転がるお前に『苔』は生えない

Augustus Pablo

「In Fine Style

: Original Rockers 7" And 12" Selection 1973-1979」 Pressure Sounds  2003

Record date : 197X

Playlist :
Augustus Pablo - Far East
Pablo All Stars - Phillip's Showcase
Augustus Pablo - East Man sound
The Rockers All Stars - Levi dub (Extended)
Augustus Pablo - Up Warika Hill
Augustus Pablo - Mountain View Dub (Version One)
Augustus Pablo - Mountain View Dub (Version Two)
Augustus Pablo - Pablo In Fine Style
The Rockers All Stars - Raw Dub
The Rockers All Stars - Cool Shade Dub
Augustus Pablo - Ras Menilik Congo (Harp)
The Rockers All Stars - Roots Dub
Jah Levi - False Rumour
The Rockers All Stars - Zambian Style
Jah Iny - Rockers Rock (Version)
Synthesis - Chock Full And Dub
Augustus Pablo - Kid Ralph

Producer : Augustus Pablo

Aston Barrett(Bass),
Augustus Pablo (Organ),
Augustus Pablo (Piano),
Bobby Ellis (Trumpet),
Carlton "Carlie" Barrett(Drums),
Carlton "Santa" Davis(Drums),
Dirty Harry Hall(Saxophone),
Earl "Chinna" Smith(Guitar),
Herman Marquis(Saxophone),
Leroy Wallace (Drums),
Leroy Sibbles (Bass),
Lloyd Adams (Drums),
Augustus Pablo (Clavinet),
Augustus Pablo (Melodica),
Augustus Pablo (Xylophone),
Augustus Pablo (Arranger),
Augustus Pablo (Producer),
Errol Thompson(Engineer),
Karl Pitterson(Engineer),
Beth Lesser(Photography),
David Blackman(Mastering),
Errol Thompson(Mixing),
Harry Hawke(Liner Notes),
Karl Pitterson(Mixing),
Peter Simon (Photography),
Pete Holdsworth(Coordination),
Chris Lane(Disc Transfers)


2LP

メロディカ奏者オーガスタス・パブロのレア音源集ながら、

レゲエ/ダブ入門編にもばっちり対応した大充実の2枚組

ジャマイカの鍵盤奏者は皆格好良い



いきなり永遠の超名曲「Far East」のヴァージョン違い4連発から始まる本作は、

A・パブロが70年代に7インチや12インチでリリースした

今となっては貴重な音源をコンパイルしたもの。

名曲「Pablo In Fine Style」や

「Ras Menilik Congo」等のダブ・ヴァージョンに加え、

更にRas Levi名義の曲(そのダブも)まで収録。

パブロ関係の編集盤は数々出ているけど、

本作は極上級の部類に入るだろう。
.
このジャケットで格好悪いわけがない。



単に美しいメロディーを奏でるというよりは、

その熱い息つかいが伝わってくるかのような

情熱の指さばきが堪能できるオーガスタス・パブロ・ベストといえる傑作コンピレーション

ミットゥーさんといい、このパブロさんといい、グラディさんといい

ジャマイカの鍵盤奏者はなぜここまで格好いいのか・・・




そんな話



にほんブログ村 音楽ブログ レゲエへ

転がるお前に『苔』は生えない

Hayden

「Moving Careful」 1997

Pots and Pans
Stride
Middle of July
Old Fashioned Way
Half for Me
Choking
You Are All I


俺が持っているのは盤ですが、

CDの場合は、収録時間73分59秒の8曲入りEP。大半は雨が降る音。

フォーキー・ロックの要素を持ったメロディラインに、

美しい高音とラフな低音のボーカルをのせたサウンドが魅力の、

カナダはトロント発、シンガーソングライター、Hayden


パレスよりはニール・ヤングの影響のほうが大きいのは明らか。

インディー・シンガー・ソングライター、ヘイデンが書く曲は暗くて重苦しく、

それでいて美し いカタルシスがあり、まるでかたつむりのようなスロー・ペースで歌う。

アコースティック・ギターのつまびきが人を惹きつけ、

もの思いにしずんだような湿っ たハーモニーと、響きわたるエレキ・ギターのトレモロがまた魅力的だ。


ヘイデンの世界では同時代のアーティストたちと空間と時間の感覚が異なっている。

沈 黙、そしてよどみなく続くサウンド。

あちこちの空白を埋める沈黙と、45分間そぼ降る雨の音。

その斬新な曲作りは、ひと味違う音楽を求めるリスナーに強く アピールするものとなっている。

中にはダイナソーJr.のJ.マスシスやパレスのウィル・オールドハムと比べる人もいるだろうが、

こういう比較はほとんど 条件反射みたいなもの。

それより大事なのは、彼には歌がうたえるということ。

そしてもっと大事なのは、それが技巧的に優れているということだ。



95年の1stアルバム『Everything I Long For』が地味なのになぜか大ヒットして、

当時のRockin' Onとかにもインタビューが載っていたほど。

私は98年の2ndアルバム『The Closer I Get』(これがまた傑作)までしか知らなかったのだけど、

2000年代に入って3枚もアルバム(その内1枚はLIVEアルバム)を出していたことを、最近知った。

3rdは、メジャーに切られて、カナダでしか発売されなかったから、知らなかったのも無理は無いか。

一番最後に出たやつなんて去年のだ。元気だったんだ。うれしい。


このアルバムは1stと2ndの間に出された7曲入りのEP。


このアルバムは殆ど彼一人のアコギの弾き語りによるもので、宅録の匂いが濃厚にします。

個人的な作風のヘイデンの作品の中でも、とりわけ息づかいまで感じる、個人的な作品。

アートワークもビデオもヘイデン自身が撮っているものも、よく使われている模様。


ヘイデンの歌詞の世界にもどうしようもなく惹かれる。

その世界に捉えられている間は、現実のような現実でないような。

歌詞は、非常にシンプルで淡々としている。

出来事やちょっとした想いを、ぽんっと放り出したような、平易な文章で描いている。



そんな話


忌野 清志郎、亡くなったんですね・・・


思い入れが強い方とかは、今日とか明日とかのブログで、

彼の死を悼み、

その功績をたたえる事と思います。


俺は、いつもなら月初めは「レゲエ」の強力盤を紹介するところですが、

ロックの盤を2枚続けて紹介するって事で、

哀悼の意に変えさせていただきます。



転がるお前に『苔』は生えない

blur

「blur」 1997

Beetlebum
Song 2
Country Sad Ballad Man
M.O.R.
On Your Own
Theme from Retro
You're So Great
Death of a Party
Chinese Bombs
I'm Just a Killer for Your Love
Look Inside America
Strange News from Another Star
Movin' On
Essex Dogs


「ブリット・ポップは死んだ」

"ブリット・ポップの狂騒"、

"オアシス VS ブラー"

というメディアの煽り方などで、一度とことんまで疲弊 したブラー。

この2つのバンドはマスコミの煽りもあり、

音楽的にも人間的にも敵対し、最大のライバルとして発言や発売日など、

イギリス中の注目を集めるよ うになる。

前作『グレイト・エスケイプ』はそんなシーンの中で、

彼らが強がりを最後まで貫こうとしているさまが描かれているようだった。

セルフタイトルを 冠してきた本作『ブラー』は

そんな状態にいた彼らが放った起死回生の一発であり、

"ブリット・ポップ"なるものに落とし前をつけた一枚だった

(余談ながら 2nd『モダン・ライフ~』もインディ・ダンス・ブームの終焉を意識させるものだった)。

ブリットポップという言葉が1人歩きし始めた中、

Blurのフロ ントマンであるデーモン・アルバーンはインタビューで

「ブリットポップは死んだ」と発言し、

セルフタイトルの『blur』を発売、

その後Radiohead が『OK Computer』を発表。

この2枚のアルバムが出た事でブリットポップのムーブメントは終わったとされている。

このサウンドの変化に、それまでの Blurファンは100%戸惑ったに違いない。

ここで展開されている音は今までのBlurとはまったく違うものであり、

ダウナーで取っ付きにくく、ポップ ソングと呼ばれる物は1つもないからだ。

『blue』というアルバムは今まで目立たなかったギター音が全面に押し出され、

ごり押しのロックを披露したと思 えば、グランジもパンクもフォークロックもサイケも取り込み、

アメリカという国が作り出した音楽を達観してるかのような境地に達している。

サウンド的にはギターのグレアムが持ち込んだUSインディ的なギター・サウンドが印象的。

「Song 2」はグランジ~ロウファイと後のビッグ・ビート的なものを連想させる優れたアート作品だ。



俺は特にblur好きではないから、客観的に思うけど、

「blur」 発表された頃って、アメリカでは(俗に言う)「グランジ」の晩年でしょ?

「グランジの真似事」「パクリ」とか書いていた雑誌、実際にあったけど、

デーモンからすれば、「あんなモンで売れるなら、幾らでも作れるぞ」とか、

「俺ならもっと良い曲作れるぞ」とか、思っていたんじゃない?
 


デーモンって、もともとなんでもやりたいヤツだったんでしょ。

ブリット・ポップって枠だけに収まりきるようなヤツじゃなかったってことでしょ。

次回作「13」や、

その後の
Gorillazとか、西遊記のやつとかの音楽を聞いて、

どれも面白い、いい。



そんな話