誰もが違うということを前提とした教育にしていこう! -25ページ目

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

今日、放送されたFMちゅーピーのMISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!では
自閉症スペクトラムの人達の触覚と味覚、前庭覚と固有覚についてお話しました。

触覚が鈍麻だと、物をぎゅっと掴んだり、重たい毛布などを好んだり、、、。
触覚過敏だと、人にちょっと触れられるだけで痛みや不快感を感じる人も
多いようです。

味覚が鈍麻の人は辛くてスパイシーな食べ物が好きです。
そして、味覚に過敏があるとどうしても偏食になってしまうのですが
いいこともあって、味の違いがよく分かるのでおいしい料理が
つくれるかもしれません。

カレーとか牛乳の銘柄をあてることができる
すごい能力を持っている
お子さんがいたりします。

あと、聞き慣れない前庭覚という感覚があります。
これは動きを感じる感覚で、
この前庭覚が鈍感だと、刺激を得ようとしてというか、、、
体が刺激を要求するので、いつもぐるぐる回っていたり、
揺れる動きを好んで、ずっとブランコに乗りたがったりする
お子さんが多いと思います。


そして、前庭覚が過敏だと、車酔いが激しくなります。
私は小さい頃、車によく酔いましたので、
前庭覚が過敏だったのだな~と思います。
今は全く車に酔うことはないので、私の前庭覚も
徐々に発達してきたのかな?と思います。

もう1つ、聞き慣れない固有覚というのがあって、
この感覚は筋肉とか関節の動きを脳に伝えてくれます。
目をつぶっていても分かるという感覚です。

この固有覚が鈍感な場合は、
物の扱いが雑になって、
よく物を壊すことが多いです。
子どもだと、高い所から飛び降りるのが好きですし、
物にぶつかって刺激を体に入れようとしますから
よく壁などにタックルしています。

そうすると必ず大人に「やめなさい」って怒られますが、
体が必要としていることなので、タックルしてもいい場所を
作ってやるといいですね。

子どもの行動にはすべて意味がありますから、
それを「いけません」とやめさせるのは脳の発達に
あまりよくありませんから、
家の中で、ピョンピョン跳んで困るようでしたら、
最近は3000円くらいでトランポリンも買えるようになっていますから
リビングに置いておいてもいいですし、、、
どうしてもタックルしてしまう子であれば
タックルしてもいい壁にちょっとしたマットを置いておいてやるとか、、、

何かしら、いろいろ工夫して、子ども達の脳が体に要求していることを
満たしてやると、子ども達はぐんと成長しますよ~
というようなお話をしました。

本の紹介もしました。
「イラスト版発達障害児の楽しくできる感覚統合」おススメです!

専門の先生方、私が間違ったことをラジオで話していたら
すぐに中谷までご連絡よろしくお願いしますm(_ _)m

人間関係の悩みのほとんどが自分の気持ちを
うまく伝えられないということから始まっているようです。

どうせ言っても伝わらないし、相手が怒るだろうし、、、
ケンカにもなりそうだから、、、
まっ、ひとまず言うのはやめておこうと思っている人がほとんどです。

特に、自閉症スペクトラムの子ども達は自分の思いがうまく
伝えられなくて誤解を受けたり、我慢せざる終えないことが
多いのが事実で、嫌なことを「嫌だ」と言えるように、
やめてほしいことを「やめて」と言えるように、
嫌なことを言われたときには言い返せるように、
どうすればいいかを教えながら育てることが大切なのですが、、、

私達大人が、どうせ、何度言っても分からないだろうと思っていては
彼らの苦しみを取り除いてあげることはできませんね。
どうせ分かってもらえないだろうと思うのではなく
何回でも理解してもらえるまで伝えてみましょう!

自閉症スペクトラムの子ども達が辛いことを
親が学校へ遠慮がちに伝えていると、ほとんど伝わりません。
それは、たいていの人が自閉症スペクトラムの人達の脳が
どのように働いているかを知らないからです。

自閉症スペクトラム脳を経験したことがない人に
「理解しろ」と言ったところで分かるはずもありません。
だから、ストレートに事実をありのままにたんたんと伝えていくのです。
遠慮がちに遠回しに(察して欲しいと思いながら)
伝えても何にも伝わらないのです。

話をしたいと思っても言葉がなかなか出てこない、
あるいは思いをうまく伝えられない人は
書いて伝えていくという方法もあります。

「学校の先生が分かってくれない。もうあきらめた!」と
言う前に、地道に長い時間をかけて少しずつ伝えていくという
アクションをとってみませんか?
みんな心を持っていますから、きっと、理解しあえる日が来るはずです。

ただ、相手の話を聞こうともしないで、
こちら側のことばかり一方的に言っていては伝わりませんよ。
そういった場合、当然、自分の話は聞いてもらえませんから、
まずは相手の話をよく聞きましょう。
そして、共感しながら、こちらのことを小出しに
伝えていくと結構伝わるものです。

相手の話をよく聞いて、相手の状況をよく理解して、
それから、こちら側のことを、小出しに、ちょっとずつ伝えていく。
1年も経てば、周りが変化していきます。

「小出しに伝える」お試しあれ!
先程、FMちゅーピーで、自閉症スペクトラムの
聴覚と視覚と嗅覚についてしゃべってきました。

感覚には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚があって、
その他に固有覚というのと、前庭覚というのがあるので、
5感じゃなくて、7感なんですね~と。

15分程度の放送ですから、そんなにたくさんお話できないので
今日は聴覚と視覚と嗅覚について、さらっと、ほんの少しお話しただけです。

聴覚に過敏があれば、遠く離れたところからでも会話が聞こえたり、、、
聴覚が鈍麻であれば、ドアを音を立てて開け閉めしても平気だったり、、、

視覚が過敏だと、流れる水や洗濯機の中で水が回るのを飽きずに
ずっと見ている等の遊びをしたり、、、
視覚が鈍麻だと、薄暗いところを異常に恐がったりするんですよ~と。

嗅覚が鈍感だと、汗の臭いをかぐのが好きだったり、、、
過敏であれば、いつもと違う洗剤で洗ったシャツを着ない
といったこともありますよ~と。

そして、金子春恵先生が書かれた「先生が明日からできること」の
『先生必見!べからず集』の「大声で怒鳴らない」を紹介しました。

自閉症の子どもは、耳から入る言葉の認識が弱いため、
声を「言語」としてではなく「音」として捉えてしまうことが多いため
声が大きければ大きいほど、言われている言葉の内容までキャッチできず
ただ「怖い」「うるさい」という感覚だけが残ってしまうのだと。。。

先生方、参考になることがたくさん書いてありますから、
ぜひ読んでみてくださいませ♪

次回は、8月12日(火)16時~ on air です。
自閉症スペクトラムの触覚と味覚、
固有覚、前庭覚についてしゃべる予定です。
15分で全部しゃべれるかな~!?
7月6日(日)ドイツのインクルーシブ教育セミナーを開催しました。
ドイツからアンスガール・シュトラッケ・メアテス博士をお迎えしました。
通訳は県立広島大学教授の三原博光先生がしてくださいました。

皆さん、セミナーのチラシを見ても「?」で、ほとんどの方が、
このセミナーで何を学ぶのか?チラシや案内からだけでは、
はっきり分からなかったのでしょうね。
受講者はたったの19名でした(^^;

でも、結果的には、たったの19名だったからこそ、
会場がドイツと日本の教育文化交流の場となり、
多くの教育システムの違いを知ることができましたし、
ドイツの学校では通常学級の中でどのように発達障害の子ども達に
配慮し対応しているか等、とてもよく分かりました。

さて、ドイツでは教師が子ども達を的確に診断できる能力を
持っておかないといけないのだそうです。
教師は医師ではありませんから診断してはいけませんが、
診断できるくらいの能力がないと適切な支援や配慮はできない、
つまりインクルーシブ教育を進めていくことは
できないということなのです。

また、ドイツでは同じ場で障害がある子もない子も
一緒に学ばなければ、障害者を排除する社会に
なってしまうといった考えのもと、
将来的には特別支援学校をなくしていく方向なのだそうです。
そのためには、学校という建築じたいを変えていっているということと
少人数制のクラスや補助員の配置(補助員といっても教師と同じ
社会的地位を持つ)等の整備をしているのだとか。。。
10年後のドイツという国が楽しみです。

やはり、一人一人が幸せになるには、
多様性が認められることにつきますね。
さあ!私達も一人一人が声をあげていき、
日本の教育をよりよいものにしていきましょう!

なかなかブログを更新できない程、忙しい!
いや、あえて「充実しています」と言いましょう(苦笑)
脳は自分が発する言葉や思う言葉どおりに働いてしまいますから~!

さて、昨日は自閉症スペクトラム支援講座に
著書「親子アスペルガー」等で知られる
兼田絢未さん(自閉症当事者)をお招きしました。

兼田さんご一家は全員、発達障害です♪
家族間での工夫や学校への伝え方、人とのつきあい方など
たくさんのヒントを頂きながら、、、
私は、兼田さんの子育て術のすごさを、これからも
より多くの人達にお伝えしたいな~と改めて思いました。

それと同時に、人に障害があることが「よくないこと」
「悪いこと」「恥ずかしいこと」「かわいそうなこと」と
思っている人が実に多いことも痛切に感じました。

親が子どもに「障害のある人を見たら、かわいそうなので
助けてあげなさい」と言っている人をよく見かけます。
障害のある人が「かわいそう」と思うのは、
自分は障害がないから「かわいそうではない」と思って
障害のある人を「下」に見ているのでしょうか?

障害があるから「かわいそう」なんて思いながら子育てをするから
この世の中に「かわいそう」な人が増えてしまいます。

障害が全くない人なんて、本当にいるのでしょうか?
みんな自分は「普通」だと思って生きているだけで、
どこにも「普通」の人なんていません。
みんな違います。

私達大人は、子ども達を「多様性を認められる大人」に育てたいですね。
そうすれば「かわいそうな人」など、どこにもいなくなります。


「障害」に対する捉え方や見方をちょっと変えるだけで
そこには本当の幸せ(成熟した社会)があるのですが、、、
理解できる人が増えていくといいな~と思う今日今頃です。

またまた、お久しぶりのブログ更新となってしまいました(^^;

5月13日(火)にMISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!の放送があったのですが、なかなかブログに投稿する時間を見つけられずにいました。ごめんなさい。

さて、今回は自閉症スペクトラムの三つ組(社会性、コミュニケーション、想像力)のコミュニケーションの質的な違いについてお話しました。

自閉症スペクトラムの人達のコミュニケーションの特徴は、
言葉の遅れがあるとかないとか、視線が合うとか合わないとかで判断できるような単純なものではないんですよ~とお伝えしたわけですが、、、なかなか、一言や二言では説明出来ない奥の深い領域で、ほんのちょっとの時間ではうまく説明できないもどかしさを感じた次第です。

一般的には、言葉に遅れのある人が自閉症スペクトラムのようなイメージがありますが、実際には言葉に遅れのない自閉症の人もたくさんいるんですね。
むしろ喋りすぎるといったように、適切な形でのコミュニケーションが取れないことが問題になってくることが多いように思います。

平均的な発達をしている子ども達は、
相手に何かを伝えるために言葉を覚えていきます。耳から聞いて、記憶して、口から出てくる言葉は、コミュニケーションのために用いられる言葉なのです。

でも、自閉症の子ども達は知識として
言葉数をコレクションしていることが多く、その言葉を並べてしゃべっているだけということもあります。本当に意味を理解して話しているかどうか?観察してみてください。あれ?理解していないかも?ということがよくあります。

この辺りからコミュニケーションの行き違いが起きて、対人関係がうまくいかなくなってしまうのですね。

平均的な発達をしている人達の
コミュニケーションの仕方を見ていると、やはり、キャッチボールのようですよね。相手が投げて、それを受け取って、また問いかけを投げかけるといった形です。

でも、自閉症スペクトラムの人達のコミュニケーションの仕方は
どちらかというとドッジボールみたいな感じでしょうか?投げられて、それを受け取ったけれど、誰になげようかな?と考えながら、とっさに投げた方向がはずれてしまったり、うまく受け取ったと思ったらボールが手から転げ落ちちゃったり、、、キャッチボールのようにはいきませんね。

だから、コミュニケーションの仕方が違うということを
知っておかないと、どうしても人間関係がギクシャクしてしまいますよね!?よりよい人間関係をつくるためには互いのコミュニケーションの仕方の違いを知っておくというのは大切です。

それと、コミュニケーションには話し言葉以外にも、たくさん方法がありまして、、、
気持ちを目で伝えたり、指で差して情報を伝えたり、相手の表情も読み取らないといけませんし、相手の声の調子や大きさ等も読み取ることができないと、なかなか会話は成立しませんよね。この辺りに困難さのあるのが自閉症スペクトラムの人達なのです。

だから、よく自閉症スペクトラムの人達は、一方的に話すとか、同じ言葉をくり返して
言うとか、独り言が多いとか、いろいろ言われてしまうのです。平均的な発達をしている人達と全く違う発達の仕方をしているということも知っておくといいですね。

そこで、自閉症スペクトラムの人達の
コミュニケーション・スキルの発達に役立つのが目で見て分かりやすくすることなんですね。

自閉症スペクトラムの人達は耳から聞いて理解するよりも
目で見て理解する方が得意なのです。

そこで、
「自閉症の子どもたちの生活を支えるすぐに役立つ絵カード作成用データ集」という本の紹介をしました。エンパワメント研究所から発行されていて、1500円でCD-ROM付きなので、かなりお得です♪

3歳くらいから7歳くらいのお子さんをお持ちの方に
おススメかな?と思います。着替えやお風呂、トイレ、はみがき、手洗い、散髪の手順や、病院での検査の流れ等を目で見てすぐに理解できる絵カードを自宅で簡単に作れるようになっています。

そして、京都府自閉症協会さんが作られた病院での絵カードも紹介させていただきました。自閉症の人達は病院へ行くのがたいてい大変ですから、絵カードで見通しを立ててあげるといいですね。

ほんのちょっとですが、私が描いた絵を使って「コミック会話」の紹介もさせて頂きました。

次回は6月10日(火)午後4時からの放送で、自閉症スペクトラムの人達の想像力についてお話する予定です。お楽しみに~♪

人生というのはどのように物事を「受け取るか」
「捉えるか」
の連続のように思います 。
事象(目の前で起きたこと)を
どう受け取ったか」「どう捉えたか」で、
人は幸せにも不幸にもなりますね。

だから、どんな事象であっても
「いや~、今回のことは勉強になったな~」
「自分が変わらないといけないという意味なのかな~?
「このくらいの出来事で済んでよかった~。
早く気づけてよかった~」と言って、
気づけたことに感謝してみるといいんじゃないかな!?
そうすると、幸せな気持ちになれますよ。

たとえ、どんなにマイナスに見えることでも、
そこには「学べること」がたくさんあるのです。

大切なことはよく見えないのですね。
でも、そこには「変わるチャンスです」
「気づくチャンスです」というメッセージがあります。

どんなことも、見方を変えれば感謝できますし、
ありのままの自分がすばらしいわけです。

発達障害の特性で悩んでいる人、
発達障害のお子さんの子育てに悩んでいる人、
発達障害の子どもの対応が分からなくて
困っている学校の先生方、
いろいろ悩みがあると思います。

発達障害をどう受け止めるか、
どう捉えるかによって幸せにも不幸にもなりますから、
まずは今生きていること、
そして、活かされていることに感謝してみましょう!

あなたは発達障害を知って幸せになれましたか?
もし、不幸になった人がいたとしたら、
その人は発達障害についてあまり勉強して
いないんじゃないかな?と私は思います。

今、自分自身を不幸だと思っている人は
すぐに発達障害を正しく勉強し始めましょう!
発達障害は正しく勉強すればするほど、
「あ~そうだったのか!」と笑いながら、
必ず幸せになっていけるのですよ。

うわ~!約1ヶ月ぶりの投稿です。

毎月第2火曜日はFMちゅーピー「MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!」の日です。今日は自閉症スペクトラムの三つ組の社会性についてお話しました。以下に話した内容をまとめてみます。

三つ組というのは、自閉症スペクトラムの人達には「社会性」と「
コミュニケーション」と「イマジネーション」の質的な違いがあるということです。この3つの組合せが、自閉症スペクトラムの人達と平均的な発達をしている人達との間で違いがあります。

この三つ組の特徴(いわゆる違いについて)知っておくと、
私達大人は自閉症スペクトラムの子ども達に寄り添うことができますから、自閉症スペクトラムの子ども達も健やかに育っていくことができます。

自閉症スペクトラムの人達は脳機能の働き方から、
相手にも都合のあることを知能年齢相応に気づき、相手を心地よくさせることを自分自身もうれしく思い、その技術を自然に身につけて、相手と関わりを持つことが困難なのです。平均的な発達をしている人達はこういったことは自然と身に付けていきますが、自閉症スペクトラムの人達は教えてもらって初めて気づくといった感じです。

子どもであれば、目があいにくいとか、後追いをしないとか、
人見知りしないといったものがあります。大人であれば、人付き合いが苦手、人がそばにいると緊張してしまう、仕事に必要な話はできても、世間話や雑談が辛い!それに気づかれないように、必死で無言でにこにこしている自閉症スペクトラムの人も多いように思います。

一方、積極的に人付き合いをしているのに、
その場の空気がうまく読み取れず、人との関係がこじれてしまう人も多いのが現状です。例えば、上司が話している最中でも、会話に割り込んで話してしまう。相手が気を悪くすることを気にせず、話している言葉の使い方の間違い等を指摘する。周りが「もうこの話はよして欲しいな~」といった顔をしていても気づかないで、自分が興味のあることや知っていることを話し続けるので、知識をひけらかしているように見えてしまう。本人はそんな気は全くありません。


一緒に仕事をしていると
「どうしてこの人は、約束した内容をすぐに忘れるのだろう?」「どうして、急に怒り始めるのだろう?」と思う人がいますね。いつも「どうして?」と思っていると、だんだん怒りが出てきたり、心が不安定になってきます。そういった感情を解消するためには、相手が自閉症スペクトラムの特性があることを知っていると楽になります。つまり、互いの違いを理解をすることが必要なのです。

例えば、ある自閉症スペクトラムの人が
「えーっ?えええええーっ!」と思うようなことを言ったとしても、それが自閉症スペクトラムの特性のひとつだと理解していれば、相手の発言に対して不満な気持ちはかなり抑えられるのではないでしょうか?

嫌なことを言われたり、変なことを言われたりして、気分が悪くなったとしても
「これは自閉症スペクトラムの特性なので、悪気はないんだよね~」と理解できれば、相手を嫌いにならなくてすみますし、相手を攻撃することもなくなります。そうすると、互いにとても穏やかに過ごすことができますね。こういった互いの違いを知っておくということが、自閉症スペクトラムの人達の社会性における特性への支援になります。

社会性の発達が苦手だからといって、
社会的に適切な行動が取れるようにならないということではないので、お互いが気持ちよく交流するための振る舞い(つまり社会的行動)は子どもであれば、教えていくことができます。大人の方であれば、「こうした方がいいですよ」と具体的に伝えていくことができます。

ただ、自閉症スペクトラムの人達のやり方を否定して
一般的な人達のやり方や一般常識を押し付けるのはよくありませんから、やはり、互いの違いを伝えて「こうするとお互いにうまくいくので、こうしてみませんか?」と具体的な方法を提案をしていくといいです。

こちら側の伝え方のポイントは
「肯定的に、具体的に、視覚的に」を、私は心掛けています。

最後に、本の紹介もしました。
「自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール」
著者:テンプル・グランディン(動物科学者)ショーン・バロン(フリーランスの記者)


本日、FMちゅーピー「MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!」
自閉症スペクトラム子ども編が on air されました!

この番組は、4月からもう半年、放送継続となったため、
今日からのんびりゆっくりお伝えしていくことにしました。

それで、今日は自閉症スペクトラムの子ども達の
特徴だけお話しました。

内容をまとめると…

自閉症スペクトラムの特徴というのは、

誰にでも多かれ少なかれあるもので、
ただ、生活に困ってしまう程、多くの特性があると、
社会的支援を受けた方がいいので、
診断名が必要となってきます。

そして、自閉症スペクトラムは育て方の失敗などでは全くなく
脳のタイプにもとづく発達のかたよりなのです。

まず、2歳くらいまでに見られる特徴についてお話しました。
1、あやしても顔を見たり笑ったりしない
2、小さな音にも過敏である
3、大きな音にも驚かない
4、人見知りしない
5、母親がいなくても平気で1人でいる
6、親の後追いをしない
7、名前を呼んでも声をかけても振り向かない
8、表情の働きが少ない
9、イナイイナイバーをしても喜んだり、笑ったりしない
10、抱こうとしても抱かれる姿勢をとらない。反り返ったりする。
11、視線が合わない
12、指差しをしない
13、2歳を過ぎても言葉がほとんどでないか、2~3語出た後、会話に発展しない
14、1~2歳ごろまでに出現していた有意味語が消失する
15、人やテレビの動作のまねをしない
16、手をひらひらさせたり、指を動かして、それをじっとながめる
17、周囲にほとんど関心を示さないで、独り遊びにふけっている
18、遊びに介入されることを嫌がる
19、ごっこ遊びをしない
20、ある動作、順序、遊びをくり返したり、著しく執着したりする
21、落ちつかなく手を離すとどこに行くか分からない
22、わけもなく突然笑い出したり、泣き叫んだりする
23、夜寝る時間、覚醒時間が不規則である

それから
2歳過ぎたあたりから、最初に気づくのは言葉の遅れです。
その他には呼ばれても振り向かないとか
おもちゃを並べて遊んでばかりいるとか、
コミュニケーションがうまくいかないことなどがあります。

以下のような様子も見られます。
1、
意味なく横目で凝視する
2、物を目に近づけて見る
3、顔を机や他人の顔に思いきり近づけて見る
4、指をひらひらさせる
5、分厚い電話帳などを機械的にめくり、ページの動きを見る
6、光の点滅に見入る
7、耳元で紙のカサカサする音を聞く
8、換気扇などぐるぐる回る物に夢中になる
9、鏡に見入る
10、耳をふさぐ

そして、だんだん大きくなっていくと、
私達の周りにいるこんな子ども達です。

1、
みんなの誕生日とか電車の時刻表とかすべて覚えている
2、ずっと自分の好きなことをしゃべっている(言葉が出ない子もいる)
3、大人みたいに難しい言葉を使う
4、1人で遊んでいることが多い
5、思っていることを何でも言ってしまう
6、同じ遊びをずっとしたり、同じことを何度も言ったりする
7、得意なことと苦手なことが極端

*ここで、絵本「 
不思議だね!?自閉症のおともだち」と
「アスペルガー症候群のおともだち」を紹介しました!
とてもいい絵本ですから皆さん読んでみてくださいね♪
こちらからご覧ください。

そして、自閉症スペクトラムの特徴はいろいろありますが、
自閉症を理解する上で
重要となってくる「三つ組」があります。

三つ組というのは、
「社会性」と「
コミュニケーション」と「イマジネーション」。
これら3つが平均的な発達をしている人達と自閉症スペクトラムの人達では
違いがありますよというと分かりやすいかもしれません。 

この三つ組の特徴を知っておくと、
私達大人は自閉症スペクトラムの子ども達に
しっかり寄り添うことができますから、
自閉症スペクトラムの子ども達が
健やかに育っていくことができます。
このあたりを次回から少しづつお話していきます。

とまあ、こんな感じの話をしました。

では、次回の放送は4月15日(火)16時~です!
自閉症スペクトラムの三つ組の「社会性」について
お話する予定です。
お楽しみに♪

今、先生達は通知表をつけなければならない時期で、時間に追われていらっしゃいます。
それなのに、私は本日「発達障害と医療と教育セミナー」を開催してしまいました。
しかしながら、多くの小学校の先生方や特別支援教育アシスタント、塾講師、言語聴覚士の先生方、保護者の方々がお集りくださいました。本当に感謝です。

本日の講師はお二人!
言語聴覚士の下妻玄典先生と、
小学校教諭で特別支援教育士スーパーバイザーの穐山和也先生です。

まず、下妻先生からは子どもの言葉の発達についてお話頂きました。
言語発達は4つの側面があるのだとか。
音韻論…音と音との記号的関係
意味論…物とことばの関係(なぞなぞ)
統語論…ことばとことばの関係(語のまとまり・文法規則)
語用論…人とことばの関係(動的なもの)

これら4つの側面はコミュニケーションの質的分析には有効なのだそうです。

私達大人は、子どもの発音や正確に話せるかを気にするけれど、
実際にはそれだけでは、コミュニケーションはうまくいかないことに気づきます。

例えば、ノートに字を書いていて、書き誤ってしまい、
筆箱を見ると消しゴムを忘れていることに気づきました。
そこで「太郎くん、消しゴム持ってる?」と聞きました。
太郎くんは「うん、持ってるよ」と答え、消しゴムを見せた後、
そのまま自分の筆箱に消しゴムをおさめてしまいました。

実は、「消しゴム持ってる?」という質問には
「消しゴム、貸してくれる?」という意味が含まれているのですが
言葉を言葉通り正確に受け取ってしまう発達障害の人達には
こういったことが起こることが多いのです。
そのため、コミュニケーションの行き違いが起きます。

この例から分かるように、私達大人は子ども達の言葉の発達を気にするものの、
こういったことには無頓着であると下妻先生がおっしゃっていました。
また、言葉は非言語に実はかなり依存していて、
表情や身振り、姿勢、語調、雰囲気などで理解しているのだとか。
ことばが6%、声などの周辺言語が32%、顔の表情60%だそうです。
この非言語の理解が難しい発達障害の人達は、
コミュニケーションの行き違いが起こるのも当たり前。
だから、私達は彼らの特性を理解して、丁寧に教えていくことが必要なのですね。

そして、もう1人のセミナー講師の穐山先生からは
通常学級における学級づくりについてお話頂きました。

まず、教師がしんどければ、子どももしんどいわけで、
子どもがしんどければ、保護者もしんどいのだと。

通常学級にはこんな子ども達がいるのだそうです。
①支援を必要としている子
②支援を必要としている子を理解して共感的に「やってもいいよ」と思える子
③支援を必要としている子へ嫉妬して「なんで◯◯君だけいいの?」
「僕もやりたいよ」と言う子
④「どっちでもいいよ」「関係ないよ」と思う子

通常学級で学級づくりが重要なわけは、
いろいろな状況はあるけれど、特別な教育的ニーズのある子どもには
支援をしなければならないということ。
教師の側も「あの子だけ特別には扱えない」という考えから、
「特別」が通用する学級へと、学級のあり方そのものを
変えなければならないということ。
学級のあり方についての視点を変えると、
周囲の子ども達も充実した学級生活が送れるということ。

そして、学級づくりのポイントとしては、
静かな教室をつくる。
落ちついて分かる授業をする。
友達と望ましい人間関係を育む。
自尊感情を高める。
この4つの数々の工夫の仕方や技術を今日は学びました。

最後に、穐山先生は、教師の中の発達障害っぽさについても
語っていらっしゃいました。
誰もが、自閉症スペクトラムや発達障害スペクトラムの中に
実は自分もいるんだという感覚が必要なのだとか。
教師が発達障害について学んだり語ったりするとき、
教師自身はその枠の外にいたりするけれど、
実は、自分もその枠の中に存在することに気づくと、
児童の理解や支援が飛躍的に楽になるときがあるのだそうです。
そうなると、人間にとって、発達障害っぽさは、
すべての人々に認められる個性のようなものに思えてくるはず!

お2人の先生方のお話を超~簡単にまとめてみました。
読者の皆さんの参考になれば幸いです。

穐山先生、下妻先生、ありがとうございました♡