私がしつこい理由 | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

東京の神楽坂にて、インド・アラビア民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

昨日の話の補足になりますが、“未収金”の対応について、当店あたりの小売価格だと、その回収にかかる労力や手間代(実費)などの方が、断然高くなります。
泣き寝入りした方が、実質的な損害が小さく食い止められるわけです。

ではなぜ、私はしつこく対応するのでしょうか?

メール、電話で督促し、銀行の確認を何度もとり、警察に相談に行くだけでも大変な手間ですが、“内容証明書”を出すとなると、その書類作成に、例えば行政書士を使えば、一通あたり5千円~1万円前後とられます。
(実際には自分で充分作成出来る代物なので、そのコストは不要)
郵便局で内容証明をしてもらい、配達証明も頼むと、証明する書類の枚数により、コストがかかります。
最初の1枚で、420円、2枚目から250円です。
2枚目から、というのは、実は“内容証明書”には、実に馬鹿ばかしい書式設定が決められてて、1ページあたり、1行26文字+20行以内、という規定があり、これを外れると無効なのです。
子供が大きな文字で書く手紙みたいなもので、大抵1枚で終わりません。
で、2枚目からいくら、という設定があるわけです。
郵便局員が、いちいちこの文字数を数えます。
(馬鹿馬鹿しいこの法律を変えろって話ですが。)
それに書留郵便+配達証明など加算すると、1,500円前後は最低でもかかります。
注文商品が数万円でないなら、この手間代と労力の方がよほど大変という事になります。

ゆえに、多くの忙しいショップオーナーが、泣き寝入りをします。
そして、副産物として、これに味をしめた人間が、同じ事をあちこちの店で繰り返します。

支払いの踏み倒しをする人間は、大抵常習犯で、当店1個だけの踏み倒しではないのです。
うちが泣き寝入りをすると、味をしめてまた他店でやります。店はごまんとあるわけですから。
こうやって、他店が泣き寝入りした結果、味をしめた詐欺師が当店へもやってきます。

ゆえに、私は金額の大小に関わらず、回収のコストが商品代金を上回ったとしても、しつこく対応する事にしています。
景気の悪いご時世に、決済について厳しい事を表立って言ってりゃ、商売やりにくくなるでしょう?と、言われる事もありますが、品物と代金が引き換えなのは、“厳しいこと”ではなくて、“当然のこと”です。
魔法で品物がわいて出てくるわけじゃないんですから。

回収率の悪さは経営の悪化を招き、ひいては店がつぶれる遠因になります。
多くの知人の店が、この数年で撤退や廃業をしましたが、景気の悪い今こそ、ルールをきちっと敷いて健全に経営したいと思っています。

又、同業他社向けにブラックリストは公開していますが、万が一、似たような事件に遭遇した場合に、その回収の手間を軽減するため、“内容証明の書類の作成モデル”なども掲載するつもりです。

こんなもののために、司法書士や行政書士にお金を払うことの、なんと馬鹿らしいことか。

この連中も、私に言わせると、「知的詐欺師」もしくは、「ぼったくり」ってとこですかね。
それが“正義”の看板掲げてる分、よりうざったいと言えるかもしれません。