86. お風呂もいろいろ | 憂さ憂さうさぎ

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世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

4月8日。大きな余震から一夜明けた。

自分の家は昨晩のうちに復旧済み。

しかし、いつまた大きな地震が来るかわからない状況で、すっかり家の

中をきれいに片づける気にもなれない。

一説によると、大きな余震が来る周期みたいなものがあるらしい。

せっかく綺麗に片づけても、また地震でしっちゃかめっちゃかでは、気力

もやる気もそがれてしまう。

それを言い訳に、まだ家の中をこのまま放置しよう。

この日は友人の母親がシャワーを借りに来た。

友人の実家では、ガスで湯を沸かしている。

ガスはまだ復旧していないため、風呂に入る事が出来ないのだ。

友人の母親の話によると、一度スーパー銭湯には行ったそうで。

状況はかなり大変だったらしい。

銭湯を利用しようと来た客ははんぱない人数。

はじめに、数時間並んで整理券をもらい、さらに数時間後自分が入れる

頃に行ったそうだ。

入浴は時間制限付きで、30分。

しかもその時間内に着替えも済ませなければならなかったらしい。

身体を洗うのも、もうなりふり構わぬといった状況で、両隣の人が

浴びている湯の飛沫が、掛かってくるような状態だそうだ。

落ち着いてゆっくり湯につかるといった発想など、到底浮かばない

だろう。

とにかく、風呂という名の戦場といった感じか。

『今日はゆ~~~っくりと、お風呂使ってくださいね。』