転がるお前に『苔』は生えない

KoЯn

「Life Is Peachy」 (1996)

Twist
Chi
Lost
Swallow
Porno Creep
Good God
Mr. Rogers
K@#O%!
No Place To Hide
Wicked
A.D.I.D.A.S.
Lowrider
Ass Itch
Kill You


結果として、全米ビルボード・チャートで初登場3位を記録し、

アメリカ音楽シーンの地殻変動を強くリスナーに感じさせた

1996年発表のセカンド・アルバムでKornの出世作。


製作期間たったの4ヶ月(実際はもっと短いようである)で作ったアルバム。
.
ジョナサンは出来に不満があるらしい。
.
前作と同じくプロデューサーは彼らとともに頭角を現したロス・ロビンソン。

生々しい音像に変態的なギター、うねるグルーブに狂ったヴォーカル、


これが抜群の中毒性を持っているわけです、


虜になるか拒絶するかの分かれ道です。



臓物を連想させるドロリとした粘着性よりも、
.
即効性の高いアドレナリン放出サウンドが主となり、
.
後に「ヘヴィ・ロック」と呼ばれる二番煎じの輩を多く生むサウンドとなった。

少なからずそれが原因(要因)で3作目以降は常に実験的 に音楽的アプローチを続けています。

その度に論争を巻き起こして いますが、この2NDだけは1STの延長線上、

らしいと言えばらしい作品です。


今でこそ、太りまくってしまった ジョナサンですが、

この頃は食べ物にばい菌がついてる気がして 食べれなかったというだけあって、

かなり痩せていて中性的な 魅力に溢れています。

ブカブカのアディダスのジャージを着て 狂ったように体をくねらせるステージングは必見です。



俺みたいな似非ファンは置いておいて、

この作品がファンに未だに受け入れられている、彼等のベストだと言う方が多いのも事実。

何にも染まっていない一番激しく一番ピュアなKoЯnを感じさせてくれるからだと言う。



Voのジョナサン、

彼は幼い頃に父親から相当な虐待を受けていたのだ。

周りの友達からもイジメられてそれが今でも癒されない、

深い心の傷となっているかのように、このKOЯNでその怒りを歌にぶつけている。

それは、歌詞にも現れているようだが、ファーストとこのセカンドアルバムのジャケットを見ても

後ろの黒い影が父親とダブらせているのが良く分かる。

特にラスト・ナンバー「Kill You」は曲の最後の方で感情のあまり泣きながら歌っているのだ。

この曲のPVでは、そのあまりの感情移入に歌い終わったジョナサンを

バンドのメンバーが抱き着いて落ち着かせようとしている姿が映し出されている。





俺みたいな似非ファンには、やや苦手な作品





そんな話






KORNの好きな人は分かるだろう、アルバム一枚一枚特徴が変わり、
.
そこにKORNでしかありえない独特な特徴を持ってくる。

そして一枚一枚確実に成長を見せる..........


ってな具合に、言われているけど、

作品ごとに売り上げ枚数に物凄いばらつきがある。


何百万枚売ったか否かが問題じゃない!とお叱りを受けそう

じゃ、この異常なばらつきは何でしょう



ファンが一番、バンドのやる事なす事を肯定しようとしないからですかね?





















転がるお前に『苔』は生えない

Cocco

「クムイウタ」 1998

小さな雨の日のクワァームイ
濡れた揺籃
強く儚い者たち
あなたへの月
Rose letter
My Dear Pig
うたかた。
裸体
夢路
SATIE
Raining
ウナイ


どちらの曲が好きか?と聞かれれば、断然「Raining」の方が好き

より優しく、美しく、より残酷だから。


1998年5月13日にリリースされたCoccoの2枚目のアルバム。

前作に引き続いて、Dr.StrangeLoveの根岸孝旨がプロデュースを担当している。

1stアルバム『ブーゲンビリア』では、

重いギター・リフとストリングス・アレンジが印象的な楽曲が多かったが、

2枚目の『クムイウタ』からは前作を継承しながらも、

静かな森で鳴り響いているようなアコースティック・サウンドにも接近。

また、英語/日本語を問わない自作による詞は、

「無垢だからこそ優しく、無垢だからこそ残酷」という二面性をもって訴えかけてくる。

前作の、作為された曲群及びキャラクターよか、

今作はCocco本人に近いものがあると思う

それゆえ、この作品には生半可な歌は無い。

けど、暗いとか、耳を背けたくなるとかは無い。

(いろいろ検索すると、企業でも個人でもコマーシャリズムの申し子達の書く記事や感想が

なかなか誇張が効いていて、面白おかしく読ませてもらった)


深読み・裏読みとか面倒。


率直な感想ですが、

アルバム全体を通して、やさしい。


「無垢だからこそ優しく、無垢だからこそ残酷」

そう、それはまるで寓話のように。

(結構使う得意なフレーズね、これ。
いつか紹介するCocco三作目「ラプンッェル」の時もこのフレーズ、絶対使うな。)


琉球の方言で「子守り唄」の意。



そんな話



アルバムの帯に、「降り続く雨が終る時」 と。

転がるお前に『苔』は生えない

TAKKYU ISHINO

「BERLIN TRAX」  1998

polynasia
digibell
boogie ku'damm
stoned dee-jay don't lie
t.e.c.(trans europa center)
taxi funk
alles nach nippon
byke
kbg3:47am
conga-o-matik


電気グルーヴとしてのアルバム『A』発表から1年後に届けられた石野卓球のソロ2作目のアルバム。

ポピュラーミュージックのテクノサイドから回答だった『A』とは違い、

非常に私的でストイックで肉体的で、

石野の波打たせる信号が直截的に受容する側の神経に訴求するような作品。


ベルリンで制作された、体にガンガンくる硬質なビートの音圧がとにかく刺激的。

特徴的なのがシンセのポップなつかみのリリッ クが全く無い事。

ミニマルテクノが基本にはなっているのですが、

あ きらかにその範疇を超えリズムだけで全曲構成されているのに

どの 曲も個性を発揮しまくっています。どの音もリズムをもっと強く強くし ていきます。

基本的にはクラブ仕様な仕上り、

大音量で聴かないと本当の良さが伝わらない作品だ。


石野卓球は’95年に初のソロアルバム『DOVE LOVES DUB』をリリースし、

この頃から本格的にDJ活動もスタートさせる。

’97年、ヨーロッパ最大の屋内レイヴ“MAYDAY”に、日本人として初めての出演を果たす。

これをきっかけにヨーロッパを中心とした海外での活動も盛んに行なう。

秋にドイツのベルリンで2ndソロ・アルバム『BERLIN TRAX』をレコーディングし、

ベルリンのスタジオに篭り、

曲を作ってはクラブ でかけてリアクションを確かめながら作られたそうです。

’98年春に自身のレーべル“Loopa Recordings”からリリース。

同年夏には、テクノ最大のフェスティバル“Love Parade”のFinal Gatheringで

100万人の前でプレイするという偉業を成し遂げ、

ドイツ・テクノ・シーンの重鎮、ウェストバムとのユニット“TakBam”での活動や、

マイク・ヴァン・ダイク、フランク・ミュラーといった海外のアーティストとのコラボレーションも行なっている。

石野卓球、彼の主活動である電気グルーヴの曲は かなり悪ノリした曲が多い。

斜に構えながら半笑いで作っている感じ。

それに対して、このアルバムは異常なまでの ストイックさを以って作られている。

普段DGから感じられる悪ふざけの要素は一切無い。 ハードに打ち込まれるビートはまさにフロア仕様。



相変わらず盤セレクトが、雑と言うか支離滅裂一貫性皆無で、

そんな自分に驚く。


今日の仙台も天気が悪く・・・・からはこの盤には移行できねぇ。

オープニング・ナンバー「polynasia」いいです、凄く。

電気グルーヴしか知らなかったので、いつやってくれるんだ?

と期待しても、笑いは一切起こらない

音音音が畳み掛けてくる


まさにストイック

まさに本気



でもでも、「polynasia」のPVは秀逸。リアルすぎて笑えない「毒」が効いています。



そんな話




専ら聞いている電気グルーヴの近年のアルバム「J-POP」(2008年)、「 YELLOW」(2008年)

は手っ取り早くDL、無論タダで。

この2作品、盤で出ていたら買っていました。

これらを聞きながら、

ふと、卓球ソロ作を盤で幾つか所有しているのを思い出し、

久々聞いてみたくなりました。