4月8日。大きな余震から一夜明けた。
自分の家は昨晩のうちに復旧済み。
しかし、いつまた大きな地震が来るかわからない状況で、すっかり家の
中をきれいに片づける気にもなれない。
一説によると、大きな余震が来る周期みたいなものがあるらしい。
せっかく綺麗に片づけても、また地震でしっちゃかめっちゃかでは、気力
もやる気もそがれてしまう。
それを言い訳に、まだ家の中をこのまま放置しよう。
この日は友人の母親がシャワーを借りに来た。
友人の実家では、ガスで湯を沸かしている。
ガスはまだ復旧していないため、風呂に入る事が出来ないのだ。
友人の母親の話によると、一度スーパー銭湯には行ったそうで。
状況はかなり大変だったらしい。
銭湯を利用しようと来た客ははんぱない人数。
はじめに、数時間並んで整理券をもらい、さらに数時間後自分が入れる
頃に行ったそうだ。
入浴は時間制限付きで、30分。
しかもその時間内に着替えも済ませなければならなかったらしい。
身体を洗うのも、もうなりふり構わぬといった状況で、両隣の人が
浴びている湯の飛沫が、掛かってくるような状態だそうだ。
落ち着いてゆっくり湯につかるといった発想など、到底浮かばない
だろう。
とにかく、風呂という名の戦場といった感じか。
『今日はゆ~~~っくりと、お風呂使ってくださいね。』