中間レポート紹介(4期学習・発達支援員養成講座) | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

こんにちは。

広島で多様な子ども達が多様であると認められるよう

インクルーシブ教育をすすめている

NPO日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

 

さて、先日、4期学習・発達支援員養成講座を受講中の方々が

中間レポートを提出くださいましたのでいくつか紹介します。

 

とてもあたたかい気持ちになれますので

ぜひ最後まで読んで頂ければと思います。

 

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学習・発達支援員養成講座受講4回を終えて

発達障害について単発的な勉強は続けていたが、
何故か胸に響くような学びができず悶々としてきた。
そんな折、この学習・発達支援員養成講座の案内をみつけ
豊富な講座内容に期待を膨らませた。

ところが、この講座で疑似体験を受け当事者が抱える
しんどさがどれほどのものか実感したとき、
私はこれまで何を学んできたのかと衝撃を受けた。

そして、一から勉強のし直しと思い講師陣から聞く話を
一言ももらすまいと必死で受講した。
はじめは教室の温度、音響、照明に至るまで
受講者のためにどうしてここまで親切にされるのかと不思議に思っていたが、
ある時それが受講者に対する合理的配慮であることを理解し感動した。

印象深い学びの一つが発達障害の特性は誰もがもっているという捉え方だった。
その視線で周りの人達をみると、それまでとは違う感情が湧いた。

例えばトラブルの多い人に対して、
どうしても好意的にみることが出来なかった私が
今はその人の内面や背景をもっと理解したいと思うようになり
穏やかな気持ちで向きあえるように変わったことだ。

おかげで自分自身も救われたおもいになった。ただ疑問も残った。
それは発達障害の特性と性格の捉え方についてである。
同じ発達障害名を持っている方でもそこには一人ひとり違う人格があり
個性があり、育った環境も違う。
それを正しく認識したうえでその人にあった
支援をみつけていくにはどうすればよいのか。
この点については後半の講座で学んでいきたいテーマになった。

また、自己認識がきちんとできなければ
他者を正しく理解することはできないという考えも
私にとっては初めて聞く捉え方で、改めて自分自身について考えてみた。

いつも相手の気持ちや考えを尊重して話していると思ってきた自分が、
ひょっとしたら無意識のうちに自分の考えを理解させようとしていたのではないか。
それが指導する事だと勘違いしていたのではないかと今は考えるようになった。
頭では理解していたことだが、自分の物差しがいつも正しいわけではなく、
人の物差しをまずは見つける大切さを強く感じ反省した。
さらに衝撃的だったことはリフレーミングの実習のときであった。
肯定的な発想が中々出てこないのである。
なぜだろうと考えてみると、これまで課題を捉えることに囚われすぎて
リフレーミングという考え方を重要視してこなかったのだと反省した。

この講座に出会わなかったらこうした自分に
気づくこともなかったと思うと本当に感謝である。
こんな私が果たして支援者になれるのだろうかと悩んでしまうが、
ここで学んできたインクルーシブの考え方を
自分なりに広めるお手伝いぐらいはしたいと考える。
そして一人ひとりにあった支援の方法を見つけるために知識を広げたり、
差別や偏見をなくすことに力をつくして自己肯定感のもてる支援者になりたいと思う。

蛇足ではあるが、がん治療に見られるように医学の進歩は日進月歩で進んでいる。
発達障害も脳の不具合ということでは医学的な治療法が見つかることもあわせて期待したい。
後半の講座でまた新しい世界が見られることを楽しみにしている。
【社会福祉法人理事】

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養成講座を受講する前は、特別支援学級の指導員として、
この子はこうあるべきだ、こうなるべきだと思い、
その子にとってそれが合っているかその子のためになっているかなど考えず、
厳しい言葉でしかったり、間違いばかりを指摘したり、
授業時間に追われて無理やり授業に参加させたりする日々でした。

今考えると指導員という仕事が何かわからなくなってきて、
自分自身に余裕もありませんでしたし、
養成講座の講師の先生方がお話される間違った対応を子どもたちにしてしてきていました。

4回の養成講座を終えて、自分の考え方が大きく間違っていることに気づきました。
すべての人が発達障害者である、完璧な人などいないと言われて、
最初はショックでしたが、お話を聞いて、いろいろ考えを巡らせてみると
納得できる事や子どもたちとのやり取りがスムーズになるようになりました。

発達障害について、自分のこれまでを思い返し当てはめてみると
「こだわりが強く頑固である」「自分が思いついたら周りが見えなくなりつっぱしってしまう」
「人に合わせ過ぎて心も体も衰弱し体調を崩す」「人より臭いに過剰に反応する」
ところがある事に気づかされました。

これまで何とかその感情を抑え、我慢して人に合わせてきたつもりでいますが、
それらの障害が自分の息苦しさの原因であると気づく事ができました。

この養成講座を受講して、自分の事に気づき、
自分との付き合い方を考える事ができて本当に良かったと思います。

自分自身がこんなに不完全であるにも関わらず、
その子がどんな事に不便を感じて勉強に取り組む事ができないか、
困っているかを想像し考える事もなく、
無理強いして勉強に向かわせようとしたり、
厳しい言葉で追い詰めて傷つけていたかと思うと
本当に子どもたちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

これからは、子どもたちが今何に困っているか、
必要としているかをその子ども、保護者の方、担任の先生と考え、
最適な方法で勉強をできる環境や他の子どもたちと
交流できる環境を作ることを支援する者となりたいです。
また支援を必要としている子どもたちの
人としての権利を尊重できる支援者になりたいです。
【児童指導員】

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私は子供の頃から「他のみんなとは違う」という感覚が強く、
ひとりで過ごすことが多かったように思います。
成人してから、他人に興味を持つようになり、
意識的に友人関係を作りはじめてからそれまで以上にストレスに苛まれて、
30歳の頃に身心共に病気になりました。

同時に、その時期に結婚、妊娠出産し、病気の療養中の子育てでしたが、
2人の息子は私以上に集団に馴染めず、検査を受けることを勧められましたが、
当時の私は障害というイメージが受け入れ難く、
家族以外の方から指摘されただけで布団を被って大号泣したことを覚えています。

そんなわけで、実際に受診して診断を受けるのは2人が小学校に入って、
上の息子が対人関係のトラブルで不登校になり、
下の息子が読み書き困難で苦しんでいることが分かった頃でした。

診断を受け、医師やリハビリの先生、大学の先生に見ていただいて、
彼等の特性を知ることで少し不安が減少しましたし、
小学校の先生が発達障害に理解のある、協力的な方だったので、
中学生になる時に転校するまではどうにか過ぎていきました。

2人の中学生時代はなかなか周囲の理解や協力が得られず、
大変な時期があり、後悔することも多々ありました。
早くこの講座と出会っていた良かったのにと思います。

今現在は、上が通信制の高校2年生、下が中学3年生です。
この講座を受講して、自分にはASDもADHDもLDも幾分かあることがわかりました。
忘れっぽいですし、うっかりミスもあります。
ワーキングメモリーも弱いですし、人の名前が耳からでは覚えられません。

ですが、これまで生きてくる中で、メモ帳を利用したり、
周りの人に助けていただいて、なんとかなってきたという事実にも気づきました。

息子達に対しても、改めて視覚支援をしてみると、
帰宅後に学校のプリントをサッと出せたり、
部屋の掃除が言われなくてもできたりと、生活がスムーズになっています。

思春期になって、関わることに遠慮がちになっていましたが、
声をかける必要のあること、ないこと、
支援を必要としていることが明確になったので、
今後の進路先にも活かしていきたいと思います。

また、中学校の先生と話をする中で、以前よりも具体的に自分の必要なサポートや
息子が必要としている支援について話したり、積極的に相談できるようになったと思います。

それまでは、どこか卑屈だったり、理解を得られないのではないかと不安がありました。
今は、その人なりに理解していただけたら良いと思いますし、
どんな特性の方とでも協力し合うことが可能だと思えるようになりました。

実際、職場の仲間と一緒に受講したことで、
トラブルがあっても特性を確認理解しあうことで、
前向きに解決できていますし、それぞれの得意を活かせていると思います。
受講して本当に良かったです。ありがとうございます。
【看護師・保護者】

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これまで私自身、発達障害に関する講演会や講座に何度か参加してきた。
その動機は「発達障害とは何か知りたい」ということであった。
今回の受講動機も正にそうであったように思う。

しかし、4回の本講座に参加させていただいて感じているのは
「発達障害について知ることも大切だが、
それ以上に大切なのは自分自身について知ること」だということである。

この講座で中谷先生がいつも「誰もが発達障害のスペクトラム上にいる」
とおっしゃっておられる。私自身、色々な先生方や当事者の先生のお話を聞きながら
「そういえば自分も途中で予定が変わることがすごい苦手だよなあ」とか
「先の予定がわからないとすごく不安だよなあ」とか、
「人一倍こだわりが強いよなあ」とか、自分の中の苦手な点を多々再認識できている。

またもう一つの気づきが、これも中谷先生がいつもおっしゃられる「べき思考」である。
自分も人間関係でうまくいかず困ることが多いが、
その理由を考えたとき、やはり自分の中に「こうであるべき」
「こうでなければならない」という「べき思考」があることに気づいた。

発達障害を考えることは、実は自分とは何者なのか、
自分の行動をどう捉えるのかという、自分自身を知る作業なのではないのか、
と感じている。

しかし、そうは感じてはいても、思考やその先にある行動を変えることは簡単ではない。
特にこだわりが強い自分のような人間にとって、変えると言うことは恐怖でもある。
まだまだこれから勉強させていただければと思う。

最後に、いつも講座が始まる前、中谷先生が教室の照明の具合、
室温の状態などをこまめに参加者に確認をされるのを見ていて、その配慮に驚かされる。

前回は合理的配慮の勉強もさせていただいたが、
こうした相手の立場を考えた気遣いこそ、
身近にある「合理的配慮」の第一歩であり、改めて難しいことをすることではないと感じた。
【中学校教員】

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学習・発達支援員養成講座を受ける前の私は、
発達障害の息子や仕事である放課後等デイサービスで
関わるお子さんとより良い関わり方を学びたいと強く思っていました。

その気持ちは今も変わりはありませんが、
受講する内に私の中で様々な気持ちの変化がありました。

中谷先生が言われていた「自分の中の発達障害の度合いを知る」
という言葉を聞いてから、自問自答の日々が始まりました。

受講する前は周りの人の為にと考えていた講座が、
まさか自分の特性と向き合うきっかけになるとは思いもしませんでした。

インクフーシブ教育がまだ認知されていなかった自分の学童期に
私は落ち着きがないと、よく叱られていました。
学習面で大した困り感はありませんでしたが、
注意散漫で授業中に隣の人とつい話してしまう私はいつも叱られていました。

そして「静かにすればもっと成績が伸びるのに」と
みんなの前でいつも言われてた事を思い出しました。

あの頃の話を長年、笑い話にしてきていましたが、
これは私の特性だったんだと気付きました。

受講している時、
「あの時はよく叱られてたけど、こんな配慮があれば集中できたのかな」
「こんな声かけをしてもらえたら、もっとやる気がでただろうな」
とつい自分に置き換えて考えてしまいます。

そして、受講する内に同じような境遇の子ども達が
様々な場所で理解のない言葉かけをされて自信を失ったり、
自己否定に繋がっている現状を知り危機感を覚えています。

無理解な支援者もいるかもしれませんが、
地域社会には発達障害の特性を知らない人が多くいます。

障害名だけが一人歩きして間違った認識をされていることもあります。
支援員養成講座を受講することで、
特性の理解と寄り添える支援スキルを身につけるだけではなく、
発達障害児、者の特性や困り感、より良い関わり方を
少しずつでも発信してきけたらと思っています。

受講するまでは、発達障害児の母親として発達障害の特性や
制度についてはぼ理解していると思っていました。

しかし、支援員養成講座で先生方から制度や行政の動き、
当事者目線での困り感や考え方を学ぶ内に、
今までは机上の学びに過ぎなかったと反省しました。

「発達障害児、者と自分は違うけれど、どうにか支援したい」
と間違った考えをしていました。
支援員養成講座を受講するうちに、自分にも多くの特性があり
人より頑張っていた部分があることに気づき、
少しずつですが、ようやく客観的に見れるようになりました。
特性を含めた自分を受け入れた上で、違いを認め、
寄り添える支援員になりたいと思います。
【児童指導員】

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私は幼い頃から、周囲の大人に「将来は何になりたい?」と問われた時、
迷わず“保育士” と即答していました。
念願の保育士の仕事に就き40年、この間本当に多様な子ども達、
保護者、同僚・・との出会いがありました。大好きな仕事です。

自分の持つ最大限の知識と経験、思いを持ってその出会いの瞬間、
瞬間に丁寧に関わってきました。・・(つもりであった)

一年一年、保育経験は積み重なっても、
自分の中に“何かが違う”という根拠のない不安がいつもありました。
自分も子どもも、そして保護者も、心から「安心」した瞬間がどれほどあったのでしょう?

4回の受講を重ねて今考えるのは、
「自分自身を理解できていなかったことから抱く不安感」ということです。
“子どもの思いを読み取る”“子どもや保護者に寄り添う” 
なんと思い上がっていたことか!“この子がこの子であること”の意味が
これほど深いものであることを恥ずかしながら改めて思うのです。

私も、この子も、この人も、無限大の可能性を秘めている存在であるということが、
これまで自分が思っていたような薄っぺらなものではなく、
まさに「計り知れない無限大」であることを強く強く思います。

意味もなく、漠然と自分の中で線引きされた“普通”の線上で物事を判断し、
それを周囲の人にも平気で押しつけていた傲慢な自分に気づかせてもらった今、
“人は皆違ってあたりまえ” ということを自ら行動に移していかなければと考えています。

日々の生活のなかで、困難さを自ら発信できない子ども達に寄り添ってあげられるよう、
正しい知識や技術を得る努力を惜しまないこと、出来ることは実行すること。

子どもの周りにある人のその一人ひとりが、
そのこが真に必要とする支援者でいられるようインクルーシブの考え方を自分の中に捉え、
仲間と共有できる努力を重ねたいと思っています。

多様な子どもたちの発達の姿には、それぞれに必要な支援が求められます。
多様な支援について、それを知る努力、その手段を手にする努力、
どのようにと考える努力を・・など、
行動しなければ改善できないこともつきつけられた気がしています。

日々の生活の中で、それぞれに即した適切な環境が整えられることが、
当然のこととして語り合えるような職場環境であるよう一歩を踏み出したいと思います。
【保育士】

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私が学習・発達支援員養成講座を知ったきっかけは、
昨年、職場の先輩が全講座を受講して
「自己理解を進めると同時に、子どもたちのことを
理解できるようになって仕事が楽になった。
全講座とも大変勉強になったのでおすすめ」と紹介されたことでした。

社会人2年目で保育士を辞め、放課後等デイサービスの支援員という
職種に就いた私にとって、勉強できるチャンスだと思いました。

その思いと同時に、広島市内での講座、
同じ学習・発達支援員を目指す方達との会話など、
どれも社会人になって初めての経験だったので、
第1回目の講座への参加はとても不安でいっぱいだったことを今でも覚えています。

この講座に参加するまでは「発達障害」「グレーゾーン」という言葉を
よく耳にすることが多かったけれど具体的に説明をすることが出来ませんでした。

「普通」「普通ではない」とはどういうことなのか、
同じ人間なのに何が違うのか、性格が違うだけなのではと疑問に思っていました。

放課後等デイサービスで子どもたちと関わる中で、
周囲の言動が常に気になっている子・宿題がしたくない子
勉強が分からない子・イライラしてしまう子・混乱して泣き出してしまう子
など様々な子どもの姿を見てきました。

職場のミーティングで子どもたちへの対応の仕方を
考え実践し反省する日々を過ごしていました。
何が一番その子にとっていい方法なのか、
私自身も支援者として成長していきたいと強く思いました。

講座では障害の特性や理解を深めるだけでなく、
当事者の方のお話・自己理解・合理的配慮・
支援の実践方法など学ぶことが沢山あります。

まずは自己理解をしようと、私は自分自身の長所や短所を書き出しました。
最初は長所より短所が多くありましたが
講座を受け続けるうちに長所も多くなっていきました。

いいところも悪いところも含めて私なのだと、
みんな違ってみんないいのだと改めて感じました。

日々の支援の中でも特に送迎時は
気持ちのいい挨拶と笑顔を心掛けるようになりました。
ほんの少しのことでもプラスに繋がるものならと思っています。

また、自分自身を知り認めることで他者理解が出来るものであること。
支援方法は1つではなく、
1人ひとりの子どもの状況に応じた方法があることを学びました。

それからは、家族や友だちに対しても優しい心や
余裕を持って関わることが出来ている気がします。

講座に参加して自分自身の考えがいい方向に向いたからこその結果だと思います。
今後も放課後等デイサービス・福祉の仕事を続けていく上で
子どもたちのいいところを伸ばしていけるような支援員になりたいです。

「その子らしさ」を存分に出せる日がくることを願うと同時に残りの講座を受講し、
自分自身がどの様に変化していけるのかがとても楽しみになってきています。
【児童指導員】

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学習・発達支援員養成講座を受講して、
自分の中でどのように考え方が変わったかについて考えてみると、
最初に頭に浮かんだのは「平等」という言葉の定義をはき違えていたことでした。

児童デイサービスで働いていたときに
「A君に○○したから、B君にも同じようにしなければならない」
という考えを常にもっていたように思います。

私自身、「平等」というものに幼少期から強くこだわっており、
自分が子どもの時にできなかったことを
利用者様(子ども)にさせたくないという思いが強すぎていたと感じました。

自分の中で「良い」と思ったものが、
必ずしも周囲にとっても良い影響をもたらすものではない
ということにも気づけました。

そして「平等(合理的配慮)とはすべての人に同じように
配慮することではなく、各々に合わせた配慮をすること」
という言葉がとても印象に残っており、
講義で何度も「合理的配慮」について表した絵を提示されるたび、
絵の意味と言葉を結び付け、理解を深めていけていると思います。

また「~しなければならない」という考え方も講座を受講するまでは強く思っており、
「~しなければならない」という言葉に縛られることで、
自分自身つらくなっていたことを思い出しました。

しかし自分以上に、周りの子どもたちにつらい思いを
させていたことにも気づき、とても反省しました。

「すべき思考」に限らず、講義を聞いていると
今まで自分がしてきたことの反省点がいくつも出てきます。

以前は、発達障害の方の特性と自分の苦手分野が似ていると感じた時や、
苦手分野を取り組んでいるときに上手に出来ないとよく落ち込んでいました。

しかし、グループディスカッションをしたとき、
周りの人たちも自分と似たような苦手分野があることや、
その人にはその人の苦手分野があることを知り、
「自分だけではない」ということに安心をしました。

そして「知識の無さや偏見があることは良い支援に繋がらない」と聴いたのも重なり、
自分自身が発達障害に偏見を持っていたことにも気づきました。

この他にも発達障害のチェックシートをしてみると、
私はADHDの傾向が強いことが分かり、このような出来事が重なったこと以降は
「困難さがあるならば、どのように対処していこうか」と考えるようになりました。

困難さがあることを受け入れ、それについての対処法を考えることにより、
自己理解を深める機会が増えました。

まだ自己理解だけに留まっていますが、自分のことも振り返りつつ、
周りのことにも少しずつ視野を広げていけたらと思います。

今回レポートを書くにあたって、今までの講義の資料を改めて読み直しました。
どの講義にも大事なことが書かれてあり、
残りあと4回と考えるとまだ学びたいことが沢山あると感じます。
講座が終わったあとも資料を読み返して、知識を深めていきたいと思います。
【児童指導員】