ブックカフェと縁のあった本。 | Kouのブログ

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作曲家 Kou Watanabeのブログ。

[はじめに]

私は本が好きで、大体いつも何か読んでいます。

最近は「スマホを見る時間があるならその分本を読みたい」という時代に逆らった考えを持つようになりました。

と言っても有名な小説を読む訳でもなく、文学に通じている訳でもなく、読むのはエッセイや図書館の書庫に入っているような本がほとんどです。
 
偏りのある私の読書ですが、本は人と繋がるツールでもあると思いましたので、これから自身の記録も兼ねてちょこちょことここで本の紹介をしていきたいと思います。
 
ご興味ありましたらお付き合いください。
 

「古くてあたらしい仕事」島田潤一郎著 新潮文庫
カフェが併設されていて、その場で購入した本を読めます。
 
この日は気分がどん底で、「もう人生どうしよう。次は何をしたらいいんだろう。とりあえず疲れたから休みたい」という中々なネガティブな気持ちでお店に行きました。
何か本を1冊選んで、ここでコーヒーを飲みながら読めば、きっと私の心のモヤモヤも解消される筈、というなんの根拠もない確信を持って。
 
かなり緊張しながら初めて行ったのですが、中々興味深い本も多く、あらかた店内を1周し「さぁどれにしよう」と思った時目に飛び込んできたのがとある帯の言葉でした。(※写真参照)
 
身内に不幸があった時に仕事で何かを決意する。
実は、私もそうでした。
その言葉に親近感を持ち、著者プロフィールを見て、著者の島田さんが小説家を目指しながらアルバイトや派遣をしていたという文を見た時、更に状況が自分と重なったので、そのまま購入。
 
ブレンド1杯を注文し、その場で読み切りました。
(ちなみにコーヒー、大変美味しかったです。あと、Biscoffもとっても美味しくて幸せでした☕️
店員さんが優しくて、カフェも利用する決心がつきやすかったです。また行きます。)
 
 
そもそもなんですが、最近の私の本好きは、前の会社を辞めた後「この先どうしたらいいんだろう。どうしたいんだろう」と分からなくなり(色々あって、一生勤務しようと思っていた会社を突然辞めました)、「そうだ、私よりもっとすごい人生経験をしている著名人の人たちはどうしてるんだろう。その人たちの考えが書いてある本がある筈だ」と、無職の期間毎日図書館に通い10冊程の本(主にエッセイ)を毎日借りては返し、と繰り返していたのがきっかけです。
 
今回も、私にはできるか分からない「ひとり出版社」という偉業を成し遂げられている方の本を手にとった訳ですが、1番この本の中で私の心に残ったのは「人はどうゆう時に、何を求めて本屋に行くか」ということでした。
最初は起業されたという所がすごいなぁと思い、気になり読み始めてたんですが、実際に強く共感したのはちょっと別のところでした。
 
全体的には、ひとりで出版社を立ち上げるまで、ひとり出版社の限度や、昨今の出版業界の事情なども詳しく書かれているので、出版業に興味のある方は更に楽しめるかと思います。
今度この「ひとり出版社・夏葉社」の本を読んでみようと思っています。
 
本が好きな方、出版業に携わられてる方・または興味のある方、起業されている方、誰かのために生きることを決心した方、
或いはこの日の私のように、どよどよの気持ちを晴らしたくて本を手に取った方ー
本が好きな方にオススメの1冊です📖
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。