2019年12月23日の福島県郡山市歴史散策レポの続き。
「如宝寺」をお参りした後は、「安積国造神社」に向かいました。
如宝寺(その2)のレポ
「如宝寺」から、郡山駅方向に進むと、大きな鳥居が見えて来ます。
こちらが「安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)」。
鳥居をくぐるとすぐ右手に、『朝ドラ「まんぷく」主人公のモデル 安藤仁子 本貫の地』という説明書きが!この付近の土地は、天和3年(1683)から昭和初期頃まで、「安積国造神社」社家安藤氏の屋敷が置かれた場所で、武家の格式で建てられていました。
江戸後期の大学者安積艮斎(重信)もこの屋敷で生まれました。
58代宮司安藤業重の次男安藤重宣は、二本松神社社家安藤氏の初代となり、重宣の次男は安藤重信と称し、重信の娘が「まんぷく」主人公のモデル安藤仁子で、日清食品創業者安藤百福の妻です。
参道を進むと、左手に大きな石灯籠と、大きな石が置かれていて…
参道正面には、石段と鳥居が見えて来て…
石段脇の狛犬。
大きくて迫力がありますね。
石段を上り、鳥居をくぐると、正面に大きな石と「安積発祥」という碑があって…。「安積」という地名は、ここが発祥の地、ということなのでしょうか…
更に石段を上り、右に進むと、社殿があります。
拝殿に近づいて…
拝殿に向かって右手に進むと、石祠がたくさん並んでいました。
拝殿の右横にも、鳥居があって…。
由緒書き「皇大神宮」。伊勢神宮の別宮伊雑宮(いざわのみや)の鳥居を拝領し、「安積国造神社」の三の鳥居として奉建しましたが、後に「皇大神宮」の鳥居として移設奉建しました。
伊雑宮の鳥居をくぐり、「皇大神宮」の社を…
その横にも、石祠が!こんなにも並んでいるのは壮観!
拝殿に向かって左手に進むと、朱の鳥居があります。
その奥右手には、本殿。
朱の鳥居の社は、「安積天満宮」。御祭神は、菅原道真公と、昌平黌教授安積艮斎先生。
朱の鳥居をくぐり、安積天満宮の社を…
その横には、祠があって、お稲荷さんもいらっしゃいました。
こちら側にも、石祠がたくさん並べられていて…
「安積国造神社」の由緒書き。郡山総鎮守。安積発祥之宮になります。
御祭神
和久産巣日神(わくむすひのかみ) 五穀豊穣の神。伊勢神宮外宮豊受大神の御父神。
天湯津彦命(あめのゆつひこのみこと) 比止禰命の祖神。
比止禰命(ひとねのみこと) 安積国の開祖
誉田別命(ほむだわけのみこと) 第15代応神天皇。八幡大神。
倉稲魂命(うかのみたまのみこと) 稲荷大神。五穀豊穣、商売繁盛の神。
天湯津彦命は、安芸国造・安積国造などの祖神で、その10世孫の比止禰命は、第13代成務天皇5年、勅命により安積国造に任ぜられ、安芸国から当地へ来られて荒野を開かれました。
そのとき、赤木山(現在の赤木町)に安積国の宗廟として和久産巣日神、天湯津彦命をお祭りしたのが、本神社の起源となります。
古の安積国は、現在の郡山市・旧安達郡・旧田村郡にわたる広大な地域になりますが、比止禰命は安積国開祖の神として、赤木山の宗廟に合祀され、国造神社と号しました。
延暦年中、坂上田村麻呂将軍は東征の砌、国造神社に宇佐八幡大神を合祀し、軍旗と弓矢を奉納。源頼義公は、東征の折戦勝祈願し、源義家公は、神領を寄進しました。
天和3年(1683)、八幡大神が赤木山の国造神社から、稲荷大神が中世の安積領主伊東摂津守が城内からこの清水台の地に奉遷され、明治5年(1872)赤木山の国造神社がこの地に奉遷され、三社を合祀しました。
儒学者安積艮斎先生は、寛政3年(1791)55代宮司安藤親重の三男として生まれ、江戸に出て佐藤一斎に学び、私塾を開設。
昌平黌学問所教授を務め、東の安藤艮斎、西の齋藤拙堂と称され、門人3,000名の中から、小栗上野介、吉田松陰、岩崎弥太郎、前島密はじめ200名にも上る偉人が輩出しています。
齋藤拙堂と言えば、先日レポした三重県・津偕楽公園に顕彰碑がありましたね。
津偕楽公園・齋藤拙堂の碑のレポ
この由緒書きには、境内案内図も掲示されていました。
安積天満宮の左側にも、朱の鳥居があるんですよね。
朱の鳥居をくぐり、お稲荷さん。
やっぱり、怖いお顔をしています…(^^;
「その2」に続く。
安積国造神社
福島県郡山市清水台1-6-23
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