活躍する発達障害の有名人 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

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主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

 

広島で発達障害への正しい理解と

インクルーシブ教育の普及活動をしている

日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

 

さて、先程、広島のFMラジオ(FMちゅーピー)で話してきました。

 

毎月第2火曜日午後2時から

広島すまいるパフェという番組があって

MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!というコーナーがあります。

私はそこでしゃべっています。

 

写真左が水田薫アナで、右がわたくしです。

チーフディレクターの石田さんが撮ってくれました。

 

いつもは発達障害の特性や支援技術、

特別支援教育やインクルーシブ教育についてばかりしゃべっていますから

今回はちょっと視点を変えて

「世界で活躍する発達障害の有名人」を紹介してみました。

 

以下が今日話した内容です↓

 

最近は発達障害という言葉をよく聞くようになってきましたから

発達障害について知っている人も多くなってきましたが

中途半端な知識のため、

どうも障害というのは「ない方がいいもの」とか

「恥ずかしいもの」といった考えをする人がいるんですね。

 

障害というのは人数が少ないと「障害」になるわけですから

他の言葉に言い換えると「違い」ということになります。

 

この違いを正しく理解していないと

どうしても差別や偏見が生まれてしまうので

こうやって私は話し続けているわけなんです。

 

それで、一言に発達障害といっても

その傾向というのは多岐に渡りますので

ここで少し説明しておきますね。

 

発達障害は子どもの発育期に発見されて

その人の一生にわたって継続する違いなんです。

 

だから

発達障害というよりも、発達の違いと言った方がいいと

私は思っています。

 

中学生までは何の問題もないと思っていたのに

高校生になった途端、生きにくさを感じて

学校が嫌で嫌でしょうがなくなったとか、

 

学生時代は成績優秀で、友達もいて楽しかったのに、

就職してから「あれ?自分はどこかおかしいのではないか?」と

思うようになったとか、

 

子どもを産んで子どもの発達障害が分かって、

その後「あれ?ひょっとするとも私も発達障害かも?」と気がついたとか、

こういったケースがとても多いのです。

 

つまり、発達障害というのは

環境がその子の特性によく合っていたり

周りの人達のその子への関わり方があたたかなものであったりすると、

そんなに「生きにくさ」を感じることなくやっていけるものなんですね。

 

自分も周りも発達障害の症状とうまくつきあっていければそれでいいわけです。

 

それには、個々が特性(発達障害の症状や特徴)を

しっかり理解しておく必要があるということです。

 

そこで、モデルの栗原類さんや

人気バンドのSEKAI NO OWARI のボーカル・fukaseさん、

ミッツ・マングローブさん、経済評論家の勝間和代さん、

黒柳徹子さん、ハリーポッターシリーズで知られるダニエル・ラドクリフさん、

アップル社の創設者 スティーブ・ジョブズさん、

スティーブン・スピルバーグさん、坂本龍馬さん等の特徴を紹介しました。

 

得手・不得手は誰にでもあることなのですが

発達障害を持つ人達は極端に「できる」ことと「できない」ことが

大きいのだと思ってもらえるといいと思います。

 

発達障害の子ども達の様子を見て

「甘えているだけ」とか「親の育て方が悪い」とか

「しつけができていない」等と思われる方に私はよく出くわすのですが

 

決してそんなことはなくて

本人も家族も、不具合を起こさないように

症状と上手につきあっていけるように

一所懸命、努力しているのだということを

どうか理解してもらいたいと思います。

 

先日、朝の連ドラ「べっぴんさん」を見ていたら

とても良いセリフがあったのですが

「手のかかる子は、手をかけて育てればいいんです。

誰が育てるかじゃなくて、みんなで育てるんです」

とお手伝いさんが母親に言うんです。

 

まさしく、「みんなで育てる」

この視点さえあれば、どんな子どもだって育ちますから

安心して子育てできる、教育できる社会をつくっていきましょう。

 

次回は来年1月10日(火)午後2時からしゃべる予定です。

まだ何を話すか決めていないので

ご希望トーク内容がありましたらお知らせください♪

 

12月25日(日)合理的配慮についての公開講座があります。

午前中はVTRでの講座で

子どものこころの発達と睡眠について

大阪にある子どもの睡眠と発達医療センターの医師

中井昭夫先生のお話です。

 

子どもの良い睡眠がいかに必要か、

その良い睡眠はどうやってとればいいのか、

また、インターネットゲームが覚醒剤のうん倍ものドーパミンを出してしまう等

ゲーム等への依存の恐ろしさについても

深く知って頂ける内容となっています。

 

午後からは広島大学大学院教育学研究科 

附属特別支援教育実践センター長の川合紀宗先生にお越し頂いて

インクルーシブ教育の在り方と合理的配慮についてお話いただきます。

 

参加ご希望の方はこちらからお申込ください↓

NPO法人日本インクルーシブ教育研究所