吉祥寺の藤 ~北九州市八幡西区のお寺 | 九州下町おやじの珍道中

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この季節の花と言えば、藤ですね。

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先日4/26に会社の上司の自宅まで送迎した際に、自宅近くにある藤の名所に連れて行って貰いました。

その場所は「吉祥寺(きっしょうじ)」。

毎年4月27日から29日までの3日間は、藤まつりが開催され、参道には屋台がズラリと並び、
かなりの人出になるそうです。

デジカメを持って行かなかったので、携帯電話のカメラで撮影。
写真が余り良くないのですが、ご了承を。

この日は藤まつりの前日。屋台は準備の真最中。
夕方なのに人も随分出ていましたよ。
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石段の登り口。
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石段を登ると、お坊さんの像があります。鎮西国師のようです。
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鎮西国師はこのお寺の開祖とのこと。詳しくは後述の由緒書きをご参照。

石段をまた登ります。
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楼門。
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楼門をくぐると。
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見事な藤棚ですね!

藤棚がかなり低く、藤の花が顔の当たる位なんです。
お花が顔の高さにあるので、藤のいい香りがかなりしてきます。

藤の紫色が綺麗です。
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白い藤もありました。
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本堂。
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扉が閉まっていて、中の様子は見られませんでした。
ご本尊は、北九州市指定有形文化財である彫刻「木造阿弥陀如来座像」があるそうです。
見たかったなぁ・・・。

また、本堂には、数珠のような木製の球が連なったものがぶら下がっていて、参拝者が引っ張って回しています。
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カチッ、カチッ、カチッと乾いた大きな音が響いています。

本堂脇に由緒書きがありました。
誕生山吉祥寺由緒

當山は浄土宗第二祖鎮西國師誕生の霊場である。開山鎮西國師は香月城主の一族香月則茂の子として応保二年(紀元1162)五月六日呱々聲をあげたがその喜びもつかの間、母公は其の日果なくも此世を去った。悲母の冥福を弔ふために童子七才にして佛門に入り廿十二才壽永二年比叡山に登り天台を學んだが後に異母第三明房の頓死を眼前に見て、人生の無常を感じ建久八年法然上人の門に入った。浄土を學ぶこと八年終に浄土真宗第二祖の允可を蒙り九州に帰って念佛を弘通した。そして國師は難産で歿した母の冥福を弔うために産家の跡に庵を結ばれたが後、建保五年五十六才の時當時の香月城主香月七郎則宗が大檀信となって精舎を建立し誕生山吉祥寺と号せられた本尊腹帯阿弥陀如来は、母の冥福と世の婦人のために安産を祈って、國師一刀三禮自ら彫刻をされた霊佛である。丹誠のこる処、不思議を末代に残し安産守護子育の霊験灼然(あらたか)である。
昭和三十六年は鎮西國師誕生八百年に當る。
開山忌安産祈願祭 四月二十七日より 四月二十九日まで
梵鐘。なかなか立派です。今でも時の鐘を鳴らしているようで、「つかないで下さい」の注意書きが。
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なかなか立派で見事なお寺です。
このような名刹があるとは、流石、歴史のある街、北九州市ですね!
藤棚も低くて、お花が間近に見られるし、いい香りがしてきますし、なかなかよかですね!

いいお寺でした。