トマトケチャップ皇帝 オリジナル完全版 (1996)
監督/脚本/音楽/編集:寺山修司
大人に反旗を翻した子供たちと、それによって虐待される大人たちの姿を描いた空想世界映画。
監督は他方面でその才能を発揮した故・寺山修司。
寺山初期のラジオ・ドラマ『大人狩り』をベースにして70年に製作されたこの作品は、
71年に再編集され27分の短縮版として公開されていたが、
1996、寺山自身が所蔵していた唯一のオリジナル・プリントから修復した
オリジナル・ディレクターズ・カット版での公開となった。
96年、ロッテルダム国際映画祭特別招待作品
-あらすじ-
大人に対し、ついに全国の子供たちが蜂起。
逃げ隠れる大人たちを次々に狩って、独立国家を築いた。
皇帝を置いた彼らは、その好物のトマトケチャップを国民の象徴とし、
トマトケチャップ憲法や×(バッテン)法典などを制定。
国をユートピアにするために様々な活動を見せる。
特に彼らが力を入れたのは、
それまで子供たちに対して横暴の限りを尽くした学校教師や
警視庁青少年関係者などへ極刑を下すことだった。
こうして大人と子供の関係が崩れていく中、それを象徴するような出来事が起こる・・・
そんな話
ん・・・違った、下記↓が盤紹介でした。
Stereolab
「Emperor Tomato Ketchup」 1996
Metronomic Underground
Cybele's Reverie
Percolator
Yper-Sound
Spark Plug
Olv 26
Noise of Carpet
Tomorrow Is Already Here
Emperor Tomato Ketchup
Motoroller Scalatron
Slow Fast Hazel
Anonymous Collective
1991年に英国ロンドンで結成されたポスト・ロック・バンド。
80年代のギター・ポップ・バンド、マッカーシーに在籍していた
ティム・ゲインと、レティシア・サディエールを中心に構成。
ノイ!やファウストといったジャーマン・ロックや、映画音楽、ラウンジなど
多彩なジャンルを消化したポップ・サウンドを展開し、日本でも高い人気を獲得している。
2002年にメンバーの一人であるメアリー・ハンセンを事故で失うが、
その後も活動を継続。実験的音楽性とポップさでオンリーワンの世界観を構築している。
2009.4 Stereolabとしての活動休止を発表する
ステレオラブのオリジナル・アルバムとしては5枚目となる1996年度作。
表題は寺山修司の元は短編映画「トマトケチャップ皇帝」からつけられた。
本作最大の話題は、音響派と呼ばれ当時の埋もれたシカゴ・シーンを代表するグループだった
トータスのジョン・マッケンタイアを迎えての共同プロデュースということ。
フレンチ・ポップやガール・ポップスのようなポップ感とアレンジの細やかさ、
音響面による実験性のバランスが秀逸な形で表出している理想的なフォルムの一枚。
過激なタイトルとは裏腹に心温まる作品。
不穏な空気を醸し出す「Metronomic Underground」は
これから始まる奇想天外なショーの序幕のような曲。
かと思いきや、次の「Cybele's Reverie」は優しすぎるメロディーライン。
美しいストリングスとシンセサイザーが覆うレティシアのヴォーカルが魅力的な曲。
続く「Percolator」、それまでに持っていたステレオラブが持つたくさんの要素を全てぶち込んだような曲で、
各パートが織り成す不気味な音色が特徴的。
「 Les Yper-Sound」も秀逸。
ハンマービートとへんてこなシンセ、美しいヴォーカル・コーラスからなるメロディーライン。
実験的なのにポップになってしまっている曲。
「Spark Plug」のステレオラブ的なゆるいうねうねグルーヴも、
ハンマービートが勢いよくたたき出される「The Noise of Carpet」など、
不穏な空気が漂う前半からじょじょに清清しく霧が晴れていく「Slow Fast Hazel」などの後半まで、
アルバム全体を通して、十分堪能できる、
力作と言って良いでしょう。
レゲエ以外のレコードを紹介する、ブログ・テーマ『盤』ですが、
怒涛の連荘で、テーマ数が急上昇。
つい読み返してみると、脈絡とか関連性とか一貫性とかが皆無でびっくりする。
節操無いというか、誰でも良いのか?などと自問自答してみたり・・・


