日本の伝統的なものの代表,着物について | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

卒業式用にと購入していた着物。


(私が出席できなかったら無駄になってしまう。購入金額ウン十万がパーです)




着物と袴をいま準備していた(ハンガーに掛けて折り目を伸ばすため)。




着物は優雅で,(女王様が着ると)妖艶だし,結構よいのだが,




かなりの贅沢品だし,全く実用的でない。(普通の仕事場に着物で出勤されている方がいたら教えてください)




着物そのもの以外に,沢山の小物が必要。 長襦袢,肌襦袢,腰紐,帯枕,だてじめ,さんび,足袋,帯(袴着用のため半帯),草履,着物用の(鞄),ショールなど,そろえなければならないものは沢山ある。




この時点で,どんなに手間かがお分かりになると思う。




女王様は,




着物は,どちらかというと好きである。男性をだまらかす時も,男子校で働いているタフな女性だということを隠すときも,着物は結構なツールだ。




でも,まったく普段は使えません。




しかし,よく考えてみると,




この非実用的な服は,日本人が以前普段着としても着ていたものなのだ。




そのように考えると,洋服を最初から着用していた欧米人は,着物や食べ物に時間を費やさないので,世の中の様々な思想の元となる考え方を生みだしたり,発明品を研究・開発したりすることに明け暮れることができたのではないかしら?もちろん,血なまぐさい争いが何度もあったとしても,そこから利益を得,発展する為に何らかのものを生み出すということに集中できたのだと感じる。




日本は,西欧に比べて,物のない所でいかに豊かに充実して,その状態に満足できるよう工夫し,優雅に過ごしていけるのか,ということに焦点をあてられていたのではないかしら。発展・利益よりも,協調・安定。




卒業式の準備をしながら,そんな事を考えていた。




西欧と東洋の考え方は,根本的に違う。




今後は,東洋的な考え方が主流になっていくと考える。日本はその代表であるよう働きかけていける。(やり方によっては)




女王様が,10代と20代前半には,好きなアーティストや俳優が欧米人であったため,なんだか分からないが西欧に憧れがあった。




イギリスの皇室も華やかで,ダイアナ妃も,幼い頃絵本で見たシンデレラのような世界が実際あるように思えたので,そう思ったのだろう。あっ,今シンデレラコンプレックスのことを思い出した。これについては,また後日おはなしすることにして。




とにかく,今はそういった憧れはほとんどない。




なぜか?




何処に行ったとしても,そこに住む人間の悩みや苦しみ,葛藤など全く変わらないということが分かったし,




日本人としての自覚と責任が出てきたからである。私自身が日本人であり,それを誇りに思うようになってきたからである。




だから,日本が大事だし,ここにいる友達(大半が日本人)が大事だし家族が大事。ご近所が大事だし,地域が大事だと実感しているからである。




かといって,海外に目を向けていないわけではなく,海外にも友人がいるし,今でも外国を旅行する事は好きだし,少し現実を離れたいと感じるときは,本当にリラックスできる。




初めてのものに出会ったりするのも,未だに好きである。




日本的なものを好きでなければ,どの国に行っても一流の人と話が合わないのも分かっている。




日本で何を考え,なし遂げているのか。 そこに住む人達の助けになっているのかどうなのか?


それが,私の課題であり道であると感じる。




私には私にしか出来ないことがあり,貴方には貴方しか出来ないことがある。




私が日本人であるということは,紛れもない事実なのだ。