故、痰・咳の守護神になったのでしょうね(^^;
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義忠の戦死した地には佐奈田霊社(神奈川県小田原市)が建てられている。義忠が組み合っていたとき、痰がからんで声が出ず助けが呼べなかったという言い伝えがあり、この神社は喉の痛みや喘息に霊験があるという。(ウィキペディア「佐奈田義忠」)
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なるほど…こういう理由から来ているんですね(^^)
「たんぼとけ たんせき守護の佐奈田余一大善神」の覆い屋の脇には、「たんぼとけ」と刻んだ古そうな石碑がありました。
「南無日蓮大菩薩」
「龍谷寺」本堂。
本堂に近づいて…
「全生庵」「天龍院」「本通寺」「龍谷寺」とお参りした後は、「明王院」に向かいました。
その様子は、また後日。
全生庵
東京都台東区谷中5-4-7
天龍院
東京都台東区谷中4-4-33
本通寺
東京都台東区谷中4-2-33
龍谷寺
東京都台東区谷中4-2-35
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