Art Blakey & The Jazz Messengers
「Moanin'」 Parlophone Jazz 1958
Warm-Up and Dialogue Between Lee and Rudy
Moanin'
Are You Real
Along Came Betty
Drum Thunder Suite: First Theme: Drum Thunder/Second Theme: Cry a Blue
Blues March
Come Rain or Come Shine
Moanin' [Alternate Take][*]
Art Blakey アート・ブレイキー(ds)
Lee Morgan リー・モーガン(tp)
Benny Golson ベニー・ゴルソン(ts)
Bobby Timmons ボビー・ティモンズ(p)
Jimmy Merrit ジミー・メリット(b)
ジャズの世界で、従来の白人主流のビッグバンドのスイングジャズから
編曲よりアドリブを重視したCharlie "Bird" Parkerに代表される
黒人ジャズのコンボ演奏の40年代後期のビバップ旋風が起ります。
そしてMiles Davisやジェリーマリガンに始まる編曲を重視したクールジャズが誕生し、
再びジャズ・シーンは白人ジャズ全盛のイーストコースト(西海岸/LA)に移りました。
その延長の50年代初期のハードバップと呼ばれる
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黒人スタイルの編曲より即興演奏を重視したシンプルなスタイルになります。
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ホットからクールへ、黒人ジャズから白人ジャズへと変遷したジャズですが、
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結局その後が60代のビル・エヴァンスやジョン・コルトレーン、
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そしてマイルスディヴィスに代表されるポスト・バップなんだそうです。
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が、この辺の厳密な分類は私にはよく分かりませんが、
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黒人がルーツのジャズが商業的に白人に乗っ取られたのを又黒人が奪還した形でしょうか。
50年代から60年代のハードバップの演奏スタイルでも、
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初期黒人ブルースのアフリカ色の濃いソウルフルなジャズはFunky-Jazzと呼ばれています。
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Art Blakey and Jazz Messengers に代表されますが、
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他にマイルスディヴィス、Herbie Hancock、そしてSonny Stittなどの黒人ジャズメンが挙げられます。
ファンキージャズのアート・ブレイキーは50年代から活躍しているファンキーな黒人ジャズドラマーで、
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”A Night In Tunisia”でも聴けるナイアガラ・ロールとも呼ばれる豪快なドラムロールで有名です。
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このナイアガラ瀑布に例えられる強烈なドラム・サンダーは
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スネアー・ドラムを超短い32分音符で連打するドラム奏法です。
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(スネアとは裏にワイヤを渡した小太鼓)
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1958年がオリジナル録音のアルバム”Moanin'”などには
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First Theme: Drum ThunderとSecond Theme: Cry a BlueからなるDrum Thunder Suite)が収録。
アート・ブレイキーは1954年にバップ・ピアニストのHorace Silver
のJazz Messengersに招かれ、
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その4年後にホレス・シルバーと袂を分った後には
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新人を起用してバンドリーダーとして後輩の育成にも貢献してきました。
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クインテットの他のメンバーはピアノがThelonious Monk、
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テナーサックスがBenny Golson)とハンク・モブレーのツーホーンで、
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代表曲には「Moanin'」や「ブルース・マーチ」などがあります。
アート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズ のメンバーは初期には
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ピアノのHorace Silver、トランペットのClifford Brownなどですが、
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ホレス・シルバーが引き抜いていった後にはトランペットがリー・モーガン、
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ピアニストでヒット曲のモーニンを作曲したボビー・ティモンズや
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サックス奏者でアレンジャーのベニー・ゴルソンらが参加しました。
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その後サックスがベニー・ゴルソンから
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クールなサックスのWayne Shorterへとメンバーは次々と代わっています。
※ホレス・シルヴァーとは1956年頃に宗教問題で決裂し、
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Donald Byrd、Hank Mobley、Doug Watkinsはホレス・シルヴァーについて出ていきました。
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それというのもBud PowellやSonny Rollinsと組んだバンドが興行的に不振だったので
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アート・ブレイキーは1948年頃にイスラム教や哲学を学びにアフリカに逃避した
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と1979年のDown Beat誌のインタビューで言っていたとか。
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イスラム教に改宗したアート・ブレイキーの名前はAbdullah ibn Buhainaというのだそうで、
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そこからニックネームの”Bu”が付けられたそうです。
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Sammy Davis Jr.が交通事故で九死に一生を得た時に
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イスラム教に改宗しているように音楽活動に支障がない限りは
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どんな宗教に改宗しようとも自由なんでしょうが
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結局のところシルヴァーとブレイキーの二人はソリが合わなかったのでしょう。
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誰もが口ずさんだといわれるアート・ブレイキーの代表的名盤。
ファンキージャズといえばまず真っ先に思い浮かべるのが『モーニン』だろう。
何よりもボビー・ティモンズのMoanin'という名曲が大ヒットしたことが
その一番の要因としてあげられるが、御大のアート・ブレーキーをはじめ、
リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ティモンス、ジミー・メリットといった
パーソネルの充実を見落としてはならない。
特に新進トランペッター、リー・モーガンは当時怖いもの知らずの二十歳の若者で、
スリリングなフレーズとブリリアントな音色でグループを華麗に際立たせた。
演奏者としては過小評価気味のゴルソンだが、
コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズを思わせる密度の高いアドリブを展開している。
また、ゴルソンの作編曲の才能は、Are You Real?などの名曲を生み出すとともに、
グループに特有のサウンドをもたらすアレンジの手腕を発揮している。そのことは、
このグループがバランスの取れた高い音楽性に支えられていたことを示すわけだが、
同様にブレーキーのドラミングも単なる野性味だけでなく
繊細で計算しつくされたセンシティブなものであったことを見逃してはならない。
ジャズメッセンジャーズはこの録音の後、パリで大成功し、
その余勢をかって日本で爆発的なヒット、さらに初来日をも果たし、
本格的なファンキーブームの到来となった。
50年代モダン・ジャズの一つの頂点を形成した至宝的名盤である。
この曲は幾度となく演奏されているが、最良のヴァージョンはやはりここに収められた最初の録音だ。
本アルバムのメンバーは
リー・モーガン(tp)、
ベニー・ゴルソン(ts)、
ボビー・ティモンズ(p)、
ジミー・メリット(b)で、
1958年10月30日に録音された。モダンジャズきっての「黒い」面々を擁した、
ファンキージャズの至極ともいうべき演奏を展開。
ハードバップ入門者はまず聴くべきアルバムだろう。
そんな話
本盤に収められた『Moanin’』はマイルスの『Round Midnight』と並び、
ファンキージャズの代名詞とも言えるもので、
この曲を知らなくともどこかで耳にしてる方も多いはずです。
シンプルに楽しめるJAZZなので、
普段あまりJAZZを聴かない方でも入りやすいアルバムだと思います。
決められたコード進行という制約の中で各々アドリブでソロをぶちかます事をモットーとしたハードバップは、
特にロックを主にして聴いてた方にとっては全く違和感なく受け入れる事のできるJAZZだと思います。
アートブレイキーの超ファンキーなドラミングプレイを体験してみて下さい。