
アレクサンドロ原田です。
誇る(ほこる)と驕る(おごる)は自分を良く見せようとする態度と言う点で良く似ています。しかし両者には決定的な違いがあります。
誇ると驕るの違いは何でしょうか?
それは後者には比較の概念が入るということです。
誇る(ほこる)とは「私は素晴らしい」と思うことです。驕る(おごる)とは「私は貴方より素晴らしい」と思うことです。
誇る人は単に自分を価値ある存在として見せているだけなのに対して、驕るには暗に相手を貶める意味が込められています。
人は他人と比較する時に感情のもつれが発生するのです。
関連して謙虚と卑屈の違いは分かりますでしょうか?これもまた比較の概念が入るかどうかで説明出来ます。
謙虚とは「私はまだまだ力不足である」という反省の気持ちです。すなわち自分の内部で完結しています。ところが卑屈とは「私はあの人よりも劣る」と他人と自分を比較した時に行われることです。
謙虚な人は自分を見直すことにより、次はどのように行動して成長していこうかと次を目指すことが出来ます。ところが卑屈な人は、どうせ自分なんてと思ってそもそも行動しようというやる気すら手放してしまいます。
自分を高く見せようとする時であれ、低く評価している時であれ、他人との比較が始まった時に落とし穴が待っているのです。
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